成分名 |
カンタリスチンキ |
適応症状 |
発毛促進、皮膚刺激、引赤、発泡、疣贅の除去、鶏眼の除去 |
簡易説明 |
マメハンミョウ科の甲翼虫類であるマメハンミョウを乾燥したものをエタノールで抽出してつくられたチンキ剤で、マメハンミョウエキスとも呼ばれます。黄褐色の液体で、特異な臭いがあります。毛根刺激作用、皮膚刺激作用、鎮痒効果があり、ヘアトニックなどに配合されます。頭皮を刺激することにより血行を促進し、育毛効果も期待できるといわれています。化粧品として使用されることもありますが、使用量が制限されており、皮膚刺激剤として、また、医薬品、医薬部外品としても使用されています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適用 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料の目安:1,000~2,000円
薬代の目安:カンタリスチンキ1ml/12.5円
診察料は病院によって差があり、薬代の他に初診料・診察料・検査料などが必要になってきます。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1977年7月発売 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
カンタリスチンキ/司生堂 |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
主に発毛を促進させる外用薬です。皮膚を刺激して皮膚の血行をよくし、発毛を促す目的で使用されます。他の作用として、疣贅・鶏眼の除去、その他引赤・皮膚刺激剤あるいは発泡剤として用いられます。薬効分類名ではその他の鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤とされています。規制区分は劇薬とされ、指定医薬品です。
日本で開発された薬品のため、海外での使用実績は現時点ではありません。
本品は黄褐色透明の液体で、マメハンミョウ科の甲虫「マメハンミョウ」を乾燥、粉末化した生薬をカンタリスと呼び、カンタリスのにおいがします。本品と同じだけの量の水を入れたときは乳濁します。浸出法について、100ml中にはカンタリス10gのエタノ生薬を適切な容器に入れ、全量又は全量の約3/4に相当する量の浸出剤を加え、密閉して時々かき混ぜながら約5日間又は可溶性成分が十分に溶けるまで室温で放置したのち遠心分離などにより固液分離します。
全量の約3/4に相当する量の浸出剤を加えた場合には、さらに、残留物に適量の浸出剤を加えて洗い、必要に応じて圧搾し、浸出液及び洗液を合わせて全量とします。また、全量の浸出剤を加えた場合には、必要に応じて減量分の浸出剤を加え全量とすることができます。約2日間放置したのち、上澄み液をとるか、又はろ過して澄明な液とします。
痒み止め効果や頭皮・毛根刺激作用があり、頭皮と毛根を刺激し血行を促進することによる育毛効果を期待して、毛根刺激剤、頭皮刺激剤、止痒剤としてヘアローション、トニックなどに配合されます。化粧品にも使用されますが、その場合のチンキ剤の使用量は1%以下(他のチンキ剤をも含めて)との規制があります。頭皮を刺激することにより血行を良くし、育毛効果を狙う目的があります。
ショウキョウチンキやトウガラシチンキとも類似されますが、ショウキョウチンキとはショウガの根茎を乾燥させた生薬であるショウキョウからエタノールを用いて抽出されたチンキ剤であり、トウガラシチンキは乾燥させたトウガラシからエタノールを用いて抽出されるチンキ剤のことを示しています。チンキ剤としては、薬草に含まれる脂溶性・水溶性どちらの成分も取り出せることが利点です。メディカルハーブと呼ばれる内用薬のチンキ剤もありますが、その場合に使用する浸出液はエタノールではなくウォッカを使用しています。
本剤は、局所皮膚刺激・毛根刺激による抹消血管拡張・血行促進によって育毛効果を発揮すると考えられており、古くから育毛・養毛目的で育毛剤・養毛剤に配合されています。
乾燥した虫の粉を暗殺用の毒薬や媚薬としても用いたといわれています。
古くから難病を治すことに使われていました。皮膚外用によって水泡ができ(発泡薬)、炎症や神経痛の治療、イボ取りなどに用いられています。また、内服によって尿失禁や膀胱炎の治療などに用いられている場合もあります。
保存の際は気密容器に遮光して、火気を避けて保存してください。 |
使用方法 |
発泡剤として使用する場合にはそのままを少量患部に塗布します。
引赤・皮膚刺激剤として使用する場合は希エタノールで10~100倍にうすめたものを患部に塗布します。 |
副作用 |
主な副作用
【長期連用・大量使用】
経皮吸収により、腎障害、肝障害、胃腸障害、泌尿生殖器の充血等を起こす可能性があるので、長期間又は広範囲に使用せず、医師の指示通りの量と頻度を守って使用してください。
【過敏症】
過敏症状が現れることがあるので、このような場合には使用を中止し、医師の指示にしたがってください。
【皮膚】
灼熱感、そう痒感等の症状が現れることがあることがあるので、医師や薬剤師に相談してください。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 カンタリスチンキを配合した医薬品の有効成分に、アレルギーをお持ちの方
下記にアレルギーをお持ちの方はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼カンタリスチンキの有効成分
エタノール
び爛、粘膜、傷のある部分には使用しないでください。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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