成分名 |
パンクレアチン |
適応症状 |
消化異常症状の改善 |
簡易説明 |
食べ物の消化が悪いと、消化不良を起こします。
胃がもたれたり、ゴロゴロしたり、便がやわらかくなったりします。
慢性膵炎では栄養状態が悪くなることもあります。
パンクレアチンは消化薬です。
炭水化物(でんぷん)をはじめ、脂肪やたん白質などいろいろな成分を分解して消化します。
このため、胃腸や膵臓の不調による消化不良に広く用いられています。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科、胃腸内科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬の1gあたりの目安:7円~9.1円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
パンクレアチン発売年月日:1966年7月 |
国内のジェネリック認可 |
無し |
関連製品(先発薬) |
・パンクレアチン(日興製薬、日医工、三恵製薬、シオエ製薬、小野薬品、吉田製薬)
・パンクレアチン原末(マイランEPD) |
関連製品(ジェネリック) |
該当なし |
効果・作用 |
パンクレアチンは、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ活性を有する消化酵素薬です。
パンクレアチンは、ブタの膵臓を原料にして造られています。
他の薬と混ぜて調合することが多いです。
慢性膵炎においては、大量消化酵素補充療法(膵酵素補充療法)がおこなわれます。
食物の消化吸収をうながすとともに、膵外分泌が刺激されないようにする目的もあります。
消化酵素は炭水化物、タンパク質、脂質などを分解して体内で利用しやすい形にかえる働き(消化)を手助けする物質で、何らかの理由で体内の消化酵素が不足すると便秘、下痢などの消化器症状や血流の悪化、皮膚症状など様々な影響を及ぼす可能性があります。
消化酵素はデンプンや糖を分解する炭水化物分解酵素、タンパク質やペプチドを分解するタンパク質分解酵素、脂肪を分解する脂肪分解酵素などに分かれます。
パンクレアチンは、消化酵素を主成分とする製剤で、体内に消化酵素を補うことで消化不良や消化酵素不足でおこる諸症状の改善作用をあらわす。
なお、製剤によって含有する消化酵素の成分などが異なる場合があります。
消化薬は、食後すぐまたは食事中の服用が合理的です。
食後あまり時間をあけてしまうと意味がありません。
用法用量は病状や食事内容により変わります。
担当医師の指示どおりに服用してください。
慢性膵炎においては、大量消化酵素補充療法として通常量の3~4倍以上になることがあります。
慢性胃炎や慢性膵炎では、薬医薬品だけに頼るのでなく、食生活の改善が最も大切です。
暴飲暴食は避け、腹八分目で抑えることや脂質性の高い食事を控えて、消化のよい物を率先して摂取するなどの工夫を行いましょう。
アルコールやタバコも慢性胃炎や慢性膵炎にはよくありません。 |
使用方法 |
パンクレアチンとして、通常成人1回1gを1日3回食後に経口投与します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
※使用上の注意点
口の中で長時間停滞させず、多めの水ですぐに飲み込んでください。
(口内に大量に停滞させ、口内炎および口腔内潰瘍を起こしたとの報告があります)
粉末を吸い込まないように注意しましょう。
(吸入により気管支痙攣や鼻炎を起こしたとの報告があります)
吸湿しやすいので、湿気を避けて涼しいところに保管してください。 |
副作用 |
主な副作用
副作用はまず見られませんが、過敏症の方に一部現れる可能性があります。
過敏症:くしゃみ、流涙、皮膚発赤等
万一、発疹やかゆみなどのアレルギー症状があらわれたら、飲むのをやめて受診してください。
パンクレアチンには、副作用が起こる可能性があります。
パンクレアチンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
重大な副作用
重度の副作用の報告はありません。
◇◇
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■パンクレアチンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
・ウシ又はブタたん白質に対し過敏症の既往歴のある方
(ウシ又はブタの膵臓由来の消化酵素であるためです)
上記にあてはまる方は、パンクレアチンを使用する事が出来ない可能性があります。
パンクレアチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
使用に注意が必要な方 ・妊婦,産婦,授乳婦の方への投与
妊婦または妊娠している可能性のある方には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとされています
(妊娠中の投与に関する安全性は確立されていないため)
・小児等への投与
(低出生体重児,新生児に対する安全性は確立されていないため)
その他、ウシ又はブタたん白質に対しアレルギーなどの症状をお持ちの方はパンクレアチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 該当薬なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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