成分名 |
臭化ナトリウム |
適応症状 |
不安緊張状態の鎮静
小児の難治性てんかん |
簡易説明 |
不安や緊張をやわらげる薬で、小児の難治性のてんかん発作に使用されています。気持ちを落ち着かせたり、不安や緊張をやわらげる働きがあります。
生体内で「臭素イオン」として作用し、大脳皮質の知覚及び運動中枢の興奮を抑制します。 この働きにより「催眠作用、中枢性の鎮静・抗けいれん作用」を持つ薬剤として多用され、主に「神経性心悸亢進、てんかん」などの治療に使用されております。 |
処方可能な診療科目 |
内科/小児科/心療内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:10mg約8.35円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1971年11月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外もなし) |
関連製品(先発薬) |
臭化ナトリウム「ヤマゼン」【製薬メーカー:山善製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外もなし) |
効果・作用 |
▼薬効薬理
臭化カリウムと同様に、生体内で臭素イオンとして作用し、大脳皮質の知覚及び運動中枢の興奮を抑制します。これにより催眠作用、中枢性の鎮静・抗けいれん作用を持つ薬剤として多用され、特に「神経性心悸亢進、てんかん」などの治療に用いられます。また、カリウム塩に比べ心臓に対して悪影響が少なく、注射液としても用いられます。
▼てんかんとは?
てんかんは、発作を繰り返す脳の病気のことです。年齢、性別、人種に関係なく発病します。一生涯で1回でも発作を経験する人は人口の約10%となっております。2回以上が約4%、その中で、てんかんと診断される人は約1%となっております。日本では約100万人のてんかん患者が存在しています。また、てんかんは「特発性てんかん」と「症候性てんかん」に分けられます。
【特発性てんかん】
異常がみつからない原因不明のてんかんのこと。(てんかんは遺伝しないと考えられていますが、一部では「発作をおこしやすい傾向」が遺伝する可能性も指摘されています。)
【症候性てんかん】
脳に何らかの障害が起きたり、脳の一部が傷ついたことで起こるてんかんのこと。(出生時のトラブルや、髄膜炎、低酸素、アルツハイマー、脳炎、脳出血、脳外傷、脳梗塞などが原因で脳が傷害を受けた場合に起こります。)
▼小児てんかんの特徴
医療上において、約18歳位までの方のてんかんを「小児てんかん」といいます。出生時の脳の損傷、先天性代謝異常、先天性奇形が原因で起こる「症候性てんかん」が多く、乳幼児期に発病する頻度が高いとされています。現在では医療の進歩により減少傾向がみらております。また、小児てんかん全体では「特発性てんかん」が多く、発病は生後から3歳までに起こりやすいことが知られています。 |
使用方法 |
臭化ナトリウムとして、1回0.5~1gを1日3回経口投与してください
※年齢、症状により適宜増減します
小児には1日量1~6カ月0.2g、7~12カ月0.4g、2歳0.5g、4歳0.6g、6歳0.8g、8歳1.0gを経口投与してください |
副作用 |
主な副作用
過敏症、発疹、紅斑、そう痒感、悪心、嘔吐、食欲減退、下痢、頭痛、眩暈、ふらつき
その他の副作用
ざ瘡、膿痂疹、興奮、運動失調、抑うつ、構音障害、意識障害
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■臭化ナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方臭化ナトリウムは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼臭化ナトリウムの有効成分
臭化ナトリウム
▼代表薬の添加物
-
■他に使用できない方
・妊婦/授乳者
・虚弱者(衰弱者を含む)
・過敏症
・器質的脳障害
・腎機能障害
・脱水症
・低塩性食事を摂取
・緑内障
・体液量の少ない
・うつ病
・肝障害
使用に注意が必要な方 ・高齢者
・新生児/乳児/幼児/小児
上記にあてはまる方は、臭化ナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 臭化ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 中枢抑制剤
フェノチアジン系薬剤
塩酸クロルプロマジン
塩酸チオリダジン
塩酸フルフェナジン
プロペリシアジン
バルビツール酸誘導体
フェノバルビタール
ペントバルビタール
アモバルビタール
エタノール摂取
アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
上記を使用している方は、臭化ナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 臭化ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬は報告されていません
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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