アズレンスルホン酸ナトリウム水和物

成分名

アズレンスルホン酸ナトリウム水和物

適応症状

・内服
胃潰瘍、胃炎
・含嗽
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷
・点眼
急性結膜炎、慢性結膜炎、アレルギー性結膜炎、表層角膜炎、眼瞼縁炎、強膜炎

簡易説明

アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は、点眼薬やうがい液、錠剤や顆粒などに幅広く使用されている医薬品成分です。日本新薬より、1960年5月に販売されたアズノール錠2mg(日本新薬)が最も初期に販売された製品となり、現在では日本新薬を含まない11社の製薬会社がジェネリック医薬品の製造販売を行っています。
抗炎症薬、非ステロイド性抗炎症薬、消化性潰瘍薬、胃粘膜保護薬として分類され様々な症状に使用されます。

処方可能な診療科目

眼科/内科/耳鼻咽喉科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:/5.9円(薬価)
点眼液の目安:88.8円(薬価)
うがい液の目安:32.4円(薬価)
顆粒の目安:6.3円(薬価)

厚生労働省による認可、または発売年月日

販売開始年月:1960年5月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

アズノール錠2mg【製薬メーカー:日本新薬】
アズノールST錠口腔用5mg【製薬メーカー:日本新薬】

関連製品(ジェネリック)

AZ点眼液0.02%(ゼリア新薬工業)/アズレン点眼液0.02%(日東メディック,わかもと製薬)/アズレン含嗽用散0.4%(東和薬品,日医工)/アズレンうがい液4%(健栄製薬,武田テバ薬品,鶴原製薬,東亜薬品,日東メディック,ロートニッテン,ジーシー昭和薬品)/アズレン含嗽用顆粒0.4%(鶴原製薬)/アズレン錠2mg(鶴原製薬)/アズレン顆粒1%(鶴原製薬)

効果・作用

アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は、白血球遊走やヒスタミン遊離を妨げることで、炎症を起こしている組織に直接作用し、炎症、創傷、潰瘍の治癒を促進する成分です。
内服、含嗽、点眼の3つの用途で有効性が認められています。

■内服の場合(錠剤)
内服の場合は、胃潰瘍、十二指腸胃潰瘍、胃炎の治療薬として使用されます。臨床試験で行われた、有効率は以下の通りです。
・胃潰瘍→69.8%
・胃炎→69.1%
更に胃炎患者の148例を対象とした二重盲検比較試験でアズレンスルホン酸ナトリウム水和物の胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍に対する有用性が認められています。

■含嗽の場合(うがい)
含嗽の場合、水又はぬるま湯にアズレンスルホン酸ナトリウム水和物を溶かし、含嗽を行います。咽頭炎や扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷などの治療方法として使用されます。
口腔内炎症性疾患の患者を対象とした臨床試験では、60,3%の有効性であった。
その後、口腔内炎症性疾患653例を対象とした二重盲検比較試験でアズレンスルホン酸ナトリウム水和物の口腔内炎症性疾患に対する有用性が認められています。

■点眼の場合
点眼の場合、ヒスタミンあるいはヒスタミン様物質の遊離を抑制する作用があり、局所に使用することで、より強い抗炎症作用、抗アレルギー作用、組織再生促進作用が見込める。また、上皮形成作用、角膜浸潤吸収作用により角膜はく離、角膜浸潤にも効果を表します。

使用方法

■内服
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、通常成人1回2mgを1日3回食前に経口投与する。この際、1回量を約100mLの水又は微温湯に溶解して経口投与することが望ましい。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
■含嗽
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、1回4~6mgを、適量(約100mL)の水又は微温湯に溶解し、1日数回含嗽する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
■点眼
1日3~5回、1回1~2滴を点眼する。

副作用

主な副作用
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物の主な副作用
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物には、副作用が起こる可能性があります。
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■内服
・下痢
・便秘
・膨満感
・腹痛
・悪心
・嘔吐
■含嗽
・口中のあれ
・口腔、咽頭の刺激感
■点眼
・眼瞼の腫脹
・発赤
・そう痒感

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
該当なし

使用に注意が必要な方
該当なし

併用禁忌薬

該当なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物の喉スプレーを1歳の子どもが舐めてしまったのですが、大丈夫でしょうか?

舐めた程度では問題ないと言えるでしょう。ご心配であれば近くの小児科を受診するようにしましょう。

妊娠中に喉スプレーを使用して問題ないでしょうか?

外用剤になるので赤ちゃんに影響することはありません。

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