成分名 |
ニセリトロール |
適応症状 |
・高脂質血症の改善
・下記疾患に伴う末梢循環障害の改善
(ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病及びレイノー症候群) |
簡易説明 |
高脂血症は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態です。
自覚症状がなくても、長い間に動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞の原因にもなりかねません。
この薬でコレステロールや中性脂肪を減らせば、将来起こるかもしれない心筋梗塞の危険性を少なくすることができます。
末梢の血管を広げて血流をよくします。
そうすることで、血行障害による手足の冷えやしびれを改善します。
レイノー病、閉塞性動脈硬化症(ASO)などの治療に用いられています。
ただし、対症療法薬ですので病気そのものを治すことはできません。 |
処方可能な診療科目 |
循環器科/血管内科/血管外科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬1錠あたりの目安:125mg1錠6.2円/250mg1錠10.5円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
ペリシット錠125mg/250mg 発売年月日:1984年8月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ニセリトロール錠125mg/250mg【製薬メーカー:三和化学研究所】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
ニセリトロールは、ニコチン酸誘導体です。
ニコチン酸の脂質低下機序は複数の作用点が想定されています。
末梢脂肪組織における脂肪分解が抑制され、遊離脂肪酸の肝臓への流入が減少した結果、VLDL(超低密度リポたんぱく質。 肝臓から組織へコレステロールを運ぶ)が抑制されます。
また、LPL(脂肪組織の毛細血管内皮細胞表面に存在し、血液中のリポ蛋白(回路ミクロンやVLDL)のトリグリセリドを分解し、脂肪酸を脂肪細胞に取り込まさせる)も活性化してVLDLなどのリポタンパクの異化も促進されます。
遊離脂肪酸動員の抑制によるTG(生体のエネルギーの貯蔵と運搬を担っている血清脂質で、その多くは皮下脂肪として蓄えられています)低下作用もあります。
高脂血症を改善する作用と、血行をよくする作用があります。
総コレステロールと中性脂肪の両方を減少させます。
いわゆる悪玉コレステロールが減る一方、善玉コレステロールはむしろ増加します。
また、コレステロールの一種リポプロテインを低下させる働きもあります。
ニコチン酸はビタミンBの一種で、副作用も少なく長期服用も安心です。 |
使用方法 |
通常、成人は1回1錠(主成分として250mg)を1日3回食直後に服用します。
※治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。
ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 |
副作用 |
主な副作用
ニセリトロールには、副作用が起こる可能性があります。
ニセリトロールを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
過敏症:発疹、蕁麻疹
精神神経系:めまい、頭痛、手足のしびれ
消化器:食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、胸やけ、腹痛、心窩部痛、便秘、口渇、胃部不快感、胸部不快感、口内炎
血液:貧血
肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、肝機能障害、Al-P上昇
腎臓:BUN上昇、クレアチニン上昇
代謝:血糖値上昇、高尿酸血症、CK(CPK)上昇
重大な副作用
・血小板減少
透析療法を受けている患者において血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止して、適切な処置を行ってください。
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
その他の副作用
潮紅、顔面潮紅、熱感、そう痒感、ピリピリ感、動悸、脱力感、浮腫
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・重症低血圧又は動脈出血のある患者の方
(末梢血管拡張作用により、低血圧症の悪化や出血を助長させるおそれがあります)
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦、産婦、授乳婦の方への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある方には投与しないことが望ましいとされています。
(妊娠中の投与に関する安全性は確立していません)
上記にあてはまる方は、ニセリトロールを使用する事が出来ない可能性があります。
ニセリトロールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
使用に注意が必要な方 ・肝障害のある患者の方
(肝障害が悪化するおそれがあります)
・透析療法を受けている患者の方
(血小板減少、貧血があらわれることがあります)
・消化性潰瘍のある患者の方
(消化性潰瘍が悪化するおそれがあります)
・耐糖能異常のある患者の方
(耐糖能が低下するおそれがあります)
・痛風のある患者の方
(症状が悪化するおそれがあります)
・高齢者の方への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意してください。
上記にあてはまる方は、ニセリトロールを使用する事が出来ない可能性があります。
なお、本剤の使用にあたっては、高脂質血症であること、あるいはビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病及びレイノー症候群に伴う末梢循環障害であることを必ず確認してください。
ニセリトロールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記にあてはまる方は、ニセリトロールを使用する事が出来ない可能性があります。 ニセリトロールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |