ブプロピオン

成分名

ブプロピオン

適応症状

禁煙補助

簡易説明

ブプロピオンは、単環のアミノケトン抗うつ剤であり、ドーパミンとノルアドレナリンの量を増やし、ニコチン受容体を遮断する効果があります。
元々抗うつ剤として開発されましたが、禁煙意欲を抑制する効果が見られたため、禁煙補助剤として使用されるようになった経緯があります。

処方可能な診療科目

処方可能な診療科目はありません。
(日本未承認のため)

健康保険の適応

病院で処方してもらう時の費用目安

厚生労働省による認可、または発売年月日

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

ウェルブトリン(Wellbutrin)
ザイバン(Zyban)
※日本国内では未承認

関連製品(ジェネリック)

ブプロピオン150mg
ブプロンSR
など

効果・作用

▼ブプロピオンの作用
ブプロピオンには、ドーパミンの作用を増強させる効果があります。
当初は、抗うつ剤として使われていたお薬ですが、ブプロピオンを服用している患者の多くがタバコを辞めており、禁煙効果があるということがわかりました。
現在では禁煙補助薬として使用されています。
ブプロピオンにはニコチンを摂取することで引き起こす快感状態をブロックする効果があり、脳に直接働きかけることで、ニコチンの刺激に対する中毒性や依存性を和らげる効果があります。
そのため、ニコチンを使わずに禁煙ができるという点では、今までの禁煙補助薬とは大きな違いがあります。
ブプロピオンの禁煙効果は正確には解明されていませんが、ドーパミンの作用が有力だと言われており、ドーパミンが分泌されることにより、ニコチン不足によるイライラや集中困難を軽減させる作用があります。

使用方法

【ウェルブトリンの場合】
初期服用量として、1日1回150mg(1錠)を経口服用します。
一般的な使用量は1日1回300mg(2錠)ですが、1日の最大服用量は450mg(3錠)までを限度とします。
1日1回以上は服用しないでください。
※使用する症状によって使用方法が異なる場合があります。
※本剤は日本国内未承認のため、服用する場合、医師や薬剤師に必ずご相談下さい。

副作用

【主な副作用】
食欲の変化/便秘/めまい/眠気/口の乾燥/頭痛/発汗の増加/吐き気/緊張感/落ち着かない/味覚の変化/睡眠障害/嘔吐/体重の変化など

【重大な副作用】
重度のアレルギー反応/性欲能力の変化/胸痛/精神錯乱/暗色尿/妄想/失神/頻脈/不整脈/発熱/悪寒/咽頭痛/幻覚/聴覚障害/月経の変化/うつ病/パニック発作/攻撃性/激しい感情/不安/衝動性/苛立ち/敵意/異常な幸福感/座っていられない/精神的、気分的、行動的な変化/白色便/皮膚の発赤、腫れ、 水ぶくれ、 剥離/発作/重度、持続性の頭痛、めまい/重度、持続性の関節、筋肉痛/重度、持続性の悪心、嘔吐/胃の痛み/重度、持続性の神経質/落ち着きがない/睡眠障害/息切れ/自殺願望や自殺試行/振戦/異常な腫れ/皮膚、目の黄変

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用できない方】
・成分にアレルギーがある方
・他の薬を服用している方
・摂食障害(例: 拒食症、過食症)または発作(例: てんかん)の病歴がある方
・アルコール、ベンゾジアゼピン(アルプラゾラムなど)、鎮静薬(眠気が出る薬)、発作薬(例:フェノバルビタール)を長期間使用した後中断している
・過去14日間にリネゾリドまたはモノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)(例: フェネルジン)を服用した

【使用上の注意】
・妊娠中、妊娠予定、授乳中の場合
・処方薬または非処方薬、ハーブ製品、栄養補助食品を服用している場合
・薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
・家族に双極性障害(躁うつ病)、精神疾患や気分障害(うつ病など)、自殺願望や自殺・試行、アルコールや薬物の乱用・ 依存症の病歴がある場合
・糖尿病、低血糖、低ナトリウム血症、 低酸素血症、腎臓疾患、肝硬変、高血圧、心不全(うっ血性心不全など)、眼圧の上昇または緑内障の悪化、心臓発作などを起こしている場合
・発作(脳内の特定の血管の問題、重度の頭部の損傷、脳や脊髄の腫瘍や感染、脳卒中など)のリスクを高める可能性のある状態にある場合
・飲酒している場合
・ダイエット薬または精神刺激薬を服用している場合
・メチレンブルーを含む薬を服用している場合
※いずれかに該当される方は、医師や薬剤師に必ずご相談下さい。

併用禁忌薬

調査中

よくある質問
禁煙のためにブプロピオンとニコチンパッチとの併用は可能なのでしょうか?

ブプロピオンとニコチンパッチの併用は可能ですが、医師の診断を受けたからにして下さい。併用することにより高血圧になりやすくなります。併用中は絶対に喫煙はしないようにして下さい。喫煙してしまうと体内のニコチンレベルが急上昇し危険な副作用が生じてしまいます。

何日間ぐらい服用を継続すれば効果が見込めますか?

個人差はありますが、通常7~12週間は服用を継続して下さい。 服用から約1週間後には禁煙がを始められますので、服用開始2週間目に禁煙開始日を設定して下さい。

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