成分名 |
アルジオキサ |
適応症状 |
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎 |
簡易説明 |
アルジオキサは胃や十二指腸組織の粘膜を保護したり、修復するのをサポートしたりする事によって、胃炎や胃潰瘍(胃の粘膜の傷)、十二指腸潰瘍の症状を治療します。
一般的に胃炎、胃潰瘍や十二指腸において自覚症状、他覚所見の治療に使用されています。
錠剤は100mgものと、顆粒タイプの10%~50%のものが販売されています。一般用では総合胃腸薬の中の成分の1つとして配合されています。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科、胃腸内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~5,000円
薬代後発薬1錠の目安:アルジオキサ顆粒50%「ツルハラ」6.3円/g
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1973年8月1日販売開始 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
アランタSF錠100mg「キッセイ」※販売中止 |
関連製品(ジェネリック) |
アルジオキサ顆粒50%「ツルハラ」(鶴原製薬)
アルジオキサ顆粒25%「ツルハラ」(鶴原製薬)
アルジオキサ錠100mg「ツルハラ」(鶴原製薬)
アルジオキサ顆粒20%「日医工」(日医工)
アルジオキサ錠100mg「トーワ」(東和薬品)
アルジオキサ顆粒10%「トーワ」(東和薬品)
アルジオキサ錠100mg「あすか」(あすか製薬)
アルジオキサ顆粒25%「あすか」(あすか製薬)
アルジオキサ顆粒50%「あすか」(あすか製薬) |
海外での使用実績 | 欧州では昔から、潰瘍や傷の治療にムラサキ科のヒレハリ草の地下茎が使用されてきました。そしてのちにその有効成分がアラントインという成分である事が発覚しました。
アルジオキサはその誘導体であり、粘膜を保護する作用、消化管の組織を修復する作用、胃酸の分泌を抑制する等の作用を強めてくれる成分です。
アメリカではアルジオキサやアラントインは使用されていません。
イギリスではアラントインが外用薬として使用されているくらいで、アルジオキサの内服薬などは使用されていません。 |
効果・作用 |
主に胃炎や胃潰瘍の改善に使用される、胃の粘膜を保護してくれる医薬品になります。
胃は粘膜が弱ってくると胃酸の刺激により胃炎、胃潰瘍を発症しやすくなってしまいます。
アルジオキサは胃の粘膜を保護し、胃炎、胃潰瘍が修復されるのを早めてくれます。
他にも鎮痛剤などの副作用による胃が荒れるのを予防してくれます。
胃の粘膜に付着し、弱った胃が胃酸による刺激に耐えられるよう防御機能を向上させてくれます。
荒れた胃の粘膜を覆う事で胃液による消火活動が弱った胃を守って、正常な胃の状態に戻してくれる働きをします。
症状としては胃痛や胸やけ等に効果を発揮します。
一般的に使用されている医薬品では、制酸薬と言われる胃酸を中和してくれる薬、胃酸の分泌を抑制してくれる薬、健胃作用のある薬等、複数の成分が配合された総合胃腸薬に配合されていたりします。
他に胃の傷ついた組織の修復をサポートする効果、胃液であるペプシンを抑制する効果もあります。
アルジオキサは胃酸に対する防御因子増強薬と呼ばれています。
極端に強い作用があるわけではありませんが、目立った副作用は報告されていません。
胃炎、胃潰瘍の改善で用いられますが、鎮痛剤等の他薬の副作用を予防する用途でアルジオキサが同時に処方される事がよくあります。 |
使用方法 |
一般的に成人では、1日3~4錠
主成分として300~400mgを1日3~4回に分けて服用します。
※年齢や症状によって適宜増減します。
指示された服用方法に必ず従って服用してください。
飲み忘れたという場合には、それに気づいた際に1回分を服用してください、
但し、次回の服用する時間が近づいている際は服用せず、次の服用時間からで1回分を飲み始めてください。 |
副作用 |
主な副作用
アルジオキサには、副作用が起こる可能性があります。
アルジオキサを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
安全性の高い医薬品として有名です。
副作用はほとんどないとされてりますが、人により便秘気味になってしまうという報告がありますが、軽度なものとの事です。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■アルジオキサを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アルジオキサ錠は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アルジオキサ錠の有効成分
アルジオキサ
▼代表薬の添加物
・トウモロコシデンプン(D05297)
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(D03242)
カルメロースカルシウム(D03400)
ヒドロキシプロピルセルロース(D04478)
ステアリン酸マグネシウム(D02189)
・透析療法を受けている方
・他のアルミニウム含有製剤で長期投与によってアルミニウム脳症やアルミニウム骨症が発症したと報告がある方
・腎機能障害患者の方。
・腎障害のある方・・長期投与によってアルミニウム脳症やアルミニウム骨症が発症してしまう危険性がある為、定期的に血中アルミニウム、アルカリフォスファターゼ、リン、カルシウムなどの計測を行う事。
・妊婦
治療において有益性が危険性を上回る、と判断される場合のみ投与します。
・授乳婦
治療上の有益性、母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続または中止を検討します。
・高齢者
一般的に生理機能が低下しています。
使用に注意が必要な方 重い腎臓病の人も長期の継続服用は避ける方が良いです。
腎臓の働きが良くないと、アルミニウムが体に溜まってしまい、中毒を起こしてしまうお危険性があるからです(アルミニウム脳症・アルミニウム骨症)。
・腎障害
・授乳婦
・高齢者
上記にあてはまる方は、アルジオキサを使用する事が出来ない可能性があります。 アルジオキサを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・テトラサイクリン、テトラサイクリン系抗生物質、ドキシサイクリン塩酸塩水和物など
・ニューキノロン系抗菌剤、ノルフロキサシン、オフロキサシン、塩酸シプロフロキサシンなど
ニューキノロン系抗菌剤の作用が弱くなってしまう危険性がある為、一緒に使用しない事(含有するアルミニウムイオンとキレートを形成して、吸収が阻害されてしまいます)。
上記を使用している方は、アルジオキサを使用する事が出来ない可能性があります。 アルジオキサを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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