プロパンテリン臭化物

成分名

プロパンテリン臭化物

適応症状

次の疾患における分泌・運動亢進並びに疼痛
胃・十二指腸潰瘍/胃酸過多症/幽門痙攣/胃炎/腸炎/過敏大腸症(イリタブルコロン)/膵炎/胆道ジスキネジー/夜尿症又は遺尿症/多汗症

簡易説明

抗コリン作用により、消化管の収縮運動を抑制し、消化管の運動亢進に伴う痛みや痙攣、下痢などを抑える薬です。
また、夜尿症や多汗症治療の効能もあります。

処方可能な診療科目

消化器科/形成外科/皮膚科/泌尿器科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

約2000円~5000円程度(薬価:11.30円※15mg1錠)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

製造承認年月日:1976年10月

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

プロ・バンサイン錠15mg【製造メーカー:ファイザー製薬】

関連製品(ジェネリック)

プロスパス

効果・作用

▼プロパンテリン臭化物の作用
プロパンテリン臭化物による抗コリン作用により、お腹の痙攣や痛みを和らげます。
消化管の筋肉の痙攣を抑制し、胃酸の分泌を抑える作用があります。
胃腸などの消化器系臓器の運動は、副交感神経の命令によるもので、この神経の働きはアセチルコリンという神経伝達物質により強まります。
プロパンテリン臭化物には、アセチルコリンを抑制する作用があります。
この働きにより、副交感神経の刺激を弱め、胃腸や胆管などの異常な痙攣が抑制され、痛みを和らげます。
また、尿を出にくくしたり、発汗を抑える作用もあるため、多汗症や夜尿症といった症状にも投与されます。

使用方法

通常、成人には1回1錠(プロパンテリン臭化物として15mg)を1日3~4回経口投与する。
なお、年令、症状により適宜増減する。

副作用

▼プロパンテリン臭化物の良くある副作用
口渇/眼調節障害/便秘/排尿障害/頭痛/頭重/眩暈/眠気/不眠/腹部膨満感/腹部不快感など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

①慎重投与(次に該当される方は慎重に投与する必要があります)
・以前、薬を使用してアレルギー症状が見られる方
・緑内障、前立腺肥大による排尿障害
・甲状腺機能亢進症、うっ血性心不全、不整脈のある方
・潰瘍性大腸炎のある方
・高温環境にある方
・妊娠または授乳中の方

②注意事項
目の障害、眠気を引き起こす可能性があるため、乗り物や機械を扱う方は注意する。

上記にあてはまる方は、プロパンテリン臭化物を使用する事が出来ない可能性があります。
プロパンテリン臭化物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
※以下の薬と併用する場合は注意すること
【三環系抗うつ剤】イミプラミン/アミトリプチリン
【フェノチアジン系薬剤】プロクロルペラジン/クロルプロマジン/ジエチルペラジンなど

上記の併用禁忌薬に該当していなくても、他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
多汗症のためプロバンサインを1日3錠飲んでいますが、あまり効果が感じられません。1日に飲む錠数を増やすのは可能ですか?

比較的効果は早くでる医薬品ではありますが、1日6錠まで増量は可能となっています。 しかし、猛暑で高温化にいるときに全く汗を出さないというのは体温が上がり熱中症になるリスクも出てくるので経過観察を見ながら服用するようにして下さい。

妊娠中にプロバンサインを服用しても大丈夫ですか?

併用禁忌とはなっていませんが、妊娠中の投与に関する安全性は確立されていませんので主治医の方と相談して服用をされるようにして下さい。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。