タリペキソール塩酸塩

成分名

タリペキソール塩酸塩

適応症状

パーキンソン病

簡易説明

タリペキソール塩酸塩は、筋肉のこわばりや手の震えなど体が不自由になる症状を改善する薬です。主にパーキンソン病の症状を改善するのに使用されています。脳内のドパミン(神経伝達物質)の受容体を刺激することで身体の動作をよくします。

処方可能な診療科目

内科/脳神経内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約10,000円~
薬代1錠あたりの目安:0.4mg約110.8円
※病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
高額療養費制度の対象になるため患者の年齢、所得水準によっても異なってきます。
指定難病であり、自己負担分の治療費の一部または全部が国または自治体により賄われることがあります。性症は指定難病であり、自己負担分の治療費の一部または全部が国または自治体により賄われることがあります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1996年6月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません

関連製品(先発薬)

ドミン錠0.4【製薬メーカー:日本ベーリンガーインゲルハイム】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません

効果・作用

タリペキソール塩酸塩は、ドパミン作動性のパーキンソン病治療薬です。ドパミン(神経伝達物質)の受容体を刺激することで身体の動作をよくします。パーキンソン病などの症状である、ふるえやこわばりを改善する働きがあります。
▼特徴
メリットとしては、運動合併症状がおさえられる点です。高齢でない限り、早期の比較的軽い症状には まずこの系統が処方されるものです。
レボドパ製剤との併用で 病状の安定化がはかれ、レボドパの減量も可能な点もメリットの一つです。
ドパミン作動薬の非麦角系に分類され、吐き気などの消化器症状が比較的少なく、心臓弁膜症を起こすこともありません。
▼作用部位・作用機序
タリペキソールは、ドパミンD1受容体に作用しない、選択的ドパミンD2受容体作動薬で、脳内で線条体シナプス後膜のD2受容体を選択的に刺激することで、抗パーキンソン病作用を発現します。

使用方法

タリペキソール塩酸塩として1日1回0.2mg又は0.4mgを夕食後に経口投与から始め、経過を観察しながら1週間毎に1日量として0.4mgずつ漸増し、維持量(標準1日1.2mg~3.6mg)を定めます。
1日量がタリペキソール塩酸塩として0.8mgの場合は2回に分けて朝食後及び夕食後に、1.2mg以上の場合は3回に分けて毎食後経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。

副作用

主な副作用
傾眠、悪心、胃部不快感、嘔吐、CK上昇、CPK上昇、食欲不振、口渇、便秘、心窩部痛、胸やけ

重大な副作用
幻覚、妄想、譫妄、突発的睡眠、Syndrome malin、悪性症候群、発熱、意識障害、無動無言、高度筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧変動、血清CK上昇、血清CPK上昇

その他の副作用
興奮、イライラ感、悪夢、ジスキネジー、不眠、倦怠感、頭痛、頭重感、ぼんやり、下肢異常感覚、ふらつき、眩暈、起立性低血圧、ほてり、胸部不快感、動悸、立ちくらみ、GOT上昇、GPT上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、赤血球数減少、発疹、プロラクチン分泌抑制、成長ホルモン分泌異常、浮腫、冷汗、視力異常、四肢の震え、発汗、不安、疲労感、薬剤離脱症候群、無感情、うつ、疼痛、病的性欲亢進、口内炎、四肢倦怠感、指先冷感、顔面蒼白、クレアチニン上昇、白血球数減少、血色素量減少、発赤、網状皮斑、寒気、眼瞼痙攣、目乾燥感、背痛、舌がヒリヒリする

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
妊婦/授乳者
過敏症
■タリペキソール塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、ドミンはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼ドミンの有効成分
タリペキソール塩酸塩
▼代表薬の添加物
D-マンニトール、結晶セルロース、ステアリン酸

使用に注意が必要な方
高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
悪夢
幻覚
興奮
重篤な肝疾患
重篤な心疾患
重篤な腎疾患
精神症状
譫妄
低血圧症
てんかん
不安
妄想
薬物依存
レイノー病
Yahr重症度が高い
アルコール依存
イライラ感
重篤な肺疾患
重篤な内分泌機能障害
Yahr4度以上
幻覚
妄想
Yahr重症度が高い
抗パーキンソン剤使用中
Yahr4度以上

上記にあてはまる方は、タリペキソール塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
タリペキソール塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
降圧作用を有する薬剤
エタノール摂取
フェノチアジン系薬剤
ブチロフェノン系製剤
フェノチアジン系薬剤
ブチロフェノン系製剤
抗パーキンソン剤
レボドパ
抗コリン作用を有する薬剤
アマンタジン塩酸塩
ドロキシドパ
アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など

上記を使用している方は、タリペキソール塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
タリペキソール塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

タリペキソール塩酸塩に関する
よくある質問
薬の使用後に運転は大丈夫でしょうか?

前兆のない突発的睡眠、傾眠、注意力・集中力・反射機能等の低下、ふらつき、めまい及び起立性低血圧がみられることがあり、突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されている。突発的睡眠を起こした症例の中には、傾眠や過度の眠気のような前兆を認めなかった例が報告されている。患者には本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。

ドミン錠0.4添付文書

【上記引用元:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社】

使用後に気を付けることはありますか?

レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。

ドミン錠0.4添付文書

【上記引用元:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社】

参考元一覧

ドミン錠0.4添付文書【日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社】

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