成分名 |
トリメタジオン |
適応症状 |
・定型欠神発作(小発作)
・小型(運動)発作:ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児けい縮発作、BNSけいれん等) |
簡易説明 |
てんかんは、脳において神経の電気信号が過剰に伝達され、意識を失ったり発作を繰り返したりする病気ですが、トリメタジオンは、定型欠神発作(小発作)、小型(運動)発作に対して神経の興奮をおさえる効果があります。
症状に合わせて成分の量を減らしたり増やしたりしますが、てんかん発作の予防として服用する薬ですので自己判断で中止してはいけません。
主に子供の欠神発作(小発作)で他の抗てんかん薬が効かない時に使われることが多いです。 |
処方可能な診療科目 |
小児科(小児の場合)/神経内科/脳外科/精神科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約3,000円~15,000円
薬代1日あたりの目安:1.5g約26円
薬代後発薬1錠の目安:現在ジェネリック医薬品の製造はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
※ミノアレ散66.7%の薬価【17.2円/g】で計算
※成人1日量:ミノアレ散として1.5gとして計算
※3割負担として計算 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月:1949年3月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ミノアレ®散66.7% |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
海外での使用実績 | 国外での臨床成績をまとめると、小発作単独の372例中有効とみとめられたものは312例
(83.9%)であったとの報告があります。 |
効果・作用 |
てんかんは、脳において神経の電気信号が過剰に伝達され、意識を失ったりや発作を繰り返したりする病気ですが、トリメタジオンには、主に以下の発作に対して神経の興奮をおさえる効果があります。
・定型欠神発作(小発作):みんなと話をしたり、何か作業をしている時に、突然意識がなくなる発作です。発作が起こるとプツンと話が途切れたり、プツンと動作が止まってしまうのが特徴です。時間にして20秒~30秒と短く、けいれん症状としては現れないので周囲の人に気づかれないことが多いのが特徴です。
・小型(運動)発作:全身の筋肉の働きが低下し消失するため、突然崩れるように倒れてしまう発作です。意識障害はなく、すぐに回復し立ち上るので、発作と気付かれにくいこともよくあります。
※非臨床試験においては、電撃けいれんおよびストリキニーネけいれんに対する効果、視床のcentral lateral nucleusの電気刺激による後発射の閾値上昇作用(けいれん発作が起きにくくなる作用)、ペンテトラゾール静注によりもたらされる小発作様脳波所見を抑制する作用(異常な電気信号を抑える作用)も認められています。
※てんかんと診断された際に、まず初めに処方されることはほぼないですが、子供の欠神発作(小発作)で他の抗てんかん薬が効かない時に使われることが多いです。 |
使用方法 |
・トリメタジオンとして、通常成人1日1.0gを毎食後3回に分けて服用します。
※症状や薬の効き具合に応じて成分の量を調節します。
※治療効果がみられるまで成分の量を増やしますが、トリメタジオンとして最高1日2.0gを限度とします。
※小児においては、成人量を基準として体重により決定します。症状や薬の効き具合に応じて成分の量を調節します。
※服用中に目の異常があらわれることがあるため、定期的の視力検査が推奨されています。 |
副作用 |
重大な副作用
(いずれも頻度は不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、SLE様症状、再生不良性貧血、汎血球減少、筋無力症があげられています。
その他の副作用
(いずれも頻度は不明)
・過敏:猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹
・血液:血小板減少、白血球減少、出血傾向
・肝臓:黄疸等の肝障害
・腎臓:腎障害
・精神神経系:眠気、眩暈、頭痛、倦怠感、神経過敏、運動失調、不眠、性格変化
・循環器:血圧降下
・眼:羞明、複視、視覚障害
・消化器:食欲不振、悪心・嘔吐
・その他:体重減少、脱毛
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・トリメタジオンに対し過敏症をお持ちの方
アレルギー発作が起こる可能性があります。
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性
奇形を有する子供(口唇裂、口蓋裂、心奇形等)を出産した例が多かったとの報告があります。
・重篤な肝障害のある方
血液中のトリメタジオン濃度が上昇し副作用が起きやすくなります。
・重篤な腎障害のある方
血液中のトリメタジオン濃度が上昇し副作用が起きやすくなります。
・重篤な血液障害のある方
副作用の観点から使用できません
・網膜、視神経障害のある方
副作用の観点から使用できません
使用に注意が必要な方 ・自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事している方
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあります。
・授乳されている方
治療上のメリット及び母乳栄養のメリットを考慮し、授乳の継続又は中止を検討することとされています。
・小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していないため、医師の指示に従って服用してください
・高齢者
身体の機能(肝臓、腎臓)が低下していることが多いため少量から投与を開始してください。
上記にあてはまる方は、トリメタジオンを使用する事が出来ない可能性があります。 トリメタジオンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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