成分名 |
イソプロパノール |
適応症状 |
- |
簡易説明 |
イソプロパノールはアルコール類の一種で、特徴的なにおいをもつ無色透明の液体です。
またイソプロパノールは有機溶剤(*)に属する物質でもあり、手指や皮膚、および医療機器の消毒に用いられています。
同じく消毒作用を持つアルコール類にエタノールがあります。
エタノールはイソプロパノールと比較して安全性が高く、またより多くのウイルスに効果を示すことから多用されていますが、殺菌作用には両者に遜色なく、さらに安価であるため、イソプロパノールがエタノールの代わりに用いられたり、混合して使用されたりすることも多いです。
(*)有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質のある、炭素を含む化合物のことです。
揮発性(蒸発しやすい性質)や油溶性(油脂に溶ける性質)を持ち、呼吸や皮膚から吸収することによって体内に入り込みます。 |
処方可能な診療科目 |
- |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :(※病院でのイソプロパノール処方に関する情報がありません)
薬代10mgあたりの目安:50% 約3.9円/70% 約4.5円
薬代後発薬10mgの目安:50% 約3.7円/70% 約4.4円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1967年10月(発売) |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
・イソプロパノール消毒液70%「昭和」【製薬会社:昭和製薬】
・50%イソプロピルアルコール(丸石)【製薬会社:丸石製薬】
・50%イソプロ消アル「ヤマゼン」【製薬会社:山善製薬】
・50%消毒用イソプロパノール「ニッコー」【製薬会社:日興製薬】
・イソプロパノール消毒液50%「ケンエー」【製薬会社:健栄製薬】
・イソプロパノール消毒液50%「シオエ」【製薬会社:シオエ製薬】
・イソプロパノール消毒液50%「タイセイ」【製薬会社:大成薬品】
・イソプロパノール消毒液50%「ニプロ」【製薬会社:ニプロ】
・イソプロパノール消毒液50%「メタル」【製薬会社:中北薬品】
・イソプロパノール消毒液50%「ヨシダ」【製薬会社:吉田製薬】
・イソプロパノール消毒液50%「東豊」【製薬会社:東豊薬品】
・イソプロ消毒液50%「NP」【製薬会社:ニプロ】
・消毒用イソプロパノール液50%「ヤクハン」【製薬会社:ヤクハン製薬】
・70%イソプロピルアルコール(丸石)【製薬会社:丸石製薬】
・70%イソプロ消アル「ヤマゼン」【製薬会社:山善製薬】
・70%消毒用イソプロパノール「ニッコー」【製薬会社:日興製薬】
・イソプロパノール消毒B液70%「ケンエー」【製薬会社:健栄製薬】
・イソプロパノール消毒液70%「ケンエー」【製薬会社:健栄製薬】
・イソプロパノール消毒液70%「シオエ」【製薬会社:シオエ製薬】
・イソプロパノール消毒液70%「タイセイ」【製薬会社:大成薬品】
・イソプロパノール消毒液70%「ニプロ」【製薬会社:ニプロ】
・イソプロパノール消毒液70%「メタル」【製薬会社:中北薬品】
・イソプロパノール消毒液70%「ヤクハン」【製薬会社:ヤクハン製薬】
・イソプロパノール消毒液70%「ヨシダ」【製薬会社:吉田製薬】
・イソプロ消毒液70%「NP」【製薬会社:ニプロ】 |
関連製品(ジェネリック) |
・50%消毒用イソプロパノール「タツミ」【製薬会社:タツミ薬品】
・50V/V%消毒用イソプロパノール「アマカス」【製薬会社:甘糟化学産業】
・消毒用イソプロ50【製薬会社:フヂミ製薬所】
・イソプロ70「アマカス」【製薬会社:甘糟化学産業】 |
効果・作用 |
本成分イソプロパノールは、アルコール類に属する物質です。
イソプロパノールは、細菌の死滅や溶解による殺菌作用、また微生物のタンパク質を変形させ凝固させる作用を持ち、主に手指消毒や医療機器の消毒に使用されています。
酒税がかからないため安価であることや、速乾性(揮発性)を有するといった事情も加担して、イソプロパノールの適応範囲は広く、その用途は上記消毒にとどまりません。
燃料用水抜き材、複写機のガラス洗浄液、CDやDVDレンズクリーナーのクリーニング液、さらには化粧品にも使用されています。
またイソプロパノールには、効果の持続性こそないものの高い即効性があります。
例えばA型インフルエンザウイルス、コロナウイルス、食中毒の原因となるサルモネラ菌などは、濃度70%程度のイソプロパノールであれば10~15秒で、同ウイルスの感染力、毒性を不活化させることが可能です。
このように、その作用により多くの効果を得られるイソプロパノールですが、一方で、消防法の定める第4類危険物アルコール類に属している所以でもある、人間にとってデメリットになり得る特性や作用もいくつか有しています。
まずは「脱脂作用」です。
イソプロパノールには油溶性があり、人体に使用した場合には、使用した部位の油脂を取ってしまいます。
それゆえ消毒などで頻繁に長期間使用すると、乾燥や皮膚の炎症を引き起こす恐れがあります。
次に、非常に高い引火性です。
イソプロパノールの引火点は11.7℃ととても低く、火は当然のこと静電気でも引火する可能性が高いです。加えてイソプロパノールは高い揮発性や爆発性も併せて有しているため、閉め切った空間での使用は特に注意が必要です。
他に、損傷皮膚(熱傷皮膚や皮膚創傷部位)や粘膜に使用した際に発する刺激作用、中枢毒性等にも十分注意しなければなりません。
イソプロパノールの殺菌効果は、その濃度が高くなればなるほど増強します。
ただし極端に高濃度になりすぎると、冒頭に挙げた「微生物のタンパク質を変形させ凝固させる作用」が強くなり、同成分がそれ以上浸透しづらくなるパラドックスがあります。
そのため濃度50-60%、高い消毒作用が必要な場合でも70%程度のものを使用することで最大限の効果が得られます。 |
使用方法 |
イソプロパノールとして、50~70%液を適量用います。 |
副作用 |
過敏症/発疹/皮膚刺激症状 など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
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併用禁忌薬 |
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よくある質問 |
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