ブロムヘキシン

風邪、コロナやインフルエンザの治療後、後遺症などで喉に痰が詰まっている方などに有効

ブロムヘキシンは痰の切れをよくして、排出しやすくする去痰薬と呼ばれる医薬品になります。
風邪など、呼吸器の病気で痰が絡んでしまう際に使用します。

風邪などによる急性気管支炎、慢性気管支炎、塵肺症、肺結核、手術後の痰の除去に使用されています。
粘っこい切れが悪い痰が生じている方に多く処方されています。

ブロムヘキシン塩酸塩を有効成分として、先発薬はビソルボン錠4mgですが、現在は販売中止になっています。
国内ではブロムヘキシン塩酸塩4mg【サワイ】など、承認、販売されています。

ブロムヘキシンは古くからある起動粘液溶解剤と呼ばれる医薬品で、内科や耳鼻咽喉科・小児科などでも多く用いられています。
安全性が実証されている事から市販の風邪薬や総合感冒険薬にも配合されている事が多いお薬になっており、テレビCMや薬局・ドラッグストアなどでもその名前を耳にした事がある方も多いお薬になっています。

痰(タン)とは気道の粘膜で作られる炎症性の粘液です。痰は免疫物質を含んでいて埃や細菌から体を守ってくれる役割があるのです。
痰の色には黄色～透明まで多数の色があり、その色によって健康状態が把握できる場合があります。
通常、痰は気道から外に向けて体外に排出されるようになっているのですが、風邪や喫煙などにより、気道の機能が低下している場合、痰がたまりやすくなってしまって、空気の通り道が狭くなってしまうと、痰を出すために更に激しい咳により息苦しい状態になってしまいます。

痰は水分が90%で残りの10%はムチンと呼ばれているタンパク質で構成されていて、粘っこい原因になる物質です。
ブロムヘキシンを使用すると、このムチンを溶かしてくれるので、サラサラな気道の状態になり、痰が体外に排出しやすくしてくれます。
ブロムヘキシンには線毛運動改善の作用や、気道粘膜の分泌の増加をサポートしてくれるので、更に痰の排出の手助けになってくれる医薬品なのです。

痰に含まれている有害物質、異物などを痰や鼻汁により体の外へ排出してくれる事で、気管支炎や喘息、慢性副鼻腔炎の症状などを緩和してくれます。