クエチアピンフマル酸塩

成分名

クエチアピンフマル酸塩

適応症状

統合失調症、双極性障害におけるうつ症状

簡易説明

脳内の受容体(ドパミン・セロトニン)に作用することにより、強い不安感、緊張感、意欲の低下などの症状に効果的です。
色々な受容体に作用するため、MARTA(多元受容体標的化抗精神病薬)と呼ばれています。
過剰なドパミンの働きを抑える働きがあるため、統合失調症の治療に用いられることの多い医薬品です。
その他にも、鎮静作用で不眠の症状にも効果が期待できると言われています。

処方可能な診療科目

心療内科/精神科/神経科/精神神経科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬の目安:錠剤32~199.7円 細粒537.6円 徐放錠67.1~177.8円
後発薬の目安:錠剤10.1~65.8円 細粒48.8~188.6円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2009年11月発売開始 【セロクエル25mg錠】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

セロクエル細粒50%「アステラス」/セロクエル25mg錠「アステラス」/セロクエル100mg錠「アステラス」/セロクエル200mg錠「アステラス」/ビプレッソ徐放錠50mg「アステラス」/ビプレッソ徐放錠150mg「アステラス」

関連製品(ジェネリック)

セロクエル 25mg錠/クエチアピン細粒50%「高田」/クエチアピン細粒50%「共和」/クエチアピン細粒50%「沢井」/クエチアピン細粒50%「シオノ」/クエチアピン細粒50%「武田」/クエチアピン細粒50%「東和」/クエチアピン細粒50%「ニプロ」/クエチアピン細粒50%「小林化工」/クエチアピン細粒50%「明治」/クエチアピン細粒10%「共和」/クエチアピン錠25mg「サンド」/クエチアピン錠25mg「東和」/クエチアピン錠25mg「小林化工」/クエチアピン錠25mg「共和」/クエチアピン錠25mg「あすか」/クエチアピン錠25mg「第一三共」/クエチアピン錠25mg「高田」/クエチアピン錠25mg「共創未来」/クエチアピン錠25mg「日本ジェネリック」クエチアピン錠25mg「沢井」/クエチアピン錠25mg「シオノ」/クエチアピン錠25mg「武田」/クエチアピン錠25mg「日医工」/クエチアピン錠25mg「日新」/クエチアピン錠25mg「ファイザー」/クエチアピン錠25mg「明治」/クエチアピン錠25mg「ニプロ」/クエチアピン錠100mg「小林化工」/クエチアピン錠100mg「日医工」/クエチアピン錠100mg「東和」/クエチアピン錠100mg「共和」/クエチアピン錠100mg「ファイザー」/クエチアピン錠100mg「サンド」/クエチアピン錠100mg「あすか」/クエチアピン錠100mg「第一三共」/クエチアピン錠100mg「高田」/クエチアピン錠100mg「共創未来」/クエチアピン錠100mg「日本ジェネリック」/クエチアピン錠100mg「沢井」/クエチアピン錠100mg「シオノ」/クエチアピン錠100mg「武田」/クエチアピン錠100mg「日新」/クエチアピン錠100mg「明治」/クエチアピン錠100mg「ニプロ」/クエチアピン錠100mgクエチアピン錠200mg「あすか」/クエチアピン錠200mg「共和」/クエチアピン錠200mg「日医工」/クエチアピン錠200mg「共創未来」/クエチアピン錠200mg「ファイザー」/クエチアピン錠200mg「サンド」/クエチアピン錠200mg「第一三共」/クエチアピン錠200mg「高田」/クエチアピン錠200mg「日本ジェネリック」/クエチアピン錠200mg「小林化工」/クエチアピン錠200mg「沢井」/クエチアピン錠200mg「シオノ」/クエチアピン錠200mg「武田」/クエチアピン錠200mg「東和」/クエチアピン錠200mg「日新」/クエチアピン錠200mg「明剤」/クエチアピン錠200mg「ニプロ」/クエチアピン錠12.5mg「共和」/クエチアピン錠12.5mg「小林化工」/クエチアピン錠12.5mg「明治」/クエチアピン錠50mg「高田」/クエチアピン錠50mg「沢井」/クエチアピン錠50mg「共和」/クエチアピン錠50mg「小林化工」/クエチアピン錠50mg「明治」

効果・作用

クエチアピンフマル酸塩は、ジベンゾチアゼピン系の非定型抗精神病薬に分類される統合失調症治療薬(セロトニン・ドパミン受容体遮断薬)です。
国内外では、「セロクエル」という医薬品名で販売されています。
日本での適応は、統合失調症に限られていたが、2017年には双極性障害におけるうつ症状の改善も効果があると承認されました。
定型抗精神病薬と同じく脳内のドパミン2受容体拮抗作用をあらわすと共に、陰性症状(意欲減退や感情鈍麻)に関与すると考えられるセロトニン 5-HT2A受容体拮抗作用が加わることで、陰性症状や認知機能に効果を示します。
鎮静作用が期待できるため、衝動コントロールや不眠にも使用されることもあります。

