成分名 |
ロチゴチン |
適応症状 |
・パーキンソン病(ニュープロパッチ2.25mg/4.5mg/9mg/13.5mg/18mg)
・中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群:下肢静止不能症候群(ニュープロパッチ2.25mg/4.5mg) |
簡易説明 |
パーキンソン病や特発性レストレスレッグス症候群では体内の「ドパミン」と呼ばれる神経伝達物質が不足している状態ですが、ロチゴチンはその体内で不足しているドパミンの作用を補うことで症状を改善させるパッチ製剤(貼り薬)です。1日1回貼るだけで24時間効果が持続し、昼夜を問わずパーキンソン病や特発性レストレスレッグス症候群に効果を発揮し、患者さん本人だけでなく、介助者の負担を軽減する意味合いでも期待が大きい薬です。 |
処方可能な診療科目 |
神経内科/心療内科/精神内科/精神科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~2,000円
薬代1枚あたりの目安:2.25mg約240円/4.5mg約368円/9mg約564円/13.5mg約721円/18mg約856円
薬代後発薬1枚の目安:現在ジェネリック医薬品の製造はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2013年2月(ニュープロパッチ2.25mg/4.5mg/9mg/13.5mg)、2016年6月(ニュープロパッチ13.5mg) |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ニュープロパッチ2.25mg/4.5mg/9mg/13.5mg/18mg【製薬メーカー:大塚製薬株式会社】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
パーキンソン病や特発性レストレスレッグス症候群では体内の「ドパミン」と呼ばれる神経伝達物質が不足している状態です。ロチゴチンは体内で不足しているドパミンの作用を補うことで症状を改善させるパッチ製剤(貼り薬)です。
パーキンソン病は進行すると、飲み薬を飲んでいても夜から朝にかけてその効果が徐々に切れ、起床後の日常生活にまで影響を及ぼします。とくに夜や朝に症状が現れると寝ている間の寝返りができず寝不足になったり、身体の動きが鈍くなったり、食事やトイレ、着替えなどの活動が精力的にできずに悩む患者さんが非常に多くいます。また、レストレスレッグス症候群はふくらはぎが無性にムズムしたり、かゆい、ほてる、痛いなどの症状が主に脚に生じ、じっとしていられません。とくに寝る前に症状が強く現れるので睡眠障害になり、日常生活に悪影響を及ぼします。
ロチゴチンは飲み薬ではなく貼り薬なので、1日1回貼るだけで24時間効果が持続します。昼夜を問わずパーキンソン病や特発性レストレスレッグス症候群に効果を発揮し、患者さん本人だけでなく、介助者の負担を軽減する意味合いでも期待が大きい薬です。ただし貼り薬なので、貼る場所を変えながら継続しないと皮膚の副作用が起こる可能性があるので注意が必要です。 |
使用方法 |
・パーキンソン病に対して
成人(15歳以上)の場合:ロチゴチンとして1日1回4.5ミリグラムから始めます。その後、様子を見ながら1週間ごとに1日当たり4.5ミリグラムずつ増量します。維持量は1日量として9〜36ミリグラムとされています。年齢や症状によって医師の判断のもと適宜増量、減量しますが、1日量は36ミリグラムを超えてはいけません。大腿部、上腕部、肩、腹部、臀部、側腹部のいずれかの正常な皮膚(かぶれたりしていない)に貼り、24時間経ったら貼り替えてください。
・中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)に対して
成人(15歳以上)の場合:ロチゴチンとして1日1回2.25ミリグラムから始めます。その後、様子を見ながら1週間以上の間隔をあけた後、1日量として2.25ミリグラムずつ増量します。維持量は1日量として4.5〜6.75ミリグラムとされています。年齢や症状によって医師の判断のもと適宜増量、減量しますが、1日量は6.75ミリグラムを超えてはいけません。大腿部、上腕部、肩、腹部、臀部、側腹部のいずれかの正常な皮膚(かぶれたりしていない)に貼り、24時間経ったら貼り替えてください。 |
副作用 |
主な副作用
・消化器系:腹部不快感、吐き気、便秘、口内乾燥、悪心、口の渇き、下痢、口内炎、消化不良、胃潰瘍、胃炎、食欲の不振、胃腸炎、口腔内不快感、腹痛、逆流性食道炎
・循環器系:心房細動、低血圧、高血圧、動悸、上室性頻脈
・泌尿器系:尿が出なくなる、尿に血が混じる
・精神神経系:不安、頭重感、眩暈、不眠症、失神、ジストニア、すくみ足、病的な性欲の亢進、ふるえ、意識障害、悪い夢を見る、睡眠障害、焦り、幻聴、レストレスレッグス症候群、味覚障害、感覚マヒ、錯覚、ジスキネジア、うつ、精神症状、強迫性障害、眠気、多汗症、けいれん
・血液系:赤血球の減少、白血球の減少、貧血、白血球の増加
・腎臓:尿に糖が混じる、BUN値の上昇
・眼:視覚の異常
・筋肉、骨格系:姿勢の異常、CK値の上昇、筋肉がこわばる、筋肉痛
・呼吸器系:咳、胸の痛み、不快感、呼吸困難、しゃっくり
・過敏症系:かゆみ、発疹、じんましん、顔のむくみ、赤み、まぶたの腫れ
・代謝:低カリウム血症、血糖値の上昇、低ナトリウム血症
・局所:赤み、かゆみ、水疱、刺激感、変色、発疹、びらん、むくみ (すべて貼った場所におこった副作用)
その他:無力感、不規則月経、だるさ、疲労感、体重の減少、発熱、冷汗、転倒、ほてり、耳鳴、不正出血、勃起障害、耳痛、体重の増加
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用に注意が必要な方 ・重篤な心臓系の病気を患っている、または過去にそれらの経験がある方
※心臓系の病気が悪化または再発する可能性があります。
・幻覚、妄想などの精神的な症状を患っている、または過去にそれらの経験がある方
※幻覚、妄想が悪化または現れやすくなる可能性があります。
・低血圧症を患っている方
※低血圧が悪化する可能性があります。
・授乳している方
※治療上のメリット、授乳によるメリットを鑑み、服用を検討してください。
※血液中のプロラクチン濃度が低下し、乳汁分泌が抑制される可能性があります。
・妊娠している方
※マウス、ラットの実験で悪影響が見受けられました。
・肝臓の機能に障害のあるかた
※ロチゴチンは肝臓で分解されるので副作用が強くあらわれる可能性があります。
・小児
※小児を対象とした臨床試験が行われていない。
・高齢者
一般に腎臓や肝臓の生理的機能が低下しているため副作用が起こる可能性があります。
上記にあてはまる方は、ロチゴチンを使用する事が出来ない可能性があります。 ロチゴチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・パーキンソン剤(抗コリン剤、レボドパ、ドロキシドパ、ゾニサミド、エンタカポン、アマンタジン塩酸塩、セレギリン塩酸塩など)
※幻覚、ジスキネジア、錯乱などの副作用が増強される可能性があります(お互いに作用を強め合います)。
・ドパミン拮抗剤(ブチロフェノン系薬剤、フェノチアジン系薬剤、メトクロプラミドなど)
※ロチゴチンはドパミン作動薬に分類されるため、併用上記薬剤の併用によりお互いの効果を打ち消し合う可能性があります。
上記を使用している方は、ロチゴチンを使用する事が出来ない可能性があります。 ロチゴチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
ロチゴチンに関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
ニュープロパッチ 【ニュープロパッチ 添付文書】 |
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