成分名 |
モサプラミン塩酸塩 |
適応症状 |
統合失調症など |
簡易説明 |
モサプラミン塩酸塩は、心の不調や不具合を調整する作用があることから、統合失調症の治療に用いられます。
神経の高ぶりや不安感をしずめて、気持ちをおだやかにして、意欲を高める働きなどもあります。
ドーパミンという神経伝達物質をおさえる作用によって、脳内の情報伝達系の混乱を改善して、陽性症状のほかに陰性症状にも有効です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/精神科/脳神経内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程
薬代1gあたりの目安:10%約122円
薬代1錠あたりの目安:10mg約14円/25mg約32円/50mg約63円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【クレミン顆粒10%/クレミン錠10mg/クレミン錠25mg】
販売開始年月 : 1991年5月
【クレミン錠50mg】
販売開始年月 : 1993年6月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:田辺三菱製薬】
クレミン顆粒10%
クレミン錠10mg
クレミン錠25mg
クレミン錠50mg |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
モサプラミン塩酸塩は、心の不調や不具合を調整する作用があることから、統合失調症の治療に用いられたり、また、神経の高ぶりや不安感をしずめて、気持ちをおだやかにして、意欲を高める働きがあります。
本薬は気分を調整する作用があることから、一般に統合失調症にかぎらず、強い不安感、強い緊張感、気分の停滞などいろいろな精神状態の改善に用いることがあります。
心の病気の一つである統合失調症は、脳の情報伝達系に不調を生じる病気であり、現実を正しく認識できなくなったり、思考や感情のコントロールが上手にできなくなくなることから、幻聴や幻覚、妄想を生じることがあります。
本薬は、こうした脳内の情報伝達系の混乱を改善して、おもにドーパミンという神経伝達物質をおさえる作用によって、陽性症状(妄想、幻覚、幻聴、混乱、興奮)のほか、陰性症状(感情鈍麻、思考・意欲減退)にも有効にはたらきます。
統合失調症はめずらしい病気ではなく、100人に1人くらいが発病する一般的な病気であり、特別視することはありません。
本薬をはじめ、様々な薬があることから、薬物療法を中心にしっかりと治療を行うことで、普通の社会生活が送れるようになります。 |
使用方法 |
・モサプラミン塩酸塩として、通常、成人1日30mgから150mgを3回に分けて経口投与します。なお、年齢や症状により適宜増減しますが、1日300mgまで増量することができます。 |
副作用 |
主な副作用
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
重大な副作用
意識障害/無顆粒球症/白血球減少/肺塞栓症/深部静脈血栓症/静脈血栓症/血栓塞栓症/息切れ/胸痛/四肢疼痛/浮腫/麻痺性イレウス/腸管麻痺/食欲不振/悪心/嘔吐/著しい便秘/腹部膨満/腹部弛緩/腸内容物うっ滞/抗利尿ホルモン不適合分泌症候群/SIADH/低ナトリウム血症/低浸透圧血症/尿中ナトリウム排泄量増加/高張尿/痙攣/心室頻拍/Torsades de Pointes/Syndrome malin/悪性症候群/無動緘黙/強度筋強剛/嚥下困難/頻脈/血圧変動/発熱/白血球増加/血清CK上昇/ミオグロビン尿/腎機能低下/高熱が持続/呼吸困難/循環虚脱/脱水症状/急性腎障害/遅発性ジスキネジアなど
その他の副作用
静坐不能/口渇/脱力倦怠感/発汗/ジスキネジア/口周部不随意運動/不随意運動/胸内苦悶感/心悸亢進/顔面潮紅/知覚異常/運動失調/性欲異常/焦燥感/頭痛/頭重/四肢不随意運動/ジストニア/眼球上転/眼瞼痙攣/舌突出/痙性斜頸/頸後屈/体幹側屈/後弓反張/構音障害/嚥下障害/眼調節障害/過敏症/そう痒感/発疹/月経異常/乳汁分泌/排尿障害/鼻閉/顔面浮腫/CK上昇/心電図変化/QT間隔延長/T波変化/不安/幻覚の顕在化/妄想の顕在化/過鎮静/易刺激/貧血/赤血球減少/ヘモグロビン減少/ヘマトクリット値低下/血小板減少/尿閉/低血圧/肝機能異常/食欲亢進/女性化乳房/尿失禁など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■モサプラミン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、クレミンにアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼クレミンの有効成分
モサプラミン塩酸塩
▼代表薬の添加物
[クレミン顆粒10%]
・乳糖水和物、ヒプロメロース、エチルセルロース、タルク
[クレミン錠10mg/クレミン錠25mg/クレミン錠50mg]
・乳糖水和物、トウモロコシデンプン、セルロース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、カルナウバロウ、青色1号アルミニウムレーキ
■昏睡状態、循環虚脱状態の患者
昏睡状態、循環虚脱状態の患者は、これらの状態を悪化させるおそれがあるため使用できません。投与しないでください。
■バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者は、中枢神経抑制剤の作用を延長し増強させるおそれがあるため使用できません。投与しないでください。
■アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)
アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)には使用できません。投与しないでください。
■パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者
パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者は、錐体外路症状が悪化するおそれがあるため使用できません。投与しないでください。
■妊婦又は妊娠している可能性のある女性
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用できません。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■心・血管疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者
心・血管疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者は、一過性の血圧降下があらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■血液障害のある患者
血液障害のある患者は、血液障害を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者
てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者は、痙攣閾値を低下させることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■甲状腺機能亢進状態にある患者
甲状腺機能亢進状態にある患者は、錐体外路症状が起こりやすいです。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者は、Syndrome malin(悪性症候群)が起こりやすいです。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者は、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されています。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■肝機能障害患者
肝機能障害患者は、肝機能障害を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■授乳婦
投与中及び投与後一定期間は授乳を避けさせてください。
■小児等
錐体外路症状、特にジスキネジアが起こりやすいです。また、小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
■高齢者
高齢者は錐体外路症状等の副作用があらわれやすいことから、少量から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、モサプラミン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 モサプラミン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・中枢神経抑制剤
(バルビツール酸誘導体・麻酔剤等)
・アルコール
(飲酒)
・ドンペリドン
メトクロプラミド
・リチウム
・ドパミン作動薬
(レボドパ製剤、ブロモクリプチンメシル酸塩)
上記を使用している方は、モサプラミン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 モサプラミン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・アドレナリン
(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)
(ボスミン)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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