ラクトミン

成分名

ラクトミン

適応症状

腸内菌叢の異常の諸症状の改善

簡易説明

ラクトミンは、腸内に乳酸菌などを補うことで腸内環境を整えることで「下痢」「便秘」「腹部膨満」などの諸症状を改善する薬です。
抗菌薬投与時に使用される製剤「抗菌薬耐性乳酸菌製剤など」などもございます。
乳酸菌の仲間で、赤ちゃんから大人まで幅広い層で使用されております。
乳酸菌は、一般食品にも含まれている自然な菌で、含まれている食品としてはヨーグルトなどがございます。
抗生物質による下痢を防ぐ目的で利用されることもあります。
副作用が非常に少ないのも特徴の一つです。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:1g6.3円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安:1mg6.3円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1918年2月【ビオフェルミン配合散】

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

ビオフェルミン配合散【製薬メーカ:ビオフェルミン製薬株式会社→ 大正製薬】

このたびビオフェルミン製薬株式会社が製造販売する下記の対象品目(以下、「ビオフェルミン製品」)につきまして、2020 年 12 月末日をもって武田薬品工業株式会社による販売を終了し、2021 年1 月より大正製薬株式会社が販売することとなりましたので、ご案内申し上げます。

「ビオフェルミン製品」 販売移管のご案内

【上記引用元:「大正製薬株式会社」「ビオフェルミン製薬株式会社」】

アタバニン散【製薬メーカー: 住友ファーマ株式会社】
ラクトミン末「マルイシ」 【製薬メーカー:丸石製薬】
ビオラクト原末【製薬メーカー:三恵薬品】

関連製品(ジェネリック)

ビオヂアスミンF-2散【製薬メーカー:日東薬品】
ラクトミン散「イセイ」【製薬メーカー:コーアイセイ】

効果・作用

▼ラクトミンの作用
ラクトミンは乳酸菌の一種で、乳酸菌製剤となっており、腸内環境を整えます。
何らかの原因により細菌のバランスが崩れ「下痢」「便秘」「腹部膨満」などの消化器異常をきたした場合、腸内で乳酸を産生して病原菌の発育を阻止し、異常醗酵や腐敗を抑え、症状を改善します。
抗生物質によって死滅してしまう善玉菌を補います。
抗菌薬投与時に使用される抗菌薬耐性乳酸菌製剤などもあります。
乳酸菌は「善玉菌」であり、乳酸菌が含まれている食品としてはヨーグルトがあります。
乳酸菌が主成分となっているため大きな副作用などはありません。

◆ラクトミンの作用時間
「臨床的な感覚として」
早い方ですと、半日後程度で効果を得られる場合もあります。満足な効果を得るには2~3日飲み続けたほうが良い場合もあります。
※ラクトミンは、主成分が食品などにも含まれていることの多い乳酸菌ですので、効果発現時間や作用時間を気にすることはほぼありません。
◆腸内菌叢の異常による改善
主に、腸内細菌の異常で生じた下痢、便秘、腹痛の改善に使用されています。
◆プロバイオティクス
腸内環境を整える微生物で、生きて腸に到達できる有用な微生物を特にプロバイオティクス呼びます。オリゴ糖など栄養源となりプロバイオティクスの増殖を助けるものをプレバイオティクスとよびます。

▼腸内細菌作用▼
腸内の細菌は、大きく善玉菌、悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌に分かれます。
何らかの原因によりこのバランスが崩れ異常になると、下痢や便秘などの消化器異常となります。

▼ラクトミンの効果・作用まとめ
①乳酸菌の一種であるラクトミンを含有しており、整腸効果を発揮し、腹部のはりや下痢の症状を改善します。
②大きな副作用がありません。

使用方法

・1日3~9gを3回に分割経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減してください。

副作用

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用に注意が必要な方
・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状を発症された方。
・妊娠または授乳中
※他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めご注意ください)

上記にあてはまる方は、ラクトミンを使用する事が出来ない可能性があります。
ラクトミンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
抗生物質とラクトミンを併用する時は注意してください。
抗生物質とラクトミンを併用した場合、抗生物質は細菌を壊したり増えるのを抑えたりする働きがあるためラクトミンの主成分であるラクトミンや糖化菌もやっつけられてしまい、整腸作用を発揮できなくなってしまいます。
抗生物質と併用する場合は、「ラクトミン」ではなく「ラックビーR」「ビオフェルミンR」などといった抗生物質に耐性を持った整腸剤を使用するようにしましょう。

上記を使用している方は、ラクトミンを使用する事が出来ない可能性があります。
ラクトミンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ビフィズス菌と乳酸菌の違いはなんですか?

ビフィズス菌の学名はBifidobacteriumですが、これは“分枝した小桿菌”を意味します。乳酸菌が桿菌(桿状)または球菌(球状)であるのに対し、多くのビフィズス菌は分枝状、V字状、Y字状、こん棒状、球桿菌状、湾曲状など不規則な形態・配列を呈する桿菌です。したがって、慣れれば顕微鏡観察でビフィズス菌と乳酸菌を判別できます。また、乳酸菌はヒトや動物の腸管以外に漬物など一部の発酵食品や牛乳・乳製品、自然界に棲息しているのに対し、ビフィズス菌の生息場所は主としてヒトや動物の腸管です。その他、大量の酢酸を産生したり、酸素があると発育できないところが乳酸菌と異なる点です。

よくある質問

【上記引用元:腸内細菌学会】

ラクトミンを配合しているビオフェルミンとビオフェルミン配合散とは何が違うのですか?

ビオフェルミンは、医療事故防止対策に基づき、販売名を「ビオフェルミン」から「ビオフェルミン配合散」に変更した。(2009年7月承認)

医薬品インタビュ-フォ-ム

【上記引用元:医薬品インタビュ-フォ-ム 】

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。