アクラトニウムナパジシル酸塩

成分名

アクラトニウムナパジシル酸塩

適応症状

消化管手術後の悪心/嘔吐/消化器機能異常/食欲不振/腹部膨満感
胆道ジスキネジーの悪心/嘔吐/消化器機能異常/食欲不振/腹部膨満感
慢性胃炎の悪心/嘔吐/消化器機能異常/食欲不振/腹部膨満感など

簡易説明

食欲不振やお腹の張ったような症状を改善する薬剤で、消化管の筋肉に直接働いて胃腸の運動を活発にし、胃内容物の排出を促進する作用があります。
吐き気、食欲不振やお腹の張ったような症状を改善し、弱った胃腸の働きを活発にします。慢性胃炎などの治療に使われてます。薬理学的に「アセチルコリン作動薬」の部類です。薬効分類的には「消化管運動賦活薬」「胃腸機能改善薬」「胃腸機能調整薬」「消化管運動促進薬」に分類されます。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
カプセルの目安:25mg約5.8円 50mg約8.0円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始1981年9月

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

アボビスカプセル25/50【製薬メーカー:富士フイルム富山化学】

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

消化器系臓器の運動は、副交感神経の命令によって高めます。この神経の働きは「アセチルコリン」という神経伝達物質により強まり、胃腸の平滑筋にある「アセチルコリン受容体」に直接働くことで、胃腸や胆道の働きを亢進します。

▼アセチルコリンとは
運動神経の神経筋接合部、交感神経および副交感神経の節前線維の終末、運動神経の神経筋接合部、副交感神経の節後線維の終末などのシナプスで放出され、機能するコリンの酢酸エステル化合物のことです。

▼アセチルコリン受容体とは
神経伝達物質であるアセチルコリンの受容体のことで、代謝調節型のムスカリン受容体とイオンチャネル型のニコチン受容体の二つに大別され、ムスカリンが「ムスカリン受容体アゴニスト」として、ニコチンが「ニコチン受容体アゴニスト」として作用します。また、アセチルコリンはどちらの受容体にも作用します。

▼特徴
安全性が高い。

▼作用機序
アボビスはモルモット摘出回腸標本を収縮させ、その用量-反応曲線はアトロピンにより高用量側へ平行移動され、抗ヒスタミン剤などの影響をうけず、アセチルコリンと類似の作用を示した。従ってアボビスの作用点は迷走神経でなく、平滑筋にあるアセチルコリン受容体に直接作用して、消化管運動を亢進させると考えられます。

▼慢性胃炎とは
慢性胃炎とは、胃の腺細胞が、萎縮をおこし修復されずに進行していく胃粘膜の病気のことです。長期にわたり慢性的に萎縮と供に胃酸の分泌が減少する状態が続いていることです。最近では、ピロリ菌の感染と慢性胃炎の関係が研究されており、臨床的には、出血とびらんのある胃炎、びらんのない胃炎、特殊型胃炎があります。一般的には、慢性胃炎というと、びらんのない胃炎を指し、ピロリ菌の感染によると考えられます。

・医薬品製造元のメーカー発表
・厚生労働省などの役所機関
・論文(大学の記事など)

使用方法

1回アクラトニウムナパジシル酸塩として25~50mgを1日3回経口投与してください。
なお、年齢、症状に応じ適宜増減してください。
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

副作用

主な副作用
アクラトニウムナパジシル酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
アクラトニウムナパジシル酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

下痢、悪心、腹痛、過敏症、発疹、そう痒感、嘔吐、胃部不快感、胸やけ、便秘、食欲不振

その他の副作用
腹部膨満感、軟便、唾液増加、眠気、手指振戦、動悸、倦怠感、発汗

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■アクラトニウムナパジシル酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アボビスカプセルは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼アボビスカプセルの有効成分
アクラトニウムナパジシル酸塩
▼代表薬の添加物
トウモロコシデンプン
カプセル本体:酸化チタン、青色 1 号、ラウリル硫酸ナトリウム、ゼラチン

妊婦/授乳者
気管支喘息
甲状腺機能亢進症
消化性潰瘍<活動期>
徐脈
てんかん
パーキンソン病
著明な迷走神経亢進状態
レビー小体型認知症

使用に注意が必要な方
高齢者

上記にあてはまる方は、アクラトニウムナパジシル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
アクラトニウムナパジシル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
コリンエステラーゼ阻害剤

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
薬の形状はどのようになってますでしょうか?

不透明な淡青色の硬カプセル剤です。

アボビスカプセル25の基本情報

【上記引用元:富士フイルム富山化学】

薬を使用するにあたっての注意点はありますか?

副交感神経刺激作用があるので、留意して使用してください。

アボビスカプセル25の基本情報

【上記引用元:富士フイルム富山化学】

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。