鎮咳配合剤

成分名

鎮咳配合剤

適応症状

感冒の咳嗽
急性気管支炎の咳嗽
上気道炎の咳嗽
肺炎の咳嗽
肺結核の咳嗽
慢性気管支炎の咳嗽

簡易説明

鎮咳配合剤は、咳を止める薬です。麻薬系弱オピオイドに分類されます。3つの有効成分がそれぞれ作用することで咳止めの効果が発揮されます。ジヒドロコデインは、脳の咳中枢を抑制します。メチルエフェドリンは、気管支を広げ呼吸を楽にしてくれます。クロルフェニラミンは、アレルギー症状を緩和し、痰などを抑制してくれます。錠剤やシロップなどの剤形があり、小児科で多く利用されてます。

処方可能な診療科目

内科/呼吸器内科/小児科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:11.5mg約5.7円
薬代後発薬1mlの目安:1ml約3.6円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1967年7月

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

フスコデ配合錠【製薬メーカー:マイランEPD】
クロフェドリンS配合錠【製薬メーカー:キョーリンリメディオ】
ライトゲン配合シロップ【製薬メーカー:帝人ファーマ】

関連製品(ジェネリック)

クロフェドリンS配合シロップ 【製薬メーカー:キョーリンリメディオ】
フスコブロン配合シロップ【製薬メーカー:武田テバファーマ】
ムコブロチン配合シロップ【製薬メーカー:東和薬品】

効果・作用

鎮咳配合剤は、3つの成分がそれぞれ作用し、咳を止めてくれる薬です。麻薬系弱オピオイドに分類されます。主成分のジヒドロコデインは、咳中枢に作用する「中枢性鎮咳薬」で、一般的な咳止め薬が効かない咳にも効果が高いとされてます。剤型は錠剤やシロップがあり、小児科などでも使用されてます。

▼有効成分それぞれの特徴
【ジヒドロコデイン】
麻薬性の鎮咳薬です。咳中枢に作用することで咳の症状を抑える作用があります。副作用が少ないのも特徴です。
【メチルエフェドリン】
気管支に作用し、気管を広げる働きがあります。これにより、呼吸がしやすくなり、咳の症状を緩和することが可能になります。
【クロルフェニラミン】
アレルギーを引き起こす物質のヒスタミンの作用を妨害します。これによりアレルギー症状を抑えることが可能となります。抗ヒスタミン薬と呼ばれ安全性が確立されています。

▼他の鎮咳薬(コデイン類含有製剤)
サリパラ・コデイン液
カフコデN
フスコデ
コデインリン酸塩,リン酸コデイン

使用方法

1日9錠を3回に分割経口投与してください。
※症状により適宜増減します。
小児には次のように投与してください。
12歳以上15歳未満:成人量の2/3

副作用

主な副作用
過敏症、顔面紅潮、発疹、そう痒感、血小板減少症、薬物依存、心悸亢進、血圧変動、眠気、疲労、眩暈

重大な副作用
無顆粒球症、再生不良性貧血、呼吸抑制、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常

その他の副作用
発汗、頭痛、神経過敏、熱感、悪心、嘔吐、便秘、食欲不振、口渇、多尿、排尿困難

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
1)■鎮咳配合剤を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、フスコデはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼フスコデの有効成分
鎮咳配合剤
▼代表薬の添加物
乳糖水和物,トウモロコシデンプン,結晶セルロース,リン酸水素カルシウム水和物,カルメロースカルシウム,ステアリン酸マグネシウム,精製白糖,アラビアゴム末
2)妊婦/授乳者
3)新生児/乳児/幼児/小児
4)過敏症
5)下部尿路に閉塞性疾患
6)重篤な呼吸抑制
7)前立腺肥大
8)閉塞隅角緑内障
9)カテコールアミン製剤投与中
10)18歳未満の重篤な肺疾患
11)18歳未満の肥満
12)18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群

使用に注意が必要な方
1)高齢者
2)アジソン病
3)開放隅角緑内障
4)肝機能障害
5)気管支喘息発作中
6)高血圧症
7)甲状腺機能異常
8)呼吸機能障害
9)ショック状態
10)心機能障害
11)腎機能障害
12)代謝性アシドーシス
13)糖尿病
14)脳器質的障害
15)副腎皮質機能低下症
16)薬物依存

上記にあてはまる方は、鎮咳配合剤を使用する事が出来ない可能性があります。
鎮咳配合剤を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

鎮咳配合剤に関する
よくある質問
シロップなら何回飲んでも大丈夫ですか?

過度の使用を続けた場合,不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがあるので,使用が過度にならないように注意すること

フスコデ配合錠 添付文書

【上記引用元:マイランEPD合同会社】

肥満ぎみで薬が効かない場合多く飲んでも大丈夫ですか?

重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがあるので,18歳未満の肥満,閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は重篤な肺疾患を有する患者には投与しないこと

フスコデ配合錠 添付文書

【上記引用元:マイランEPD合同会社】

参考元一覧

フスコデ配合錠 添付文書【マイランEPD合同会社】

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。