成分名 |
ウルソデオキシコール酸 |
適応症状 |
・コレステロール系胆石の溶解
・炎症性小腸疾患の消化不良
・小腸切除後遺症の消化不良
・胆道<胆管・胆嚢>系疾患の利胆
・慢性肝疾患の肝機能の改善
・原発性胆汁性肝硬変の肝機能の改善
・C型慢性肝疾患の肝機能の改善
・胆汁うっ滞を伴う肝疾患の利胆 |
簡易説明 |
古くからある胆汁酸製剤です。有効成分は、漢方薬「熊胆(ゆうたん)」に含まれるウルソデオキシコール酸で、強力な作用はありませんが、安全性が高く副作用も少ないのが特徴です。胆汁の流れの停滞を改善し、胆汁分泌を促す作用があります。主に胆石症などを改善に使用されます。利胆作用、肝機能改善作用、消化吸収改善作用があり、肝臓の血流や胆汁の流れ、消化不良などに効果があります。また、C型慢性肝疾患に対する効能が追加されました(2007年)。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:50mg約9円/100mg約10.1円
薬代5%あたりの目安:1g5%約7.5円
薬代後発薬1錠の目安:50mg約6.1円/100mg約6.6円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1962年7月 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
ウルソ錠50mg/100mg【製薬メーカー:田辺三菱製薬】
ウルソ顆粒5%【製薬メーカー:田辺三菱製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
ウルソデオキシコール酸錠50mg/100mg「サワイ/トーワ/JG/ZE/テバ」 |
効果・作用 |
胆汁酸製剤です。古くから使用されています。胆石や肝臓病に使用されており、有効成分は漢方薬「熊胆」に含まれるウルソデオキシコール酸です。
胆汁分泌を促進させ、胆石の生成を抑え、胆石を溶かす作用があります。2007年には、C型慢性肝疾患に対する効能が追加されました。ただし、肝炎ウイルスそのものには無効で、他の抗ウイルス薬が効果不十分な場合や副作用で使用できない場合などに、補助的に使用するものです。
▼ウルソデオキシコール酸の3つの作用
【利胆作用】
胆汁の流れをよくし、胆石を溶解します。小さめのコレステロール系胆石を溶かすのに適してるので、大きい胆石や石灰化した胆石には向きません。
【肝機能改善作用】
肝臓の血流をよくし、肝臓の細胞を守ってくれます。胆石や胆汁うっ滞をともなう肝臓病に適してます。慢性肝炎においても肝機能値の改善効果が認められています。
【消化吸収改善作用】
消化不良を改善し、吸収を助けます。
▼作用機序
ウルソデオキシコール酸は、胆汁分泌を促進する【利胆作用】により胆汁うっ滞を改善します。
ウルソデオキシコール酸は肝臓では、細胞障害性の強い疎水性胆汁酸と置き換わり、その相対比率を上昇させ、疎水性胆汁酸の肝細胞障害作用を軽減する置換効果があります。また、サイトカイン・ケモカイン産生抑制作用や、肝臓への炎症細胞浸潤抑制作用により肝機能を改善します。また、胆石溶解作用、消化吸収改善作用もあります。
▼他の胆石溶解薬
チノ |
使用方法 |
①胆道(胆管・胆嚢)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患における利胆、慢性肝疾患における肝機能の改善、小腸切除後遺症、炎症性小腸疾患における消化不良の場合
1回50mgを1日3回経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
②外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解の場合
1日600mgを3回に分割経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
③原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善の場合
1日600mgを3回に分割経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
※増量する場合、1日最大投与量は900mgまでとします。
④C型慢性肝疾患における肝機能の改善の場合
1日600mgを3回に分割経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
※増量する場合、1日最大投与量は900mgまでとします。 |
副作用 |
主な副作用
下痢、悪心、そう痒、発疹、便秘、腹部膨満、胃不快感、食欲不振、胸やけ、腹痛、AST上昇
重大な副作用
間質性肺炎、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常
その他の副作用
ALT上昇、Al-P上昇、全身倦怠感、眩暈、過敏症、紅斑、多形滲出性紅斑、嘔吐、蕁麻疹、ビリルビン上昇、γ-GTP上昇、白血球数減少
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■妊婦/授乳者
■完全胆道閉塞
■劇症肝炎
■ウルソデオキシコール酸を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ウルソは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ウルソの有効成分
ウルソデオキシコール酸
▼代表薬の添加物
ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マグネシウム,セルロース,トウモロコシデンプン,カルメロースカルシウム,軽質無水ケイ酸
使用に注意が必要な方 ■高齢者
■新生児/乳児/幼児/小児
■重篤な膵疾患
■消化性潰瘍
■胆管に胆石
■硬変期で高度黄疸のある原発性胆汁性肝硬変
■C型慢性肝疾患の非代償性肝硬変
■高度黄疸のあるC型慢性肝疾患
上記にあてはまる方は、ウルソデオキシコール酸を使用する事が出来ない可能性があります。 ウルソデオキシコール酸を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 スルホニルウレア系薬剤
トルブタミド
コレスチラミン
アルミニウムを含有する制酸剤
水酸化アルミニウム
脂質低下剤
クロフィブラート
上記を使用している方は、ウルソデオキシコール酸を使用する事が出来ない可能性があります。 ウルソデオキシコール酸を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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