成分名 |
N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩 |
適応症状 |
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍 |
簡易説明 |
N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩は、胃腸のけいれんを抑えたり遺産の分泌を抑制する作用があります。主に胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの治療に用いられます。
胃腸などの消化器系臓器は、副交感神経の命令によって亢進します。
神経の働きはアセチルコリンという神経伝達物質により、臓器の働きが強まります。
N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を使用し、アセチルコリンを抑制することで、胃腸のけいれんが抑えられます。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科、胃腸内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:/6.8円(薬価)「ダイピン錠1mg1錠(アルフレッサファーマ)」 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
薬価基準収載年月 : 2008年12月
販売開始年月 : 2008年12月 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリック認可なし |
関連製品(先発薬) |
ダイピン錠1mg(アルフレッサファーマ) |
関連製品(ジェネリック) |
ジェネリック医薬品なし |
効果・作用 |
N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩は、副交感神経を亢進させるアセチルコリンの作用を抑えることで、胃や腸管の痛みや痙攣、下痢などを抑制する薬剤です。
アセチルコリンの作用を抑制することから、抗コリン薬として分類されます。
■アセチルコリンの役割
・神経細胞間の情報伝達を担う(神経伝達物質)
・副交感神経だけではなく神経金接合部や交感神経の一部でも神経伝達物質として役割を担っている。
アセチルコリンは主に血管拡張、心拍数低下、消化機能亢進、発汗などを促進し、学習や記憶、睡眠などにも深く関わっています。
また、胆石や腎結石が胆管や尿路にある場合、周辺の動きが活発的になると強い痛みを生じる場合がありますが、その痛みを和らげるために抗コリン薬が使用される場合もあります。
アセチルコリンが体内で分泌され、心臓にある受容体が反応すると、心臓の動きが抑制され、胃腸の動きが良くなります。しかし、副交感神経が活発になると、胃や腸などの痛みや痙攣、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎などの症状が起こりやすくなります。
、N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を使用することで、抗コリン作用からアセチルコリンの作用を抑制し、胃腸の痛みや痙攣などの症状が緩和します。 |
使用方法 |
通常成人1回1~2錠(N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩として1~2mg)、1日3~4回経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
【重要な注意事項】
・PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されているため、PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。 |
副作用 |
主な副作用
■N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩の主な副作用
N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・口の渇き
・便秘
・頭痛
・目のかすみ
・調節障害
・腹部膨満感
・下痢
・悪心
・排尿障害
・動悸
・食欲不振
・心悸亢進
・熱感
・鼻閉
・めまい
・発疹等
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
・排尿障害
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■閉塞隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがあるため。
■前立腺肥大による排尿障害のある患者
排尿筋を弛緩、膀胱括約筋を収縮させるため、更に排尿が困難となり症状が悪化するおそれがあるため。
■重篤な心疾患のある患者
心拍数の増加をきたし、末梢血管の収縮も起こるため、心臓の仕事量が増加し症状が悪化するおそれがあるため。
■麻痺性イレウスの患者
消化管運動を低下させるため症状が悪化するおそれがあるため。
■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
使用に注意が必要な方 ■開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがあるため。
■前立腺肥大のある患者
排尿が困難となり、症状が悪化する恐れがあるため。
■うっ血性心不全のある患者
心拍数増加を来し、症状が悪化する恐れがあるため。
■不整脈のある患者
心拍数増加を来し、症状が悪化する恐れがあるため。
■潰瘍性大腸炎の患者
中毒性巨大結腸が現れることがあるため。
■甲状腺機能亢進症の患者
本剤の抗コリン作用により症状が悪化することがあるため。
■高温環境にある患者
発汗が抑制され、体温上昇を来すことがあるため。
■高齢者への投与(65歳~)
一般に高齢者の場合、前立腺肥大を伴っている場合や生理機能が低下している場合があるため、薬剤の減量をするなどして注意する。
■妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊娠中のN-メチルスコポラミンメチル硫酸塩投与に関する安全性は確立していないため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
上記にあてはまる方は、N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・三環系抗うつ薬
・フェノチアジン系薬剤
・モノアミン酸化酵素阻害薬
・抗ヒスタミン薬等
・抗コリン作用を有する薬剤
【重要な注意事項】
・眼の調節障害、めまい等を起こすことがあるので、N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意させること。
上記を使用している方は、N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・安定剤
・抗うつ薬など
上記の薬剤は、副作用を強める恐れがあります。
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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