ラモトリギン

成分名

ラモトリギン

適応症状

てんかん、双極性障害、躁うつ病

簡易説明

ラモトリギンは双極性障害の治療薬として使用され、興奮などの気分の高揚を抑制したり、低下してしまった気分をあげたり、気分の浮き沈みを抑制する作用のある成分になります。 また突然意識を失ってしまい、反応がなくなる症状である、てんかん発作を繰り返して起こす症状を抑える抗てんかん薬として使用されています。 ラモトリギンは興奮性アミノ酸の放出を抑制する事で、てんかん発作を抑制します。

処方可能な診療科目

精神科、脳神経内科、脳神経外科、小児神経科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約2,500円~約7,000円
薬代1錠あたりの目安:25ml約91.6円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2008年12月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

ラミクタール【グラクソ・スミスクライン】

関連製品(ジェネリック)

ラモトリギン (共和薬品工業), ラモトリギン (日医工), ラモトリギン (日本ジェネリック), ラモトリギン (東和薬品), ラモトリギン (沢井製薬)

効果・作用

ラモトリギンは興奮性神経伝達物質の放出を抑制する事で神経の極度な興奮を抑制します。抗てんかん作用や抗けいれん作用、気分の変動を抑える気分安定剤、精神安定剤として用いられます。
・抗てんかん薬として
ラモトリギンの抗てんかん薬としての作用は、脳神経の興奮を抑制しててんかん発作を予防する効果があります。部分発作や全般発作のうち強直間大発作や幼児の欠神発作とレノックス・ガストー症候群においての全般発作等になります。単体での使用の他にも、他抗てんかん剤との併用で効果を強くさせる事も可能です。
・双極性障害治療として
双極性障害はうつ病、躁と鬱を繰り返す精神的な症状です。双極性障害になると躁状態では落ち着きがなくなって、急にはしゃぶ、怒りっぽくなる、言動や行動が行き過ぎてしまいます、そしてうつ病になると極端に落ち込み、悲観的でやる気がなくなります。ラモトリギンはこの気分の浮き沈みを抑制する事で躁鬱の再発を予防します。

使用方法

・てんかん薬としての使用
最初の2週間は1日25mgを1日1回経口服用、次の2週間は1日50mgを1日1回経口服用して、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口服用します。後は1~2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増します。維持用量は1日100~200mgとして、1日1回又は2回に分割して経口服用します。症状に応じて適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとして、いずれも1日1回又は2回に分割して経口服用します。
・双極性障害治療薬としての使用
最初の2週間は1日25mgを1日1回経口服用し、次の2週間は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口服用して、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口服用します。6週目以降は維持用量として1日200mgを1日1回又は2回に分割して経口服用します。症状に応じて適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとして、いずれも1日1回又は2回に分割して経口服用します。

副作用

ラモトリギンの服用は稀にですが皮膚症状が主に起こる可能性があります。
主な副作用
・発疹
・発赤
・痒み
・唇や口内のただれ
・のどの痛み
・眠気
・めまい
・頭痛
・不眠
・吐き気
・下痢
・食欲不振
・複視・霧視
・肝機能値異常
など
があげられます。
稀ですが重い副作用が出た場合は速やかに医師への診断を受けてください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

・過去にラモトリギンの服用によりアレルギー症状が出てしまった方
・妊娠中は慎重に服用しなければいけません。妊娠や出産を予定している女性は事前に医師との相談をしてください。
・車の運転など、眠気を催したり、集中力、注意力や反射神経が鈍ってしまう場合がある危険性がある為、服用は避けてください。

併用禁忌薬

▼併用注意薬
・バルプロ酸ナトリウム
・リスペリドン
・アタザナビル及びリトナビル
・カルバマピン
・グルクロン酸抱合を誘導する誘導する薬剤
・経口避妊薬(卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤)
上記を使用されている方は使用できません。

よくある質問
ラモトリギンの副作用で主なものは何ですか?

主な副作用としては皮膚の発疹とされていますが、起きたとしても軽度なものとされています。

副作用にSSRIのような性欲減退や射精不能はありますか?

ありません。ラモトリギンの服用としては発疹や眠気、頭痛、火照りなどがあげられます。

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