ヒマシ油

成分名

ヒマシ油

適応症状

手術前後の腸管内容物の排除/消化管検査時の腸管内容物の排除/食中毒の腸管内容物の排除/便秘症

簡易説明

ヒマシ油は便通をよくするお薬です。小腸刺激性下剤で小腸及び盲腸を収縮して排便を促します。食中毒における腸内の有害物質の除去を目的に使用することがあります。
峻下剤(比較的、効き目が早く下痢や腹痛が起こりやすい下剤)だが、その中でも副作用は少ないとされます。
ヒマシ油にオレンジ油やハッカ油を添加した加香ヒマシ油があります。

処方可能な診療科目

胃腸科/内科/など

健康保険の適応

健康保険適応あり

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代後発薬1錠の目安:10ml 約12.10円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月日:1949年8月

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

情報なし

関連製品(ジェネリック)

ヒマシ油【小堺製薬】/ヒマシ油「司生堂」「東海」「山善」「カナダ」「ニッコー」「日医工」「ヨシダ」「マルイシ」/加香ヒマシ油「ケンエー」「司生堂」「東海」「ニッコー」/ヒマシ油FM/加香ヒマシ油FM

効果・作用

ヒマシ油の主な効果と作用
小腸の粘膜を刺激し、腸の運動を活発にして便通をよくする働きがあります。
便通をよくするお薬です。
効果の発現は2~4時間後です。腸内容物をすみやかに除去するのに用います。
速効性の「小腸刺激性下剤」です。一般的な便秘薬ではなく、常習便秘に用いることはありません。食中毒における腸内の有害物質の除去を目的に使用することがあります。

ヒマシ油はトウゴマの種子を圧搾して得た脂肪油です。
ヒマシ油は無色~微黄色澄明の粘性の油で、わずかに特異なにおいがあります。味は初め緩和で、後にわずかにえぐさがあります。
ヒマシ油は0℃に冷却するとき、粘性を増し徐々に混濁します。

◆刺激性下剤一覧
ヒマシ油
プルゼニド
アローゼン
アジャストA ヨーデルS
ラキソベロン

「ひまし」は、アーモンドより一回りほど小さな「ひま」というアフリカ原産の植物の種子です。このひましを搾って得られる油がひまし油です。
ひまし油は、
古くからエンジンオイルなどの潤滑油や下剤として利用されてきたほか、現在では医療機器・化粧品などさまざまな用途で利用されています。

使用方法

ヒマシ油として、15~30mL(増量限度60mL)小児は5~15mL、乳幼児は1~5mLを、それれそのまま又は水、牛乳などに浮べて頓用する
なお、年齢、症状により適宜増減する

副作用

主な副作用
悪心/嘔吐/腹痛/過敏症状

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
急性腹症
痙攣性便秘
重症硬結便
脂溶性物質による中毒時
脂溶性駆虫剤投与中
【希望禁止】
妊婦・産婦
授乳婦
乳児

使用に注意が必要な方
高齢者

上記にあてはまる方は、ヒマシ油を使用する事が出来ない可能性があります。
ヒマシ油を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
ヘノポジ油/メンマ/脂溶性駆虫剤投与中/リン/ナフタリン/脂溶性物質による中毒時

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

ヒマシ油に関する
よくある質問
ヒマシ油が妊婦に危険というのはどういう理由からでしょうか?

妊娠中の女性がヒマシ油を使うと、子宮が収縮して流産を引き起こす可能性があります。
また、授乳中の女性が服用すると、その成分が母乳を通して子どもに伝わり、赤ちゃんが下痢になる可能性もあり注意が必要です。
加香ヒマシ油【小堺製薬株式会社】

ヒマシ油の保管はどのようにするのが最適ですか?

空気中に放置すると酸敗しやすいため、しっかりと蓋を閉め油を空気にさらさない様にするのが最適です。

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