2021-09-15 投稿
2023-05-11 最終更新日
イベルメクチンは新型コロナに効くのか?
新型コロナウイルスが、流行し始めてから「イベルメクチン」が効果があるのではないかと話題になり世界各国で治験や研究が行われました。
しかし、興和と北里大学が統計的有意差が認められなかったことを発表いたしました。
■興和
興和株式会社(以下、「興和」)は、軽症の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症を対象疾患として、「K-237(開発コード)」(一般名:イベルメクチン、以下、「本剤」)の第Ⅲ相臨床試験を進めておりましたが、今回の臨床試験につきましては、主要評価項目において、統計的有意差が認められなかったことをお知らせいたします。
興和/新型コロナウイルス感染症患者を対象とした
【上記引用元:興和株式会社】
「K-237」(イベルメクチン)の第Ⅲ相臨床試験結果に関するお知らせ
■北里大学
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を対象として2020年8月から2021年10月まで実施した多施設共同プラセボ対象無作為化二重盲検医師主導治験(CORVETTE-1)の主要評価項目において、イベルメクチン単回投与群(200 μg/kg)とプラセボ投与群との間に統計学的有意差を認めなかったことをお知らせいたします。本試験の詳細な結果につきましては、現在論文投稿中であることを併せてお知らせいたします。本試験にご協力いただきました患者様と医療関係者をはじめとした関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。
厚生労働省は、新型コロナウイルスの治療薬に関しまして、下記の案内を出しています。
現在、厚生労働省の承認を受けている新型コロナウイルス治療薬には「抗炎症薬」「抗ウイルス薬」「中和抗体薬」があり、このうち重症化リスク因子のある方等の重症化を防ぐ目的で投与され、「軽症」の方を対象に含むのは「抗ウイルス薬」と「中和抗体薬」となっています。また、令和4年11月には重症化リスク因子のない軽症から中等症1の方を投与対象とする「抗ウイルス薬(ゾコーバ)」も新たに承認されました。
「抗ウイルス薬」は、ウイルスが細胞に侵入して増殖・拡散するのを阻害する作用があり、点滴薬の「ベクルリー」と経口薬(飲み薬)の「ラゲブリオ」「パキロビッドパック」「ゾコーバ」があります。
一方、「中和抗体薬」は体内に注入した抗体がウイルスの表面に結合し細胞に侵入するのを防ぐ作用があり、点滴薬の「ロナプリーブ」「ゼビュディ」と筋肉内注射薬の「エバシェルド」があります。
ただし、「エバシェルド」については現在供給量が限られていることもあり、ワクチン接種では十分な免疫の獲得が期待できない方への発症抑制目的での投与のみ可能となっています。
「抗ウイルス薬」は、ウイルスが細胞に侵入して増殖・拡散するのを阻害する作用があり、点滴薬の「ベクルリー」と経口薬(飲み薬)の「ラゲブリオ」「パキロビッドパック」「ゾコーバ」があります。
一方、「中和抗体薬」は体内に注入した抗体がウイルスの表面に結合し細胞に侵入するのを防ぐ作用があり、点滴薬の「ロナプリーブ」「ゼビュディ」と筋肉内注射薬の「エバシェルド」があります。
ただし、「エバシェルド」については現在供給量が限られていることもあり、ワクチン接種では十分な免疫の獲得が期待できない方への発症抑制目的での投与のみ可能となっています。
新型コロナウイルス治療薬等について
【上記引用元:厚生労働省】