アミスルプリド

成分名

アミスルプリド

適応症状

統合失調症

簡易説明

アミスルプリドは興奮を抑えて、幻覚や妄想を抑制し、意欲の低下などの症状を防止し、精神的安定を促す成分です。
脳内の感情を操作する部分に作用し。神経に興奮を伝達する物質を遮断する事で興奮を抑制し、幻覚・妄想をおさえるように作用する効果があります。

処方可能な診療科目

健康保険の適応

病院で処方してもらう時の費用目安

厚生労働省による認可、または発売年月日

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

ソリアン(Solian)【製薬メーカー:サノフィ社】

関連製品(ジェネリック)

アミゴールド/スルピタック/デンビアン

効果・作用

統合失調症を改善するお薬です。
統合失調症は脳内神経伝達物質ドーパミンが過剰に出てしまう事で興奮状態になって、幻覚や妄想、意欲の低下等の症状を引き起こすものになるのですが、 アミスルプリドはこの過剰なドーパミンを抑制する事で脳内の調和を保ち、統合失調症を治療します。
アミスルプリドは非定期型の抗精神薬で、向精神病薬の一種に分類されており、主に統合失調症の改善を目的に用いられます。
しかもドパミンのバランスを整えるのみではなく、他の神経伝達物質にも効果があり、バランスを整える為、陰性症状や認知機能障害の症状にも効果的です。

▼抗精神薬について
抗精神病薬には、主に2種類に分けられていて、元々ある第一世代抗精神病薬と呼ばれている定型抗精神病薬と、第二世代抗精神病薬と呼ばれる非定型抗精神病薬があります。
まず第一世代抗精神病薬は、ドーパミンのみに対して強く抑える作用があるので、中脳辺縁系への効果が大きく、統合失調症の緩和に非常に効果的です。
その反面、副作用の原因、認知機能の中脳皮質系、運動機能の黒質線条体系、ホルモン分泌機能の漏斗下垂体系等にも、ドーパミンを抑える作用をしてしまう為、効果が強力な分、副作用が多々起きてしまう為、統合失調症の治療の大きな問題になっていました。
中脳皮質系に影響をしてしまったら、主に認知機能の障害を起こしてしまいます。
黒質線条体系に影響をしてしまったら、錐体外路症状という手足の震え等の障害を起こしてしまいます。
漏斗下垂体系に影響をしてしまったら、性機能障害、乳汁分泌や月経障害等を起こしてしまいます。
これらの副作用のため、開発されたのが第二世代抗精神病薬です。アミスルプリドはこの第二世代抗精神病薬になります。
第二世代抗精神病薬は、ドーパミンを抑えるだけでなくセロトニン等の他の神経伝達物質にも作用するので、第一世代抗精神病薬と比べても副作用が抑制される為、統合失調症の治療に大きな革命を起こした向精神薬になります。
副作用を抑制する事だけでなく、第一世代抗精神病薬では改善できなかった症状の効果もあり、統合失調症の治療に利用されています。

使用方法

アミスルプリドの成分量には【200㎎】と【400㎎】と種類があります。
国内ではまだ認可が降りていない薬になります。

急性症状には、1日400㎎~800㎎(1~2錠分)の経口投与が推奨されている薬になります 1日の最大量は1200㎎までとされています。
顕著な陰性症状の場合は50㎎~300㎎の経口投与が推奨されております。
少量をご使用の際は、ピルカッターなどをご使用をいただいてカットし、容量の調整が可能です。
症状に合わせて適した量を服用します。

ED治療薬全般に言える事ですが、胃の内容物に含まれる油分が胃や腸の粘膜へ油膜を張ってしまうと成分の吸収率が悪くなってしまいますので、脂物をとった後はしばらく使用しない方がよいかもしれません。
吸収率が過度に悪くなると、効果が出るのが遅くなったり、その効果自体が消えてしまう場合があります。

副作用

体重増加/血糖上昇/倦怠感/脱力感/眠気/無気力/口渇/便秘
アミスルプリドは第二世代抗精神病薬と呼ばれており、第一世代抗精神病薬よりも副作用は抑えられていますが、全く発症しないわけではありませんので、もし以上の強い副作用が出た場合は医師に相談するようにしましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用できない方】
・主成分に対し過敏症の既往歴のある方
・褐色細胞腫の方
・プロラクチン産生下垂体腺腫などプロラクチンによる腫瘍や乳がんの方
・15歳未満の方
・妊娠中または授乳中の方
・適正な避妊をしていない妊娠適齢期の女性

【使用上の注意】  
・服用中は、車の運転など危険を伴うような機械の操作はやめる  
・使用してしばらくの間は、急に立ち上がったりするとめまいや気を失う事がある  
・特に朝の起床はゆっくりと起き上がるように心がける  
・服用していて、喉が乾いてしまう、水をたくさん飲んでしまう、トイレに行く頻度が増えてしまった、などの高血圧の症状があるという場合、血糖値が高いという方は医師への相談をしてください。  
・服用中に力が抜けてしまう、体に倦怠感がある、手の震えや冷や汗、眠気や意識の低下等の症状があるという場合は医師への相談をしてください。  
・服用により、体重が増えてしまう事がある  
・アドレナリンを使用している方は必ず医師への相談をしてください。  
・服用中にのアルコール摂取に関しては、薬の作用が強まってしまうため控える  
・服用している期間中は定期的に血糖値測定を受けるのが推奨  
上記にあてはまる方は、アミスルプリドを使用する事が出来ない可能性があります。アミスルプリドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

アミオダロン/エリスロマイシン/キニジン/シサプリド/ジソピラミド/スパルフロキサシン/スルトプリド/ソタロール/チオリダジン/ハロファントリン/ビンカミン/プロカインアミド/ベプリジル/ペンタミジン/メタドンなど
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
アミスルプリドの製造会社のサノフィとはどんな会社ですか?

アミスルプリドを含んだ新薬ソリアンを製造しているサノフィ社は医療品の販売市場では第3位となっていて、信用もある製薬会社です。

1日1200mgまで服用が認められているとありますが、服用成分が多い方が効果的なのですか?

いえ、たくさん飲めば良いというものではなく、その症状に合わせて成分量は調整して服用してください。

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