成分名 |
チメピジウム臭化物水和物 |
適応症状 |
胃炎における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解/胃・十二指腸潰瘍における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解/腸炎における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解/胆のう・胆道疾患における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解/尿路結石における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解/膵炎に起因する疼痛の緩解など |
簡易説明 |
「チメピジウム臭化物水和物」は、副交感神経を亢進させるアセチルコリンの作用を抑えることで、消化管の運動亢進に伴う痛みや痙攣、下痢などを抑える薬で、胃炎における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解、胃・十二指腸潰瘍における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解、腸炎における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解、胆のう・胆道疾患における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解、尿路結石における痙攣並びに運動障害に伴う疼痛の緩解、膵炎に起因する疼痛の緩解の治療に用いられます。
日本では、ニプロESファーマがセスデンの名前で販売しています。
「チメピジウム臭化物水和物」は内臓の平滑筋のけいれんを抑えたり、胃酸の分泌を抑える作用があり、胃炎や下痢、胆管炎、胆石などによる腹痛に広く用いられています。
また、膀胱の平滑筋にも作用することから、尿路結石症にも有効です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器科/泌尿器科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
セスデンカプセル30mg 11.3円/カプセル(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1976年6月認可 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
セスデンカプセル30mg 【製薬メーカー:ニプロESファーマ】
セスデン細粒6%【製薬メーカー:ニプロESファーマ】
セスデン注7.5mg【製薬メーカー:ニプロESファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
「チメピジウム臭化物水和物」は、副交感神経を亢進させるアセチルコリンの作用を抑えることで、消化管の運動亢進に伴う痛みや痙攣、下痢などを抑える薬です。
また、胃酸の分泌を抑える作用があり、胃炎や下痢、胆管炎、胆石などによる腹痛に広く用いられています。
その他、膀胱の平滑筋にも作用することから、尿路結石症にも有効にはたらきます。
胃腸など消化器系臓器の運動は、副交感神経の命令によって亢進しますが、この神経の働きはアセチルコリンという神経伝達物質により強まります。
「チメピジウム臭化物水和物」は、アセチルコリンをおさえることで、副交感神経の刺激を弱めて、結果として、胃腸や胆管の異常な運動(けいれん)がおさえられて、痛みがやわらぎます。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人には、1回チメピジウム臭化物水和物として30mgを1日3回経口投与します。なお、年齢や症状により適宜増減します。
▼使用上の注意
・前立腺肥大のある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがあります。
・うっ血性心不全のある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により心拍数が増加して、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがあります。
・不整脈のある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により心拍数が増加して、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがあります。
・潰瘍性大腸炎の患者には慎重に投与してください。中毒性巨大結腸があらわれることがあります。
・甲状腺機能亢進症の患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により頻脈、体温上昇等の交感神経興奮様症状が増強するおそれがあります。
・高温環境にある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により発汗抑制が起こり、体温調節が困難になるおそれがあります。
・開放隅角緑内障の患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがあります。 |
副作用 |
副作用発現状況の概要について、再評価結果では、総症例7,977例中、284例(3.56%)の副作用が報告されました。主な副作用は口渇173例(2.17%)、心悸亢進26例(0.33%)、頭痛17例(0.21%)、めまい10例(0.13%)等でした。
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・羞明
・視調節障害
・頭痛、めまい
・眠気
・口渇、便秘
・食欲不振、軟便、腹部膨満感、悪心・嘔吐、腹鳴
・心悸亢進
・発疹
・排尿困難
・顔面潮紅、倦怠感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■閉塞隅角緑内障の患者
閉塞隅角緑内障の患者は、抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがあります。投与しないでください。
■前立腺肥大による排尿障害のある患者
前立腺肥大による排尿障害のある患者は、抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。
■重篤な心疾患のある患者
重篤な心疾患のある患者は、抗コリン作用により心拍数が増加し、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。
■麻痺性イレウスの患者
麻痺性イレウスの患者は、抗コリン作用により消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。
■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■前立腺肥大のある患者
前立腺肥大のある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがあります。
■うっ血性心不全のある患者
うっ血性心不全のある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により心拍数が増加して、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがあります。
■不整脈のある患者
不整脈のある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により心拍数が増加して、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させるおそれがあります。
■潰瘍性大腸炎の患者
潰瘍性大腸炎の患者には慎重に投与してください。中毒性巨大結腸があらわれることがあります。
■甲状腺機能亢進症の患者
甲状腺機能亢進症の患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により頻脈、体温上昇等の交感神経興奮様症状が増強するおそれがあります。
■高温環境にある患者
高温環境にある患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により発汗抑制が起こり、体温調節が困難になるおそれがあります。
■開放隅角緑内障の患者
開放隅角緑内障の患者には慎重に投与してください。抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがあります。
■高齢者
高齢者では、抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘等があらわれやすいので注意してください。
■妊婦、産婦、授乳婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。また、授乳中の婦人に投与することを避けて、やむを得ず投与する場合には授乳を中止してください。授乳中の投与に関する安全性は確立していません。
■小児等
小児等に対する安全性は確立していません。
上記にあてはまる方は、チメピジウム臭化物水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 チメピジウム臭化物水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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