オキサゾラム

成分名

オキサゾラム

適応症状

・神経症における不安、緊張、抑うつ、睡眠障害
・心身症
・麻酔前投薬

簡易説明

オキサゾラムはベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種です。長時間作用型の薬になります。比較的安全性が高く、依存性もそれほど強くありません。心身症や神経症からくる不安・緊張・抑うつ・睡眠障害および麻酔前投薬に適応があります。さらに、筋肉をほぐす作用があるので緊張型頭痛や頚椎症、腰痛症、肩こり、けいれん性の病気などにも適応されています。脳のリラックス系の神経受容体「BZD受容体」に結合することでリラックス系の神経を活性化させます。

処方可能な診療科目

内科/神経外科/精神科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:¥1000~\3000
薬代1錠あたりの目安:5mg5.7円/10mg約5.8円
薬代散10%あたりの目安:28.7円/g
病院によって差があり、薬代の他に初診料、診察料、検査料等が必要となります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月:1970年11月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

セレナール散10%【製造会社:アルフレッサファーマ】
セレナール錠5【製造会社:アルフレッサファーマ】
セレナール錠10【製造会社:アルフレッサファーマ】 

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

オキサゾラムは、脳内に広く存在するベンゾジアゼピン受容体に作用して、神経系に抑制的に作用し、不安や緊張などを取り除くベンゾジアゼピン系抗不安薬です。
抗不安薬としてクロルジアゼポキシドやジアゼパムなどがすでに発売されていましたが、これらの副作用をより軽減できないかという試みの中で開発されました。
そのため他の抗不安薬よりも効き方が穏やかで、依存性が低い薬です。
脳の興奮などを抑えることで不安、緊張、不眠などを改善します。
神経症における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害や心身症(消化器疾患、循環器疾患、内分泌系疾患、自律神経失調症)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつに作用します。
麻酔前投薬に用いられることもあります。臨床試験では1日30〜60mgの1ヵ月以内の服用で神経症、心身症における不安・緊張・抑うつが改善されました。
また、動悸・息切れ・めまい・腹部膨満感・心窩部痛等の自律神経症状ならびに神経症における睡眠障害にも効果が認められました。
主要疾患別有効率は、神経症70.2%(294/419)、心身症78.6%(110/140)、麻酔前投薬72.9%(43/59)でした。用量は20~60mgとなっていて、最大60mgまで使える薬です。セレナールの効果の強さとしては、抗不安効果「やや弱い」催眠効果「中」筋弛緩効果「弱」抗けいれん効果「弱」となっています。
最高血中濃度到達時間が8時間、半減期が56時間です。
活性代謝産物が長く残って作用するので、長時間型抗不安薬に分類されています。抗不安効果はやや弱く、催眠作用が中程度あります。

使用方法

・オキサゾラムとして1回10〜20mg、1日3回服用してください
なお年齢・症状に応じ適宜増減します
麻酔前投薬の場合
オキサゾラムとして1〜2mg/kgを就寝前又は手術前に服用してください
なお年齢・症状・疾患に応じ適宜増減します

副作用

主な副作用
眠気、倦怠感、ふらつき、眩暈、頭痛、悪心、便秘、食欲不振、胃部不快感、下痢、口渇

重大な副作用
薬物依存、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想、離脱症状

その他の副作用
過敏症、発疹、かゆみ、蕁麻疹、舌のもつれ、いらいら、頭重感、頻脈、嘔吐

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・急性の閉塞隅角緑内障を起こしている人や重症筋無力のある人は使用できません。持病、服用中の薬がある方、通院中、治療中の方は必ずかかりつけの医師に相談してください。
・「オキサゾラム」を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方オキサゾラムは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼添加物
トウモロコシデンプン、乳糖水和物、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、精製白糖、ゼラチン、無水リン酸水素カルシウム、アラビアゴム末、酸化チタン、沈降炭酸カルシウム、グリセリン脂肪酸エステル、ポビドン、カルナウバロウ

使用に注意が必要な方
・高齢者
・妊婦、産婦、授乳婦等
・心障害のある患者[症状が悪化するおそれがあります。]
・肝障害、腎障害のある患者[肝障害、腎障害のある患者では一般に排泄が遅延する傾向があるので薬物の体内蓄積による副作用に注意してください。]
・脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれる可能性があります。]
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児[副作用発現の危険性が高くなります。]
・衰弱患者[嗜眠状態や運動失調になりやすいです。]
・中等度又は重篤な呼吸不全のある患者[他のベンゾジアゼピン系薬剤で、呼吸機能の低下している患者に服用したところ、呼吸不全をおこし、炭酸ガスナルコーシスになったとの報告があります。]

上記にあてはまる方は、オキサゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
オキサゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等(クロルプロマジン、フェノバルビタール等)
・アルコール[併用によりその作用が増強されることがあるので、服用しないことが望ましいですが、やむを得ず服用する場合には慎重に服用してください(相加的な中枢神経抑制作用の増強のため)]
・MAO阻害剤[併用によりその作用が増強されることがあるので、服用しないことが望ましいが、やむを得ず服用する場合には慎重に服用してください(本剤の代謝が抑制されます)]
・アルコール

上記を使用している方は、オキサゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
オキサゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
飲み忘れた場合、二回分を服用してもいいですか?

飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に服用しないでください。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

セレナール10の基本情報

【上記引用元:QLIFE】

作用の強くない薬なので全く依存しませんか?

連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けてください。(本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討してください)

セレナール錠5

【上記引用元:MEDLEY】

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。