成分名 |
ニザチジン |
適応症状 |
・十二指腸潰瘍
・胃潰瘍
・逆流性食道炎
・急性胃炎の胃粘膜病変、出血、発赤、浮腫、びらんの改善
・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変、出血、発赤、浮腫、びらんの改善 |
簡易説明 |
・胃内の胃酸分泌を強力に抑制し、胃潰瘍や逆流性食道炎に伴う痛み、胸やけなどを和らげる薬です。
・胃壁が弱っているとばい菌が胃粘膜を荒らし、胃炎や胃潰瘍の原因となります。胃酸の分泌を抑えることで胃の荒れを防ぐことができます。
・作用する時間が長いので、1日1回もしくは2回の服用で十分です。
・H2拮抗薬は、様々な科で広く用いられており、消化性潰瘍の治療に第一選択されています。
・ペプシン分泌抑制作用もあり、一般には「H2ブロッカー」といわれています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:75mg約14円/150mg約21円
薬代後発薬1錠の目安:75mg約9円~/150mg約10円~
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:2007年11月 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
・アシノン錠75mg/150mg【製薬メーカー:ゼリア新薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
・ニザチジン錠75/150mg「YD」
・ニザチジンカプセル75mg/150mg「タナベ」「タイヨー」「オーハラ」「サワイ」「TCK」「ファイザー」「トーワ」 |
効果・作用 |
▼ニザチジンの作用▼
・体内で胃酸が大量に放出されると胃粘膜や食道の粘膜などを壊し、胃潰瘍や逆流性食道炎などを発症させます。ニザチジンは、胃内において胃酸分泌を抑制し、痛みや胸やけなどを緩和させる作用があります。
・胃酸分泌の促進に関わるH2受容体に拮抗的に作用します。
・胃酸の分泌を促進させる神経伝達物質には「ヒスタミン」「アセチルコリン」「ガストリン」3種類があります。これが胃壁細胞にある各々の受容体に作用することで胃酸分泌への指令が伝わります。ヒスタミンは自身のH2(ヒスタミンH2)受容体に作用し、H2受容体を活性化させ胃酸の分泌を促進させています。
◆H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)◆
・H2受容体に拮抗的に作用し、過度な胃酸分泌を抑える作用します。
・H2受容体拮抗薬は胃酸分泌を抑制する目的以外にも使われており、例えば肩などの関節炎の原因になるカルシウムの石灰化を抑制する目的で使用されています。
・また、唾液分泌促進作用による口腔内乾燥症の治療等で使用されることもあります。
・アレルギーなどを引き起こす体内物質ヒスタミンの作用を抑制すれば、蕁麻疹の治療において、補助的治療薬として使用されることもあります。
◆H2受容体拮抗薬としてあるもの◆
・アルタット
・ガスター
・タガメット
・プロテカジン
・アシノン
※胃潰瘍・十二指腸潰瘍は薬で治癒しますが、癌において好発部位となっており、もし胃部に異常を感じたらすぐに受診してください。 |
使用方法 |
【胃潰瘍、十二指腸潰瘍】
・成人にはニザチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与してください。
※1回300mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできます。
※年齢、症状により適宜増減します。
【逆流性食道炎】
・成人にはニザチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
【次記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期】
・成人にはニザチジンとして1回75mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
ニザチジンには、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
過敏症/発疹/肝機能異常/便秘/痙攣/顆粒球減少/せん妄/失見当識/可逆性錯乱状態/インポテンス/貧血
重大な副作用
ショック/再生不良性貧血/汎血球減少症/無顆粒球症/全身倦怠感/発熱/出血傾向/肝機能障害/黄疸/ST上昇/ALT上昇/γGTP上昇/間質性腎炎/中毒性表皮壊死症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/房室ブロック/アナフィラキシー/じん麻疹/血圧低下/気管支痙攣/咽頭浮腫/呼吸困難/血小板減少
※極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
※重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
※異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
そう痒感/白血球減少/好酸球増多/下痢/口渇/嘔気/腹部膨満感/頭痛/ねむけ/めまい/しびれ/女性型乳房/顔面浮腫/乳汁分泌
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・妊婦・産婦の方
使用に注意が必要な方 ・肝機能障害のある方
・腎機能障害のある方
・薬物過敏症のある方
・腎機能障害のある方
・高齢者(65歳~)
・小児等(0歳~14歳)
上記にあてはまる方は、ニザチジンを使用する事が出来ない可能性があります。 ニザチジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
・ゲフィチニブ<経口>
血中濃度が低下しますので注意が必要です。
・プルリフロキサシン<服用>
血中濃度が低下しますので注意が必要です。
・硫酸アタザナビル<経口>
血中濃度が低下しますので注意が必要です。 |
よくある質問 |
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