使用方法

【錠剤・細粒の場合】
成人にはクエチアピンとして1回25mg、1日2回又は3回より投与を開始します。
症状の状態に応じて徐々に増量します。
1日投与量は150~600mgとし、2回又は3回に分けて服用してください。
ただし、1日量として750mgを超えないこと。
なお、投与量は年齢・症状により適宜増減します。

【徐放錠の場合】
成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始します。
2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増量します。
その後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量します。
なお、いずれも1日1回就寝前とし、食後2時間以上あけて服用してください。

副作用

【錠剤・細粒】
倦怠感/振戦/傾眠/頻脈/CK上昇/AST上昇/ALT上昇/便秘/不眠/易刺激性 など

【徐放錠】
口渇/倦怠感/傾眠/便秘/めまい/頭痛/アカシジア/食欲亢進/高プロラクチン血症/口内乾燥 など

▼重度の副作用
【錠剤・細粒】
悪性症候群/Syndrome malin/無動緘黙/強度筋強剛/嚥下困難/血圧変動/発汗/発熱/白血球増加/ミオグロビン尿/腎機能低下/遅発性ジスキネジア/口周部不随意運動/不随意運動/高血糖/糖尿病性ケトアシドーシス/糖尿病性昏睡/致命的経過/低血糖/脱力感/冷汗/意識障害/低血糖症状/高熱が持続/呼吸困難/循環虚脱/脱水症状/急性腎障害/横紋筋融解症/筋肉痛/血中ミオグロビン上昇/尿中ミオグロビン上昇/痙攣/無顆粒球症/白血球減少/肝機能障害/黄疸/γ-GTP上昇/Al-P上昇/麻痺性イレウス/腸管麻痺/食欲不振/悪心/嘔吐/著しい便秘/腹部膨満/腹部弛緩/腸内容物うっ滞/肺塞栓症/深部静脈血栓症/静脈血栓症/血栓塞栓症/息切れ/胸痛/四肢疼痛/浮腫/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群/多形紅斑 など

【徐放錠】
高血糖/白血球減少/肝機能障害/AST上昇/ALT上昇/γ-GTP上昇/糖尿病性ケトアシドーシス/糖尿病性昏睡/致命的経過/低血糖/脱力感/冷汗/振戦/意識障害/低血糖症状/悪性症候群/Syndrome malin/無動緘黙/強度筋強剛/嚥下困難/頻脈/血圧変動/発汗/発熱/白血球増加/CK上昇/ミオグロビン尿/腎機能低下/高熱が持続/呼吸困難/循環虚脱/脱水症状/急性腎障害/横紋筋融解症/筋肉痛/血中ミオグロビン上昇/尿中ミオグロビン上昇/痙攣/無顆粒球症/黄疸/麻痺性イレウス/腸管麻痺/食欲不振/悪心/嘔吐/著しい便秘/腹部膨満/腹部弛緩/腸内容物うっ滞/遅発性ジスキネジア/口周部不随意運動/不随意運動/肺塞栓症/深部静脈血栓症/静脈血栓症/血栓塞栓症/息切れ/胸痛/四肢疼痛/浮腫/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群/多形紅斑 など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・昏睡状態の方
・中枢神経抑制剤の強い影響下にある方
・バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある方
・アドレナリンを投与中の方
・糖尿病の方、あるいは糖尿病の既往歴のある方

使用に注意が必要な方
・肝機能障害のある方
・心疾患、血管疾患、脳血管障害、低血圧又はそれらの疑いのある方
・てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある方
・不整脈又はその既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の方
・自殺企図の既往及び自殺念慮を有する方
・高齢者の方
・クエチアピンフマル酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
・加物にアレルギーをお持ちの方

上記にあてはまる方は、クエチアピンフマル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
クエチアピンフマル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
中枢神経抑制剤/CYP3A4誘導作用を有する薬剤/強いCYP3A4阻害作用を有する薬剤/CYP3A4阻害作用を有する薬剤
上記にあてはまる方は、クエチアピンフマル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
クエチアピンフマル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)/ボスミン

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
クエチアピンフマル酸塩は、双極性障害の再発防止にも効果があるのでしょうか?/dt>

うつ状態・躁状態・再発予防のすべての目的で適応が認められている医薬品です。

徐放錠のジェネリック医薬品はございますか?

徐放錠のジェネリック医薬品の製造はされていません。

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