メキサゾラム

成分名

メキサゾラム

適応症状

胃潰瘍/過敏性腸症候群/高血圧症/十二指腸潰瘍/自律神経失調症/神経症/心身症/心臓神経症/慢性胃炎の易疲労性/身体症候/緊張/睡眠障害/不安/抑うつ

簡易説明

心の安定薬です。不安や緊張感をやわらげ、気持ちを緩和します。BZD受容体に結合し受容体を刺激する働きがあり、脳の興奮などを抑制し不安、緊張、不眠などを改善します。心身症や不安神経症、パニック障害など各種の不安障害を中心に、自律神経失調症、更年期障害、うつ病や不眠症、統合失調症や躁病の急性期などに使用されております。筋肉の緊張を緩和する筋弛緩作用により腰痛症や緊張型頭痛などに使用することもあります。

処方可能な診療科目

内科/心療内科/精神科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:1錠0.5mg約5.9円/錠
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1984年4月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外もなし)

関連製品(先発薬)

メレックス錠0.5/1mg【アルフレッサファーマ】
メレックス細粒0.1%【アルフレッサファーマ】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外もなし)

効果・作用

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)で、比較的安全性が高く、依存性もそれほど強くありません。作用がやや強く、作用時間は長いほうです(作用/時間:中~強/長時間型 24時間以上)。筋肉をゆるめる作用は弱いほうです。
脳のリラックス系の神経受容体「BZD受容体」に結合することで、寛ぐ系の神経を活性化させます。主に以下の作用があります。

「抗不安作用」
おだやかな作用で不安や緊張感を和らげます。
「鎮静・催眠作用」
興奮状態やイライラを鎮め、寝つきをよくします。催眠作用の強いものは睡眠薬として用いられています。
「筋緊張緩和作用」
筋肉のつっぱりや、こわばりをほぐす働きがあります。がんこな肩こり、腰痛、緊張型頭痛などにも使われます。
「抗けいれん作用」
けいれんを予防したり抑制したりします。

▼病理作用
不安障害では精神的なストレス、ショック、睡眠不足などによって、不安を感じたり、恐怖やパニック症状などがおこる場合があります。心身症ではストレスなどにより、頭痛、めまいなどの症状があらわれます。脳内の抑制性神経伝達物質であるGABAが作用する「GABA受容体」は抗不安、催眠・鎮静などに深く関係しており、GABA受容体はベンゾジアゼピン(BZD)受容体と共に複合体を形成しています。BZD受容体が刺激を受けるとこの複合体に塩化物イオン(Cl−)が流入し、脳の興奮が抑制され抗不安作用や催眠・鎮静作用などがあらわれます。メキサゾラムは、BZD受容体に働き、この受容体に結合することでGABAの活動を高め、抗不安作用や催眠・鎮静作用などをあらわします。また不安障害や心身症などの諸症状を改善します。脊髄反射を抑制することで筋肉の緊張を緩和する筋弛緩作用により、腰痛症や緊張型頭痛などに使用する薬剤もあります。

使用方法

メキサゾラムとして1日1.5~3mgを3回に分けて経口投与してください
なお、年齢・症状に応じ適宜増減します。

副作用

主な副作用
眠気、ふらつき、倦怠感、眩暈、傾眠、口渇、歩行困難、ろれつがまわらない、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

重大な副作用
薬物依存、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想、離脱症状、錯乱、刺激興奮

その他の副作用
Al-P上昇、下痢、食欲不振、脱力感、白血球増多、運動失調、舌のもつれ、頭痛、頭重感、多夢、物忘れ、立ちくらみ、肝機能異常、BUN上昇、貧血、白血球減少、発疹、好酸球増多、血圧低下、悪心、嘔吐、嘔気、胃部不快感、胃もたれ、胃痛、腹痛、過敏症、易疲労感、性欲減退

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■メキサゾラムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方メレックスは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼メレックスの有効成分
メキサゾラム
▼代表薬の添加物
D-マンニトール、バレイショデンプン、ステアリン酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース

■他に使用できない方
・妊婦/授乳者
・過敏症
・急性閉塞隅角緑内障
・重症筋無力症

使用に注意が必要な方
・高齢者
・重篤な呼吸障害
・中等度呼吸障害
・肝障害
・呼吸不全
・心障害
・腎障害
・脳器質的障害

上記にあてはまる方は、メキサゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
メキサゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

上記を使用している方は、メキサゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
メキサゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
中枢抑制剤/フェノチアジン系薬剤/バルビツール酸誘導体/クロルプロマジン/フェノバルビタール/エタノール摂取/モノアミン酸化酵素阻害剤

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
高齢者なのですが、飲む量の上限はありますか?

高齢の人には 1 日 1.5mg までとします。

メレックス錠 0.5mg メレックス錠 1mg メレックス細粒 0.1%

【患者向医薬品ガイド】

依存症の症状はどんなものがありますか?

発汗
ある薬を摂取したいと強く思いコントロールが出来な
い、不眠、口数が多くなる、大声で叫ぶ、周囲に暴力
をふるう、器物を破壊する、些細なことで怒る、注意
力が散漫になる、問いかけに間違った答えをする、行
動にまとまりがない、幻覚
手足のふるえ

メレックス錠 0.5mg メレックス錠 1mg メレックス細粒 0.1%

【患者向医薬品ガイド】

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。