セトラキサート塩酸塩

成分名

セトラキサート塩酸塩

適応症状

・下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善:
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
・胃潰瘍

簡易説明

セトラキサート塩酸塩は、胃粘膜微小循環の改善を主作用とし、細胞保護作用(防御)と攻撃系因子抑制作用の両面に作用することにより胃粘膜病変を改善します。
通常、急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善や、胃潰瘍の治療に用いられます。
鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防する目的で、一緒に処方されることがあります。

処方可能な診療科目

内科/消化器科/胃腸科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~
新薬カプセル200mg 10円/カプセル (薬価)
新薬細粒40% 18.1円/g (薬価)
後発薬カプセル200mg 8.1円/カプセル (薬価)
後発薬細粒40% 12.1円/1g(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

承認年月 : 1983年10月
発売年月日 2002年9月

国内のジェネリック認可

国内のジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

ノイエルカプセル200mg 【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】
ノイエル細粒40% 【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】

関連製品(ジェネリック)

セトラキサート塩酸塩細粒40%「YD」 【製薬メーカー:陽進堂】
セトラキサート塩酸塩カプセル200mg「YD」 【製薬メーカー:陽進堂】
ラクマーゼカプセル200mg 【製薬メーカー:東和薬品】

効果・作用

セトラキサート塩酸塩は、消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわすお薬です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などでは消化管に対して胃酸などの攻撃因子が胃粘液などの防御因子を上回っている状態にあります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気の治療では、攻撃因子を抑える他に、防御因子を高める方法があります。
防御因子を高めるためには、胃粘膜保護作用のある物質を増やす方法や、胃粘膜の血流を高める方法、胃の粘液を増やすといった方法があります。
「セトラキサート塩酸塩」は薬剤ごとそれぞれの作用によって、胃の防御因子を高めることで胃酸などの攻撃因子から胃腸の粘膜などを守り、消化性潰瘍などの治療に使用されます。
薬効薬理
本剤は胃粘膜微小循環の改善を主作用とし、胃粘膜内プロスタグランジンE2、I2生合成増加作用、胃粘膜粘液の保持及び合成促進作用等のいわゆるcytoprotective(細胞保護)作用とともに、粘膜内でのペプシノーゲンの活性化抑制・生成抑制、抗カリクレイン作用による胃液分泌の抑制等の攻撃系因子抑制作用を併せもち、防御・攻撃因子の両面に作用することにより胃粘膜病変を治癒させる薬剤です。

セトラキサート塩酸塩は、一般用医薬品では、第一三共胃腸薬コアブロック(第一三共)に配合されています。

使用方法

▼用法用量
通常成人は、セトラキサート塩酸塩として1回200mg(1カプセル又は細粒0.5g)1日3~4回食後及び就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
▼使用上の注意
・血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)について、本剤は代謝されてトラネキサム酸を生じるので、血栓を安定化するおそれがあります。
・消費性凝固障害のある患者は、本剤は代謝されてトラネキサム酸を生じるので、血栓を安定化するおそれがあります。

副作用

主な副作用
副作用発現状況の概要について、承認後の調査において8904例中、報告された副作用は1.9%(167例)で、主な副作用は便秘0.75%(67件)、発疹0.51%(45件)、悪心・嘔吐0.35%(31件)、口渇0.15%(13件)、下痢0.15%(13件)でした。
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・口渇、悪心・嘔吐、下痢、便秘、胃部不快感・膨満感
・発疹、そう痒感
・AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■セトラキサート塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方セトラキサート塩酸塩(ノイエルカプセル200mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ノイエルカプセル200mgの有効成分
セトラキサート塩酸塩(日局) 200mg
▼ノイエルカプセル200mgの添加物
トウモロコシデンプン/ステアリン酸マグネシウム/タルク
カプセル:ゼラチン/ラウリル硫酸ナトリウム/青色1号

使用に注意が必要な方
■血栓のある患者
・血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)について、本剤は代謝されてトラネキサム酸を生じるので、血栓を安定化するおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■消費性凝固障害のある患者
消費性凝固障害のある患者は、本剤は代謝されてトラネキサム酸を生じるので、血栓を安定化するおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。
上記にあてはまる方は、セトラキサート塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
セトラキサート塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

上記にあてはまる方は、セトラキサート塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
セトラキサート塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
妊娠中ですが使用してもいいですか?

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないため、妊娠中または妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与します。医師の判断に従ってください。

ノイエルカプセルを飲んでから、吐き気がします。これはノイエルのせいでしょうか?このまま飲み続けて大丈夫でしょうか?

ノイエルカプセルの主な副作用として、吐き気が報告されてます。そのような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。