成分名 |
エグアレンナトリウム水和物 |
適応症状 |
胃潰瘍 |
簡易説明 |
・「消化性潰瘍」などに対して、胃粘液などの防御因子を増強し、胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬です。
・胃酸に対する「防御因子増強薬」で、強い作用があるとはいえませんが、副作用がほとんどないのも特徴です。
・シメチジン(タガメット)などH2受容体拮抗薬との併用療法でその効果がさらに高まります。
・尿の色が青味を帯びることがありますが、心配ありません。
・胃腸障害などの軽減目的でNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの薬剤と併用される場合もございます。
◆防御因子増強薬とは◆
・消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用があるお薬です。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
アズロキサ錠15mg 寿製薬 38.7円/錠
アズロキサ顆粒2.5% 寿製薬 49.6円/g
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2009年12月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
アズロキサ錠15mg 寿製薬
アズロキサ顆粒2.5% 寿製薬 |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
・消化性潰瘍に対し、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬です。
・作用としては「攻撃因子」を抑える他、「胃粘液を増やす」「胃粘膜の血流を高める」など「防御因子」を高める方法がございます。
▼エグアレンナトリウム水和物の作用▼
・「防御因子」を強化、胃腸粘膜保護作用があり、胃粘膜の損傷を抑制、胃潰瘍治癒を促します。
・胃潰瘍の治療にH2受容体拮抗薬と併用されます。
・胃腸障害などの軽減目的でNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの薬剤と併用される事もございます。
・尿の色が青味を帯びることがございますが、特に心配ありません。
◆H2受容体拮抗薬とは◆
・胃壁細胞でヒスタミンに拮抗して胃酸分泌を抑制する、抗消化性潰瘍薬のことです。
・H1、H2、H3、H4の受容体サブタイプが存在し、H2受容体は壁細胞、子宮、心臓に存在しています。
・シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、ニザチジンがあり、H2拮抗薬は、ヒスタミンだけでなく、ガストリン、アセチルコリンによる胃酸分泌も抑制いたします。
・プロトンポンプ阻害薬が用いられる病気の多くに使用されております。
◆H2受容体の場所とは◆
主に、大脳基底核、扁桃体、海馬、大脳皮質に発現が見られます。
◆詳しい作用◆
・胃潰瘍や十二指腸潰瘍などでは消化管に対して胃酸などの攻撃因子が胃粘液などの防御因子を上回っている状態です。治療では、攻撃因子を抑えるほか「防御因子」を高める方法がございます。防御因子を高めるには、「胃の粘液を増やす」「胃粘膜の血流を高める」「胃粘膜保護作用のある物質を増やす」などがあります。
・胃の防御因子を高めることで胃酸などの「攻撃因子」から胃腸の粘膜を守り「消化性潰瘍」の治療に使用されております。
・H2受容体拮抗薬使用時に胃内pHが上昇した場合(pH4以上)でも潰瘍部位の粘膜被覆保護作用を有しております。
・「EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン 第2版」にてH2受容体拮抗薬による治癒に対する上乗せ効果が承認されております。
◆防御因子増強薬(消化性潰瘍などの治療薬)◆
・アルサルミン
・プロマック
・ガストローム
・セルベックス
・ムコスタ
▼エグアレンナトリウム水和物の効果・作用まとめ▼
①消化性潰瘍などに対して、使用されるお薬です。
②胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす事で、胃の炎症をやわらげます。
③胃酸分泌抑制薬のH2受容体拮抗薬と併用することで、効果がさらに高まることが期待できます。
④尿の色が青味を帯びることがございますが、特に心配ありません。
⑤副作用が少ないお薬なので安心安全に利用できます。 |
使用方法 |
◆アズロキサ錠15mg◆
成人にはH2受容体拮抗薬に併用して、1回1錠(エグアレンナトリウム水和物として15mg)を1日2回(朝食後および就寝前)経口投与してください。
◆アズロキサ顆粒2.5%◆
成人にはH2受容体拮抗薬に併用して、1回0.6g(エグアレンナトリウム水和物として15mg)を1日2回(朝食後および就寝前)経口投与してください。 |
副作用 |
エグアレンナトリウム水和物には、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
「エグアレンナトリウム水和物の主な副作用」
・口渇感
・口唇乾燥感
・総ビリルビン値上昇
・ALT上昇
・AST上昇
・γGTP上昇
・AlP上昇
「エグアレンナトリウム水和物の副作用(重度)」
・特にありません
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
「使用出来ない方」
・授乳婦
・妊婦
・産婦
※治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する(妊娠中の投与に関する安全性は確立しておりません)
「使用に注意が必要な方」
・特になし
◆慎重投与◆
・高齢者
※腎機能低下のある方(本剤は大部分が未変化体のまま尿中に排泄されるので、血中濃度が持続する可能性があります)
◆重要な基本的注意◆
・併用するH2受容体拮抗薬の添付文書に記載されている用法・用量及び禁忌、慎重投与、重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認すること。
(高齢者への投与)
・高齢者では腎機能が低下していることが多いので慎重に投与する(主として腎臓から排泄されるため、高い血中濃度が持続する恐れがございます)
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠中の投与に関する安全性は確立しておりません)
・授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること(授乳中の投与に関する安全性は確立しておりません)
◆小児等への投与◆
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がありません)
※上記にあてはまる方は、を使用する事が出来ない可能性があります。
※使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
・特にありません
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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