2021-09-15 投稿
イベルメクチンの市販薬
日本での商品名ストロメクトール、有効成分イベルメクチンは糞線虫やヒゼンダニなどの寄生虫に作用し麻痺をおこして死にいたらせ、腸管糞線虫症や疥癬などを治療するお薬で獣医学や人間医学の両方で複数の用途があるためイベルメクチンはペットや人間のさまざまな種類の感染症の治療に使用されています。
そんなイベルメクチンは1974年に日本の大村博士が静岡県の土壌より微生物が生み出すアベルメクチンをもとにした化合物放線菌を米国メルク社との共同研究で、1979年にこの放線菌が生産する抗寄生虫薬エバーメクチンおよびジヒドロ誘導体イベルメクチンを発見開発し、1981年に人よりも先に動物薬として発売され世界中で最も多く今現在も使用されいる治療薬です。
日本では、有効成分イベルメクチンの市販薬は日本国内では存在しません。
というのも日本国内では、医薬品は医師が作成する処方箋がなければ販売できない処方箋医薬品と、処方箋がなくても薬剤師による販売が可能な医療用医薬品の2種類があり、有効成分イベルメクチンが入った医療用医薬品は医師の診断・処方に基づいた使用が義務付けられている医薬品になりますので、薬局やドラッグストアなどで売られていないため購入することが出来ません。
一般的に市販薬とは処方箋がなくても購入出来る薬のことでドラッグストアや薬局などで薬剤師による販売で購入出来るお薬のことをいいます。
ドラッグストアや薬局にて購入できる薬は、市販薬・大衆薬・OTC医薬品などとも呼ばれます。
OTCとはOver The Counterの略で、薬局のカウンター越しに買える薬という意味で、カウンター越しということは必ず薬剤師や登録販売者と話をして購入することを意味しています。
市販薬は、さまざまな年齢や体質の人が使用し、患者さん自身の判断で使用ができることから安全性が重視されています。
医師により作成された処方箋がなければ販売することができないイベルメクチンのような医薬品の他にも医療用医薬品のうち2/3も占めています。
なぜ医師の処方箋がないと購入出来ない認定される、医薬品は下記のいずれかの理由が含まれます。
処方箋医薬品と認定される医薬品
・使用方法が難しい。
・効果が高い反面、重篤な副作用の恐れがある。
・医薬品の効能・効用に伴い興奮作用や依存性が生じる。
・治療以外の目的で使用される危険性がある。
・発売後まだ間もない。(使用例が多くない)
・患者の状態把握が必要である。
上記の理由が全てではございませんが処方箋が必要な医薬品、イベルメクチンもそうですが取り扱いには十分注意してください。