成分名 |
ゲメプロスト |
適応症状 |
妊娠中期における治療的流産 |
簡易説明 |
ゲメプロストは、子宮を収縮させる効果を持つ成分で、主に妊娠中期における治療的流産のために用いられます。この薬は、子宮の筋肉を強く収縮させ、流産を促す効果があります。治療的流産とは、胎児や母体の健康に問題が生じる可能性があるため、医師による適切な処方が必要です。ただし、ゲメプロストは効果的な治療法でありながら、副作用やリスクが存在するため、医師の指示に従うことが重要です。また、この薬は早期から適切な処置が必要であり、治療を受ける際には、事前に医師としっかりと相談することが望ましいです。 |
処方可能な診療科目 |
婦人科/産科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~2,000円
薬代1錠当たりの目安:1錠3976.6円/(薬価)
薬代後発薬1錠当たりの目安:後発品は存在しません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1984年8月1日 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可なし |
関連製品(先発薬) |
プレグランディン膣坐剤1㎎【製薬メーカー名:小野薬品】 |
関連製品(ジェネリック) |
国内ジェネリック認可なし |
海外での使用実績 |
ゲメプロスト製剤としては、フランス、オーストラリア等で発売されています。
フランス (Sanofi-Aventis社) :発売年月日(1986年3月1日)
英国 (Sanofi-Aventis社):発売年月日(1985年6月1日)
スウェーデン (Sanofi-Aventis社):発売年月日(1986年3月1日)
オーストラリア (Sanofi-Aventis社):発売年月日(1987年1月1日)
マレーシア (Sanofi-Aventis社):発売年月日(1985年6月1日)
シンガポール (Sanofi-Aventis社):発売年月日(1985年6月1日)
イタリア (Merck Serono社) :発売年月日(1987年6月1日)
なお、承認年度に関しては、各国の承認状況によって異なるため、一部の製剤については特定の国の承認年度を示しています。 |
効果・作用 |
薬理学的に関連がある化合物又は化合物群としてはジノプロストが存在します。
詳しい薬理作用、効果については以下の通りです。
薬理作用
(1)作用部位・作用機序
ゲメプロストは、腟坐剤として後腟円蓋部に挿入することにより、子宮収縮作用と子宮頸管開大作用を示し、妊娠中期において治療的流産効果を表します。
(2)薬効を裏付ける試験成績
①子宮平滑筋に対する作用
・ゲメプロストは子宮収縮作用を持ち、妊娠20日目のラットにおける作用閾値量は、腟内投与で10μg/kg、静脈内投与で0.2μg/kgです。また、腟内投与における子宮収縮は徐々に発現し、その後規則的な収縮に移行します。
・ゲメプロストは妊娠50~120日目のニホンザルに対して、腟内に20μg/kg、静脈内に0.1~0.2μg/kg投与したとき子宮収縮作用を示します。
・ゲメプロストの子宮収縮作用(1μg/kg静脈内投与:ラット)は、indomethacin、atropine、phentolamine、methysergideの前処置によって影響を受けず、papaverine、dibutyryl cyclicAMP、salbutamol及びverapamilにより抑制されます。
②流産作用
・ウサギの妊娠初期(8及び9日目)にゲメプロスト0.5~1.0mg/kg、中期(15及び16日目)又は後期(24及び25日目)に0.05~1.0mg/kgを1日2回腹腔内投与したとき流産作用を示します。
・妊娠90~130日目のニホンザルにゲメプロスト1.0mgを坐剤として3時間間隔で2~6回腟内投与したとき流産作用を示します。
③子宮頸管開大作用
・妊娠90~145日目のニホンザルにゲメプロスト1.0mgを坐剤として、また20μg/kgを溶液として3時間間隔で2~6回腟内投与したとき、顕著な子宮頸菅開大作用を示します。 |
使用方法 |
通常、1回につき1mg(1個)のゲメプロストを後腟円蓋部に3時間毎に挿入します。ただし、1日に投与する最大量は5mg(5個)までとなります。
もしも5mg(5個)の総量を投与しても効果が見られない場合、本剤の投与を中止し、翌日以降に再開するか、他の治療法に変更することがあります。
また、本剤の投与開始後、有効な陣痛が発生し、子宮内膜が排出された場合は、本剤の投与を中止します。
症状や経過に応じて、適宜投与量を調整します。 |
副作用 |
主な副作用
吐き気、嘔吐、下痢、発熱(5~15%未満)
重大な副作用
頸管裂傷、子宮破裂、大量出血、ショック(頻度不明)
薬が効きすぎると強い陣痛症状が起こる可能性があります。
またまれに、激しい収縮運動により子宮が損傷する例があります。
その他の副作用
下腹部痛、腰痛、めまい、顔の潮紅、動悸、血圧の変動(0.1%~5%未満)
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■前置胎盤、子宮外妊娠等で操作により出血の危険性のある方
経腟分娩ができず、大量出血のおそれがあるため投与しないでください。
■骨盤内感染による発熱のある方
炎症、感染を憎悪させる可能性があるため投与しないでください。
■ゲメプロストを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、プレグランディンはアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼プレグランディンの有効成分
ゲメプロスト
▼代表薬の添加物
ハードファット/無水エタノール
上記にあてはまる方は、ゲメプロストを使用する事が出来ない可能性があります。 ゲメプロストを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 陣痛誘発・促進剤(オキシトシン/ジノプロストなど)
本剤は子宮収縮作用を有するため、類似の作用を持つ薬剤を使用することにより作用を増強する可能性があるため、十分なモニタを行ったうえで投与するようにしてください。
持病、服用中の薬がある方、通院中、治療中の方は必ずかかりつけの医師に相談してから服用するようにして下さい。
上記を使用している方は、ゲメプロストを使用する事が出来ない可能性があります。 ゲメプロストを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
ゲメプロストに関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
プレグランディン膣坐剤添付文章【小野薬品工業株式会社】
プレグランディン膣坐剤インタビューフォーム【小野薬品工業株式会社】 |
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