成分名 |
ピモジド |
適応症状 |
小児の自閉性障害の異常行動/小児の自閉性障害の精神症状/小児の自閉性障害の病的症状
小児の自閉性障害の常同症/小児の精神遅滞の異常行動/小児の精神遅滞の精神症状/小児の精神遅滞の病的症状/小児の精神遅滞の常同症/統合失調症など |
簡易説明 |
ピモジドは、心の不調や不具合を調整する薬で、統合失調症や、小児の自閉性障害、精神遅滞に伴う動き、情動、意欲、対人関係等にみられる異常行動、睡眠、食事、排泄、言語等にみられる病的症状、常同症等がみられる精神症状の治療に用いられます。
本薬は神経の高ぶりや不安感をしずめることから、気持ちをおだやかにするはたらきがあり、脳内の情報伝達系の混乱を改善します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/神経内科/脳神経内科/小児科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程
薬代1mgあたりの目安:1mg約15円/3mg約40円
薬代1gあたりの目安:1%約142円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【オーラップ錠1mg(ピモジド錠)/先発品オーラップ錠3mg(ピモジド錠)】
薬価収載 1974年2月
販売開始 1974年4月
効能追加 1982年4月
【オーラップ細粒1%(ピモジド細粒)】
薬価収載 2007年6月
販売開始 1974年4月
効能追加 1982年4月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
オーラップ細粒1%(ピモジド細粒)、オーラップ錠1mg(ピモジド錠)、オーラップ錠3mg(ピモジド錠)【山善製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
モゼップ【インタス・ファーマ】 |
効果・作用 |
ピモジドは、心の不調や不具合を調整するはたらきがあります。
統合失調症や、小児の自閉性障害、精神遅滞に伴う動き、情動、意欲、対人関係等にみられる異常行動、睡眠、食事、排泄、言語等にみられる病的症状、常同症等がみられる精神症状に効果があることから、治療に用いられる薬です。
心の病気の一つである統合失調症は、脳の情報伝達系に不調を生じる病気で、現実を正しく認識できなくなることや、思考や感情のコントロールが上手にできなくなり、症状がひどい場合は幻聴や幻覚、妄想を生じることがあります。
統合失調症はめずらしい病気ではなく、100人に1人くらいかかる一般的な病気で、特別視することはありません。
現在では本薬をはじめ、様々な薬販売されており、薬物療法を中心にきちんと治療を続ければ、普通の社会生活が送れるようになります。
本薬は、脳内の情報伝達系の混乱を改善するはたらきがあることから、統合失調症にかぎらず、強い不安感や緊張感、気分の停滞などいろいろな精神状態の改善に用いることがあります。
また、神経の高ぶりや不安感をしずめることから、気持ちをおだやかにするはたらきがあり、脳内の情報伝達系の混乱を改善します。 |
使用方法 |
▼用法用量
[統合失調症の場合]
・ピモジドとして成人には、次の量を1日1回、必要に応じ2~3回に分割して経口投与します。初期量は1mgから3mgで、症状に応じ4mgから6mgに漸増します。最高量は9mgまでとします。維持量は通常6mg以下です。なお、症状に応じ適宜増減します。1日1回の投与の場合は朝の投与が望ましいです。
[小児の自閉性障害等の場合]
・ピモジドとして通常小児には、1日1回1日量1mgから3mgを経口投与します。年齢や症状により適宜増減しますが、1日量6mgまで増量することができます。場合により1日2回に分割投与することもできます。なお、本剤投与により安定した状態が得られた場合は、適当な休薬期間を設けて、その後の投薬継続の可否を決めてください。 |
副作用 |
重大な副作用
痙攣発作/突然死/心電図異常/QT間隔延長/T波平低化/T波逆転/二峰性T波出現/二峰性U波出現/QT部分の変化/心室頻拍/Torsades de Pointes/悪性症候群/Syndrome malin/無動緘黙/強度筋強剛/嚥下困難/血圧変動/発熱/白血球増加/血清CK上昇/血清CPK上昇/ミオグロビン尿/腎機能低下/高熱が持続/意識障害/呼吸困難/循環虚脱/脱水症状/急性腎障害/痙攣/低ナトリウム血症/無顆粒球症/白血球減少/肺塞栓症/深部静脈血栓症/静脈血栓症/血栓塞栓症/息切れ/胸痛/四肢疼痛/浮腫など
その他の副作用
頻脈/発汗/静座不能/ジスキネジー/眼球回転発作/構音障害/嚥下障害/不穏/興奮/多動/易刺激/幻覚の顕性化/妄想の顕性化/眼調節障害/過敏症/発疹/そう痒感/悪心/嘔吐/食欲不振/胃部不快感/便秘/腹痛/排尿障害/頻尿/夜尿/口渇/頭痛/倦怠感/性欲亢進/眩暈/ふらつき/便失禁/肥満/鼻出血/低血圧/AST上昇/ALT上昇/下痢/顔面浮腫/体温調節障害など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ピモジドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、オーラップにアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼オーラップの有効成分
ピモジド
▼代表薬の添加物
[オーラップ錠1mg/オーラップ錠3mg]
・乳糖水和物、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、黄色5号アルミニウムレーキ
[オーラップ細粒1%]
・乳糖水和物、トウモロコシデンプン、軽質無水ケイ酸、デキストリン、マクロゴール
■先天性QT延長症候群のある患者、先天性QT延長症候群の家族歴のある患者、不整脈又はその既往歴のある患者
先天性QT延長症候群のある患者、先天性QT延長症候群の家族歴のある患者、不整脈又はその既往歴のある患者は、QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがあることから使用できません。投与しないでください。
■QT延長を起こしやすい患者
QT延長を起こしやすい患者は、QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがあることから使用できません。投与しないでください。
■HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルを含有する薬剤、ネルフィナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビルを含有する薬剤)、アゾール系抗真菌剤(外用剤を除く)(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール、ポサコナゾール)、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、キヌプリスチン・ダルホプリスチン、アプレピタント、ホスアプレピタント、コビシスタットを含有する薬剤、レテルモビル、パロキセチン、フルボキサミン、セルトラリン、エスシタロプラムを投与中の患者
HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルを含有する薬剤、ネルフィナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビルを含有する薬剤)、アゾール系抗真菌剤(外用剤を除く)(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール、ポサコナゾール)、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、キヌプリスチン・ダルホプリスチン、アプレピタント、ホスアプレピタント、コビシスタットを含有する薬剤、レテルモビル、パロキセチン、フルボキサミン、セルトラリン、エスシタロプラムを投与中の患者には使用できません。投与しないでください。
■昏睡状態の患者、又はバルビツール酸誘導体、麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
昏睡状態の患者、又はバルビツール酸誘導体、麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者は、中枢神経抑制作用を増強させるおそれがあることから使用できません。投与しないでください。
■うつ病の患者
うつ病の患者は、症状を悪化させるおそれがあることから使用できません。投与しないでください。
■パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者
パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者は、錐体外路症状が悪化するおそれがあることから使用できません。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■心疾患(うっ血性心不全等)のある患者
心疾患(うっ血性心不全等)のある患者は、心電図異常を起こすおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者は、痙攣発作を起こすおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■肝障害のある患者
肝障害のある患者は、肝障害を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■腎障害のある患者
腎障害のある患者は、心電図異常を起こすおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者は、悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすいです。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者では錐体外路症状等の副作用が起こりやすいです。患者の状態を観察しながら、慎重に投与してください。
■妊婦、産婦、授乳婦等
妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
上記にあてはまる方は、ピモジドを使用する事が出来ない可能性があります。 ピモジドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・QT延長を起こすことが知られている薬剤 スルトプリド(バルネチール)等
・HIVプロテアーゼ阻害剤
・リトナビルを含有する薬剤(ノービア、カレトラ)
・ネルフィナビル(ビラセプト)
・アタザナビル(レイアタッツ)
・ホスアンプレナビル(レクシヴァ)
・ダルナビルを含有する薬剤(プリジスタ、プレジコビックス、シムツーザ)
・アゾール系抗真菌剤(外用剤を除く)
・イトラコナゾール(イトリゾール)
・ボリコナゾール(ブイフェンド)
・ミコナゾール(フロリード)
・フルコナゾール(ジフルカン)
・ホスフルコナゾール(プロジフ)
・ポサコナゾール(ノクサフィル)
・クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
・エリスロマイシン(エリスロシン)
・キヌプリスチン・ダルホプリスチン(シナシッド)
・アプレピタント(イメンド)
・ホスアプレピタント(プロイメンド)
・コビシスタットを含有する薬剤(スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ)
・レテルモビル(プレバイミス)
・パロキセチン(パキシル)
・フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)
・セルトラリン(ジェイゾロフト)
・エスシタロプラム(レクサプロ)
上記を使用している方は、ピモジドを使用する事が出来ない可能性があります。 ピモジドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・中枢神経抑制剤、バルビツール酸誘導体、麻酔剤 等
・メトクロプラミド、ドンペリドン
・ドパミン作動薬、レボドパ 等
・アルコール
・飲酒
・グレープフルーツジュース
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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