トウヒ

成分名

トウヒ

適応症状

漢方処方の調剤

簡易説明

トウヒ(橙皮)は、漢方処方の調剤に使用されます。味や臭いをよくする効果があり、薬を飲みやすくするのに使用されます。ミカン科のダイダイ(トウヒ)という薬用植物からできており、薬の味付けに使われます。芳香・苦味成分による食欲増進効果も期待できます。他にも、抗酸化作用、整腸作用、健胃作用、利尿作用、抗うつ作用、鎮静作用、消化促進作用、鎮痙作用などがあります。

処方可能な診療科目

内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1gあたりの目安:1g約1.97円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる

厚生労働省による認可、または発売年月日

不明

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

ウチダのトウヒM【製薬メーカー:ウチダ和漢薬】
トウヒダイコーM【製薬メーカー:大晃生薬】
トチモトのトウヒ【製薬メーカー:栃本天海堂】
花扇トウヒK【製薬メーカー:小西製薬】
高砂トウヒM【製薬メーカー:高砂薬業】
ホリエトウヒK【製薬メーカー:堀江生薬】
ウチダのトウヒ末M【製薬メーカー:ウチダ和漢薬】
紀伊国屋トウヒM【製薬メーカー:紀伊国屋漢薬局】
ナカジマトウヒ【製薬メーカー:中嶋生薬】
小島橙皮M【製薬メーカー:小島漢方】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

橙皮は、漢方薬や民間療法で広く使われている生薬の一つです。漢方処方の調剤にも使用されます。また、多様な栄養素を含む隠れたスーパーフードの一つで「ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、C、E、P」などのビタミン群や、カルシウム、リン、葉酸、鉄分、マグネシウム、マンガン、カリウムやペクチン、ポリフェノールの一種、等々の栄養素を含んでいます。ビタミンPは末梢血管を丈夫にしてくれる効果があります。ポリフェノールの一種なので抗酸化作用も期待できます。

▼性状
ほぼ球面を四分した形。ひずんだもの又は平たくなったものがあり、長さ4~8cm、幅2.5 ~4.5 cm、厚さ0.5~0.8cmです。外面は、暗赤褐色~灰黄褐色で、油室による多数の小さいくぼみがあります。内面は、白色~淡灰黄赤色で、維管束の跡がくぼんで、不規則な網目です。質は軽くてもろいです。特異な芳香があり、味は苦く、やや粘液性で、わずかに刺激性があります。

▼効果作用
「消化促進作用」
胃液の分泌を促進する作用や、腸内の善玉菌を増やす作用があります。これらの作用によって、消化不良や食欲不振などの症状を改善することができます。

「解熱作用」
体内の熱を放出させる働きを持っています。また、鎮静作用もあるため、熱が高くて眠れない場合にも効果的です。

「鎮痛作用」
炎症を抑制する働きがあり、痛みを和らげるだけでなく、リラックス効果もあるため、緊張やストレスからくる頭痛や肩こりにも効果的です。

「血行促進作用」
血管を拡張させ、血液の流れを改善する作用があります。そのため、冷え性や手足のむくみなどの改善にも効果的です。

「鎮静作用」
脳内でストレスホルモンの分泌を抑え、リラックス効果をもたらすため、ストレスや不安を和らげる効果があります。

「咳止め作用」
橙皮に含まれる粘液質やリモネンなどの成分が、気道を保湿し、炎症を抑制する働きを持っているためです。

▼トウヒに含まれてる成分の効果
「リモネン」
橙皮に含まれる最も多い成分で、香り成分としても有名です。リモネンには抗炎症作用があり、胃腸の調子を整える効果があります。また、リモネンは抗酸化作用もあるため、細胞の老化を遅らせる効果が期待されています。

「フラボノイド」
橙皮には、ヘスペリジンやニオビルチンといったフラボノイドが含まれています。これらの成分には、抗酸化作用や血管を強化する効果があり、動脈硬化や心臓病の予防に役立つとされています。

「ポリフェノール」
橙皮には、カテキンやプロシアニジンといったポリフェノールも含まれています。これらの成分には、抗酸化作用や抗炎症作用があり、アレルギーや糖尿病、がんなどの疾患の予防に役立つとされています。

「リグナン」
橙皮には、シリンジンやピノレシノールといったリグナンも含まれています。これらの成分には、抗酸化作用や抗菌作用があり、免疫力を高める効果が期待されています。

「カロテノイド」
橙皮には、β-カロテンやリコピンといったカロテノイドが含まれています。これらの成分には、抗酸化作用や免疫力を高める効果があり、がんや老化の予防に役立つとされています。

使用方法

指示どおりに正しく服用してください。食欲増進の目的で用いる場合、食前に飲むと効果的です。

副作用

副作用は現在報告されていません。

※何か異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用に注意が必要な方、使用出来ない方は現在報告されていません。

※何か異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

併用禁忌薬

併用注意薬
断酒薬シアナミド(シアナマイド)とジスルフィラム(ノックビン)、抗がん薬のカルモフール(ミフロール)とプロカルバジン
抗トリコモナス薬メトロニダゾール(フラジール)

上記を使用している方は、トウヒを使用する事が出来ない可能性があります。
トウヒを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

トウヒに関する
よくある質問
取扱いの注意点ありますか?

天然物(生薬)の性質上、吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存場悪いと、カビ、虫害等が発生する原因になることがあります。

ウチダのトウヒM

【上記引用元:株式会社ウチダ和漢薬】

保管方法を教えてください。

特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。

ウチダのトウヒM

【上記引用元:株式会社ウチダ和漢薬】

参考元一覧

ウチダのトウヒM【株式会社ウチダ和漢薬】

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