メトカルバモール

成分名

メトカルバモール

適応症状

運動器疾患に伴う有痛性痙縮(腰背痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性脊椎症など)

簡易説明

筋肉の痙攣は健康な方にも起こることがあり、「足がつる」という表現もよく用いられます。
筋肉の痙攣の多くは激しい運動している時や、激しい運動の後に起こりますが、安静な状態でも起こることあります。
このような筋肉の痙攣は、ほぼすべての人が経験したことのあるような現象ですが、ある条件がある場合には痙攣のリスクが高まったり、危険度が高まったりします。
メトカルバモールは筋肉の痙攣のうち「神経の異常(過剰な興奮)による痛み」に効果があります。
主に、脊髄の神経の異常な興奮を持続的に遮断することによって筋肉の異常な緊張を和らげ、痛みも取り除きます。

処方可能な診療科目

整形外科/内科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約800円~1,000円
薬代1gあたりの目安:1g 14.9円
薬代後発薬1錠の目安:現在ジェネリック医薬品の製造はありません。
※病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。
※「薬代1gあたりの目安」はロバキシン顆粒90%の薬価で算出しています。
※診察費は3割負担で算出しています。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月:1962年2月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

ロバキシン顆粒90%

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

筋肉の痙攣は健康な方にも起こることがあり、多くは中高年以上の方によくみられますが、若年層でも条件によっては起こることがあります。
「足がつる」という表現もよく用いられます。
筋肉の痙攣の多くは激しい運動している時や、激しい運動の後に起こりますが、安静な状態でも起こることあります。
例えば寝ている最中に脚の筋肉に強い痛みを伴う痙攣が起こるケースもあります。
寝ている最中での脚の筋肉の痙攣は、主にふくらはぎに起こることが多いです。
このようなタイプの筋肉の痙攣は、重病ではない痙攣ですが強い痛みを伴うことが多いです。
上記の筋肉の痙攣は、ほぼすべての人が経験したことのあるような現象ですが、ある条件がある場合には痙攣のリスクが高まったり、危険度が高まったりします。
具体的には、神経の異常(過剰な興奮)、ストレッチの不足、むくんでいる状態、脱水状態、血液中の異常(ミネラル濃度の異常)、甲状腺の機能が低下している状態などがあげられます。
メトカルバモールは上記の「神経の異常(過剰な興奮)による痛み」に効果があります。
主に、脊髄の神経の異常な興奮を持続的に遮断することによって筋肉の異常な緊張を和らげ、痛みも取り除きます。

使用方法

・メトカルバモールとして、15歳以上には、1.5~2.25グラムを1日3回に分けて服用します(ロバキシン顆粒90%1グラムにはメトカルバモールが0.9グラム含まれています)
・年齢や痛み、痙攣の度合いによって増量、減量をすることができますが、小児が使用する場合1日体重1キログラム当たり60ミリグラムをこえて使用することはできません。

副作用

主な副作用
次の副作用が起こる可能性があります。もし副作用かもしれないと感じたら投与を中止するなどし、医師または薬剤師に必ず相談しましょう。
・過敏症:アレルギー、発疹、かゆみ:0.1~5%未満で可能性があります
・精神神経系:頭痛や頭が重い感じ、めまい、ふらつき、ねむけ、うまく手足が動かせない:0.1~5%未満で可能性があります
・消化器系: 気持ち悪さ、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、食欲の不振、胸やけ、胃もたれ

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・メトカルバモールを含む医薬品にアレルギー、過敏症をお持ちの方
下記成分にアレルギー、過敏症をお持ちの方、ロバキシン顆90%はアレルギー反応を起こしてしまうため服用できません。
▼ロバキシン顆粒90%の有効成分
メトカルバモール

・クロルフェネシンカルバミン酸エステルを含む医薬品にアレルギー、過敏症をお持ちの方
下記成分にアレルギー、過敏症をお持ちの方、リンラキサー錠250mgはアレルギー反応を起こしてしまうため服用できません。
▼リンラキサー錠250mgの有効成分
クロルフェネシンカルバミン酸エステル

使用に注意が必要な方
・メトカルバモールの服用後に自動車の運転など危険を伴う機械の操作をする予定のある方
※集中力の低下、注意力低下、反射神経低下、ねむけ等が起こることがあるので危険です
・腎臓の機能が落ちている方
※腎臓の機能低下をさらに悪化させるおそれがあります
・肝臓の機能が落ちている方
※肝臓の機能低下をさらに悪化させるおそれがあります
・妊娠している方
※メトカルバモールで治療することのメリットがデメリットを上回ると判断される場合にのみ服用してください
・授乳されている方
※メトカルバモールで治療することのメリットがデメリットを上回ると判断される場合にのみ服用してください
・小児など
※メトカルバモールで治療することのメリットがデメリットを上回ると判断される場合にのみ服用してください
・高齢者
※年齢に伴い身体機能が低下しているため作用が強くあらわれることがあります。減量して使用するなど工夫して使用してください。

上記にあてはまる方は、メトカルバモールを使用する事が出来ない可能性があります。
メトカルバモールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤・バルビツール酸誘導体)
お互いに作用を強め合ってしまう可能性があります
▼フェノチアジン系薬剤の一例
クロルプロマジン/レボメプロマジン/ペルフェナジン/プロクロルペラジン/プロペリシアジンなど
▼バルビツール酸誘導体の一例
ペントバルビタール/アモバルビタール/フェノバルビタール

・アルコール
お互いに作用を強め合ってしまう可能性があります

・モノアミン酸化酵素阻害剤
お互いに作用を強め合ってしまう可能性があります
▼モノアミン酸化酵素阻害剤の一例
セレギリン/ラサギリン/サフィナミド/ラザベミド/モフェギリン塩酸塩/ミラセミド塩酸塩など

・トルペリゾン塩酸塩
詳しいメカニズムはわかっていないが、眼の不調が現れることがあります

上記を使用している方は、メトカルバモールを使用する事が出来ない可能性があります。
メトカルバモールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
どのくらいの時間で効果があらわれますか?

メーカーの資料によると、最も血液中の濃度が高くなるのは、メトカルバモールを服用して30分だったというデータがあります。
服用する成分量や体質により個人差があります。
また、上記は1回のみ服用した時のデータなので、毎日服用をし続けている場合は異なる経過をたどることがあります。

どのくらいの時間で薬の効果がなくなりますか?

メーカーの資料によると、血液中のメトカルバモールの濃度が半分になるのは、服用してから1.6時間後でした。
計算上6.4時間~8時間で体から成分が抜けると考えられます。
服用する成分量や体質により個人差があります。
また、上記は1回のみ服用した時のデータなので、毎日服用をし続けている場合は異なる経過をたどることがあります。

血液検査の当日は服用しない方がよいですか?

メトカルバモールの服用により、「尿中バニルマンデル酸値」「尿中5ヒドロキシインドール酢酸値」という検査値が実際よりも高くなる場合があります。
実施する血液検査によっては影響ありませんが、血液検査を実施することになった場合は医師にメトカルバモールの服用を必ず伝えておきましょう。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。