エスシタロプラム

成分名

エスシタロプラム

適応症状

うつ病・うつ状態、社会不安障害

簡易説明

エスシタロプラム(エスシタロプラムシュウ酸塩)は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) と呼ばれる抗うつ薬の一種です。
脳内の神経伝達の改善を行い、憂鬱な感情を緩和し、意欲改善する効果があります。

処方可能な診療科目

一般内科、精神科、脳神経外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

薬代1錠あたりの目安:10㎎約202.3円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

薬価基準収載年月:2011年7月
販売開始年月:2011年8月

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

レクサプロ【製薬メーカー:持田製薬】

関連製品(ジェネリック)

エスシタデップ

効果・作用

脳内のセロトニン再取り込みを選択的に阻害することで、セロトニン濃度を上昇させます。
神経伝達を円滑にして憂うつな気分を和らげ、不安などの症状を改善します。
既存のSSRIの中で最も選択的なセロトニン再取り込み阻害作用を有しており、ノルアドレナリンの1,190倍、ドパミンの19,000倍のセロトニン再取り込み阻害作用が確認されています。

使用方法

通常、成人にはエスシタロプラムとして、1回10mgを1日1回夕食後に経口服用します。
年齢、症状によって適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて実施し、1日の最高用量は20mgを超えないようにします。

副作用

【主な副作用】
熱感/浮腫/倦怠感/頭痛/傾眠/悪心/浮動性眩暈/口渇/異常感/無力症/発熱など

【重大な副作用】
QT延長/錯乱/痙攣/失神/焦燥/ミオクローヌス/低ナトリウム血症/不安/抗利尿ホルモン不適合分泌症候群/SIADH/集中力欠如/記憶障害/幻覚/セロトニン症候群/興奮/振戦/高熱/心室頻拍/トルサード・ド・ポワント

【上記以外の副作用】
ヘマトクリット減少/ヘモグロビン減少/悪寒/疲労/体重増加/体重減少/発疹/湿疹/蕁麻疹/そう痒/あくび/不眠症/体位性眩暈/感覚鈍麻/易刺激性/いらいら感/アカシジア/睡眠障害/異常夢/悪夢/激越/錯乱状態/躁病/リビドー減退/歯ぎしり/動悸/起立性低血圧/赤血球減少/白血球増加/血小板増加/血小板減少/鼻出血/AST上昇/ALT上昇/Al-P上昇/γ-GTP上昇/ビリルビン上昇/肝機能検査値異常/関節痛/筋肉痛/肩こり/こわばり/排尿困難/尿蛋白陽性/勃起不全/射精遅延/回転性眩暈/耳鳴/多汗症/副鼻腔炎/味覚異常/脱毛/コレステロール上昇/血中ナトリウム低下/乳汁漏出/胸部不快感/寝汗/羞明/霧視/過換気/尿糖陽性/過敏症/アナフィラキシー反応/血管浮腫/パニック発作/精神運動不穏/神経過敏/離人症/ジスキネジー/運動障害/無オルガズム症/頻脈/射精障害/頻尿/尿閉/不正出血/徐脈/出血傾向/斑状出血/消化管出血/肝炎/持続勃起症/月経過多/視覚異常/散瞳/落ち着きのなさ/錯感覚/ピリピリ感/腹部不快感/下痢/食欲減退/腹痛/嘔吐/便秘/腹部膨満/胃炎/食欲亢進/消化不良

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・著明な徐脈等の不整脈又はその既往歴のある方、QT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の方、うっ血性心不全、低カリウム血症の方(本剤の投与によりQTが延長する可能性があります)
・肝機能障害のある方(本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがあります)
・高度の腎機能障害のある方(本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがあります)
・自殺念慮又は自殺企図の既往のある方、自殺念慮のある方(自殺念慮、自殺企図があらわれることがあります)
・躁うつ病方(躁転、自殺企図があらわれることがあります)
・脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある方(精神症状が増悪することがあります)
・衝動性が高い併存障害を有する方(精神症状が増悪することがあります)
・てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある方(痙攣発作を起こすことがあります)
・出血の危険性を高める薬剤を併用している方、出血傾向又は出血性素因のある方(出血傾向が増強するおそれがあります)
・高齢者
・小児
・妊婦または授乳婦

【使用が出来ない方】
・エスシタロプラムに対し過敏症の既往歴のある方
・モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中あるいは投与中止後14日間以内の方
・ピモジドを投与中の方
・QT延長のある方

上記にあてはまる方は、エスシタロプラムを使用する事が出来ない可能性があります。
エスシタロプラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
セレギリン塩酸塩/ラサギリンメシル酸塩/ピモジド

【併用注意薬】
セロトニン作用薬/トリプタン系薬剤/スマトリプタン/選択的セロトニン再取り込み阻害剤/セロトニン前駆物質(L-トリプトファン)含有製剤又は食品等/トラマドール塩酸塩/リネゾリド/炭酸リチウム/セイヨウオトギリソウ含有食品/メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー)/三環系抗うつ剤/イミプラミン塩酸塩/クロミプラミン塩酸塩/ノルトリプチリン塩酸塩/フェノチアジン系抗精神病剤/リスペリドン/ブチロフェノン系抗精神病剤/ハロペリドール/抗不整脈剤/フレカイニド酢酸塩/プロパフェノン塩酸塩/β遮断剤/メトプロロール酒石酸塩/シメチジン/オメプラゾール/ランソプラゾール/チクロピジン塩酸塩/ワルファリン/出血傾向が増強する薬剤/非定型抗精神病剤/フェノチアジン系抗精神病剤/三環系抗うつ剤/アスピリン等の非ステロイド系抗炎症剤/ワルファリン/アルコール

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
エスシタロプラムに関する
よくある質問
服用中、飲酒は可能ですか?

他の抗うつ剤で作用の増強が報告されているので、飲酒は避けたほうが望ましいです。

この薬を飲んだ際に、日常生活する上で注意しなければならないことはありますか?

副作用として眠気、目眩などが表れることがありますので、自動車の運転などの危険を伴う機械操作を行う時は、特に注意してください。

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