フルジアゼパム

成分名

フルジアゼパム

適応症状

高血圧症の易疲労性/高血圧症の身体症候/高血圧症の緊張/高血圧症の焦燥/高血圧症の睡眠障害/高血圧症の不安/高血圧症の抑うつ/消化器疾患の易疲労性/消化器疾患の身体症候/消化器疾患の緊張/消化器疾患の焦燥/消化器疾患の睡眠障害/消化器疾患の不安/消化器疾患の抑うつ/自律神経失調症の易疲労性/自律神経失調症の身体症候/自律神経失調症の緊張/自律神経失調症の焦燥/自律神経失調症の睡眠障害/自律神経失調症の不安/自律神経失調症の抑うつ/心身症の易疲労性/心身症の身体症候/心身症の緊張/心身症の焦燥/心身症の睡眠障害/心身症の不安/心身症の抑うつ/心臓神経症の易疲労性/心臓神経症の身体症候/心臓神経症の緊張/心臓神経症の焦燥/心臓神経症の睡眠障害/心臓神経症の不安/心臓神経症の抑うつなど

簡易説明

フルジアゼパムは、脳の興奮などを抑えるはたらきがあり、不安、緊張、不眠などを改善する作用から、消化器疾患・高血圧症・心臓神経症・自律神経失調症などの心身症における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ及び焦躁、易疲労性、睡眠障害の治療に用いられる気分をリラックスさせる薬剤です。
不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくします。

処方可能な診療科目

内科/心療内科/神経内科/脳神経内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約1000円~5000円程度
薬代1錠あたりの目安:0.25mg約7円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。

厚生労働省による認可、または発売年月日

【エリスパン錠0.25mg】
薬価基準収載年月 : 2006年12月
販売開始年月 : 1981年1月
再評価結果公表年月 : 1997年6月

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

エリスパン錠0.25mg【製薬メーカー:住友ファーマ】

関連製品(ジェネリック)

なし

海外での使用実績

フルジアゼパムの主な外国での販売状況としては、2016年11月に台湾で発売されています。

効果・作用

フルジアゼパムは、脳の興奮などを抑えるはたらきがあることから、不安・緊張・不眠などを改善する作用があり、気分をリラックスさせて不安をやわらげて寝つきをよくします。
不安障害では精神的なショックやストレス、睡眠不足などの症状によって、様々な事柄に対して不安を感じてしまい恐怖やパニック症状などがおこる場合があります。
また心身症ではストレスなどにより、頭痛やめまいなどの症状があらわれることがあります。
脳内の抑制性神経伝達物質であるgamma-aminobutyric acid:γ-アミノ酪酸(GABA)が作用するGABA受容体は、抗不安・催眠・鎮静などに深く関わっており、GABA受容体はベンゾジアゼピン受容体と共に複合体を形成しています。
ベンゾジアゼピン受容体が刺激を受けるとこの複合体に塩化物イオン(Cl−)が流入することから、脳の興奮が抑制され抗不安作用や催眠・鎮静作用などがあらわれます。
本剤はベンゾジアゼピン受容体に作用するはたらきから、ベンゾジアゼピン受容体に結合することでGABAの活動を高めて、抗不安作用や催眠・鎮静作用などをあらわして不安障害や心身症などの諸症状を改善します。

使用方法

▼用法用量
・成人にはフルジアゼパムとして1日0.75mgを3回に分け経口投与します。なお、年令や症状により適宜増減します。

副作用

重大な副作用
▼依存性(頻度不明)
連用により薬物依存を生じることがあります。観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与してください。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作・せん妄・振戦・不眠・不安・幻覚・妄想等の離脱症状があらわれることがあります。投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行ってください。

▼刺激興奮、錯乱等(頻度不明)
刺激興奮、錯乱等があらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止して、適切な処置を行ってください。

その他の副作用
腹部不快感/腹部膨満感/便秘/過敏症/発疹/疲労感/発揚/焦燥感/ぼんやり/起床時不快感/眼症状/眼調節障害/複視/羞明/立ちくらみ/物忘れ/多夢/言語障害/AST上昇/ALT上昇/黄疸/下痢/軟便/流涎増加/胸やけ/そう痒/筋弛緩/性欲減退/排尿困難/しゃがれ声/喉のつまり感/舌先のぴりぴり感/手のしびれ/発汗/微熱/腋窩のはれ/尿失禁/月経前緊張/抜毛など

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■急性閉塞隅角緑内障の患者
急性閉塞隅角緑内障の患者は、抗コリン作用により眼圧が上昇して症状を悪化させることがあるため使用できません。投与しないでください。

■重症筋無力症の患者
重症筋無力症の患者は、筋弛緩作用により症状が悪化するおそれがあるため使用できません。投与しないでください。

使用に注意が必要な方
■心障害のある患者
心障害のある患者は、症状が悪化するおそれがあります。観察を十分に行ったうえで、慎重に投与してください。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処理を行ってください。

■肝障害、腎障害のある患者
肝障害、腎障害のある患者は、排泄が遅延するおそれがあります。観察を十分に行ったうえで、慎重に投与してください。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処理を行ってください。

■脳に器質的障害のある患者
脳に器質的障害のある患者は、作用が強くあらわれることがあります。観察を十分に行ったうえで、慎重に投与してください。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処理を行ってください。

■乳児、幼児
乳児、幼児は、作用が強くあらわれるおそれがあります。観察を十分に行ったうえで、慎重に投与してください。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処理を行ってください。

■衰弱患者
衰弱患者は、副作用があらわれやすいことから、観察を十分に行ったうえで、慎重に投与してください。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処理を行ってください。

■中等度又は重篤な呼吸不全のある患者
中等度又は重篤な呼吸不全のある患者は、症状が悪化するおそれがあります。観察を十分に行ったうえで、慎重に投与してください。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処理を行ってください。

■高齢者
高齢者へ投与する場合は、運動失調等の副作用があらわれやすいことから、少量から投与を開始するなど慎重に投与してください。

■妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤を服用していた患者が出産した新生児において、口唇裂、口蓋裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告があります。

上記にあてはまる方は、フルジアゼパムを使用する事が出来ない可能性があります。
フルジアゼパムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・中枢神経抑制剤
 フェノチアジン誘導体
 バルビツール酸誘導体 等
・アルコール
・モノアミン酸化酵素阻害剤

上記を使用している方は、フルジアゼパムを使用する事が出来ない可能性があります。
フルジアゼパムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
フルジアゼパムを長期間治療に使って問題はないですか?

フルジアゼパムは連用により薬物依存を生じることがあります。使用期間については医師と相談してください。

フルジアゼパムを使ったあとに気を付けることはありますか?

フルジアゼパムの使用後は眠気や注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こります。車の運転や危険を伴う機械の操作などは行わないでください。

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