ジメチコン

成分名

ジメチコン

適応症状

胃腸管内のガスの腹部症状の改善
胃内視鏡検査時の胃内有泡性粘液の除去
腹部X線検査時の腸内ガスの駆除

簡易説明

胃や腸の管内のガスを体外へ排泄させるお薬です。おなかの膨満感やゴロゴロを改善します。
通常、胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善や、胃内視鏡(胃カメラ)検査時における胃内有泡性粘液の除去、腹部X線検査時における腸内ガスの駆除に用いられます。
内視鏡検査ではシロップ(ガスコンドロップ)が用いられます。

処方可能な診療科目

内科/胃腸科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
準先発薬散10% 1gあたり 6.8円(薬価)
準先発薬内用液2% 1mlあたり 3.5円(薬価)
準先発薬1錠 80mlあたり 5.9円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1965年6月【発売開始年月日】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ガスコン錠40㎎・80mg (準先発品)【製薬メーカー:キッセイ薬品】
ガスコンドロップ内用液2%(準先発品)【製薬メーカー:キッセイ薬品】
ガスコン散10%「キッセイ」(準先発品)【製薬メーカー:キッセイ薬品】

関連製品(ジェネリック)

ガスサール錠40mg「トーワ」/ガスオール錠40mg「YD」/ガステール錠40mg「フソウ」/ジメチコン錠80mg「ホリイ」/ジメチコン錠40mg「YD」/ジメチコン錠40mg「フソー」 /ジメチコン錠40mg「ホリイ」/ポリシロ錠40mg「ホリイ」/ポリシロ錠80mg「ホリイ」/ジメチコン内用液2%「カイゲン」/ジメチコン内用液2%「FSK」/ジメチコン内用液2%「ホリイ」

効果・作用

ジメチコンは消泡剤と呼ばれる種類の薬です。
胃や腸などの消化管では、ガスの泡が発生しています。泡がたくさんあると、お腹が張って苦しかったり、ゴロゴロしたりしてイライラします。
ガスコン(ジメチコン)は、これらのガスの泡を合体させ、体外へ排出しやすくする作用があります。
気泡がはじけると、お腹の中にガスが遊離します。このときのガスは血液中に吸収されることがあれば、ゲップやおならとして口やお尻から出てくることもあります。いずれにしろ、腸内に溜まっているガスの排泄を促す作用があります。胃腸管内のガス自体を消去するわけではありません。
また、ガスが溜まることによる膨満感によって、人によってはイライラを起こすことがあります。頭が重い・イライラする・気分が沈む・など、何となく気分が悪い状態を不定愁訴(ふていしゅうそ)といいますが、ガスコン(ジメチコン)は胃腸からくる不定愁訴を改善します。
また、胃腸のレントゲン検査や内視鏡検査(胃カメラ)の前に使用することもあります。消化管の気泡をなくす作用で胃腸の内部をきれいにして、検査の精度を高める役割をします。内視鏡検査ではシロップ(ガスコンドロップ)が用いられます。下剤と一緒に服用することが多いです。ガスコンは腸から吸収されずに、そのまま体外へと排泄されます。その作用も表面張力を低下させるだけであるため、副作用の少ない安全性の高い薬です。
ガスというのは、胃や腸などの消化管に溜まっているガスを指します。これらのガスが溜まると、ガスの圧力によってお腹まわりが圧迫されます。これが、《お腹が張っている感じ》というのに繋がります。
これらのガスは消化管に存在する腸内細菌によって生み出されます。
ジメチコンはジメチルポリシロキサンといわれることもあります。

使用方法

〈胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善に使用する場合〉
ジメチルポリシロキサンとして、1日120~240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する
〈胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去に使用する場合〉
検査15~40分前にジメチルポリシロキサンとして、40~80mgを約10mLの水とともに経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する
〈腹部X線検査時における腸内ガスの駆除に使用する場合〉
検査3~4日前よりジメチルポリシロキサンとして、1日120~240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

【使用にあたり】
症状によって、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
検査の前処理で用いる場合は、決められた日時に忘れずに飲んでください。下剤といっしよに飲むこともあります。
シロップはよく振ってから飲みましょう。

副作用

主な副作用
ジメチコンには、副作用が起こる可能性があります。
ジメチコンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

軟便/胃部不快感/下痢/腹痛/嘔吐/嘔気/食欲不振/胃部重圧感/頭痛

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■ジメチルポリシロキサンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ガスコン錠40mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ガスコン錠40mgの有効成分
ジメチコン40mg(1錠中)
▼ガスコン錠40mgの添加物
結晶セルロース/ヒドロタルサイト/メタケイ酸アルミン酸マグネシウム/カルメロースカルシウム/ポリソルベート/硬化油/無水ケイ酸

併用禁忌薬

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
よくお腹がボコボコとなり、お腹がはって苦しくなります。ガスコン飲んだらオナラがでるのですか?またおならは増えるのですか?

おならによってガスを排出しますので、出やすくなります。そして、服用後しばらくはおならが多くなることがあります。
その後、ガス溜まりが起きにくい状態になるので、過剰なガスが出ることはなくなります。ただし、ガスは生理現象なので、まったくなくなることはありません。

ガスコンとガスピタンはどう違うのですか?

ガスコンは処方箋薬です。ガスピタンはドラックストアや薬局で購入できる第3類医薬品に分類される市販薬です。
ガスコンは、主成分のジメチルポリシロキサンが気泡の表面張力を低下させて泡を破裂させることや膨満感を改善する効果が臨床試験で確認されています。
ガスピタンは他の成分を含んでいて臨床試験も行われていないので、同じ効果があることは立証されてませんが、腸内ガス消泡作用により、膨満感の改善が期待されるお薬です。

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