成分名 |
ランソプラゾール |
適応症状 |
Zollinger-Ellison症候群/胃潰瘍/胃潰瘍のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助/逆流性食道炎/十二指腸潰瘍/十二指腸潰瘍のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助/特発性血小板減少性紫斑病のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助/吻合部潰瘍/胃MALTリンパ腫のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助/早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助/低用量アスピリン投与時における胃潰瘍の再発抑制/低用量アスピリン投与時における十二指腸潰瘍の再発抑制/非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍の再発抑制/非ステロイド性抗炎症薬投与時における十二指腸潰瘍の再発抑制/ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助/非びらん性胃食道逆流症 など |
簡易説明 |
「ランソプラゾール」は、胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬で、Zollinger-Ellison症候群、胃潰瘍、胃潰瘍のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助、逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、十二指腸潰瘍のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助、特発性血小板減少性紫斑病のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助、吻合部潰瘍、胃MALTリンパ腫のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍の再発抑制、低用量アスピリン投与時における十二指腸潰瘍の再発抑制、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍の再発抑制、非ステロイド性抗炎症薬投与時における十二指腸潰瘍の再発抑制、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎のヘリコバクター・ピロリの除菌の補助、非びらん性胃食道逆流症の治療に用いられます。
日本では、武田テバ薬品がタケプロンの商品名で販売しており、また、東和薬品が ランソプラゾールの商品名で販売しています。
「ランソプラゾール」は、酸分泌抑制薬で、胃酸の分泌を強力におさえて、胃酸の悪い影響をなくすことから、結果的に、胃潰瘍や逆流性食道炎の治りがよくなり、胃痛や胸焼けもやわらぎます。
また、アスピリンや鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)が原因の胃潰瘍にも有効です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/胃腸科/消化器科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
タケプロンカプセル15 36.9円/カプセル(薬価)
タケプロンカプセル30 63.3円/カプセル(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1992年12月認可 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
タケプロンカプセル15 【製薬メーカー:武田テバ薬品】
タケプロンカプセル30 【製薬メーカー:武田テバ薬品】 |
関連製品(ジェネリック) |
ランソプラゾールOD錠15mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
ランソプラゾールOD錠30mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】 |
効果・作用 |
「ランソプラゾール」は、胃内において胃酸分泌を抑えて、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬です。
胃酸は強力な酸であり体内で過多に放出されると胃粘膜を壊したり、胃酸が逆流して食道の粘膜がただれる原因となり、胃潰瘍などの消化性潰瘍や逆流性食道炎などがおこりやすくなります。
胃粘膜の壁細胞というところに胃酸分泌を行う最終段階のプロトンポンプというものがあり、プロトンポンプを抑えると胃酸分泌が強力に抑えられます。
「ランソプラゾール」は胃内のプロトンポンプを阻害することで胃酸分泌を抑えて、消化性潰瘍や逆流性食道炎などによる胃痛や胸やけなどの症状を改善したり再発を抑える効果をあらわします。 |
使用方法 |
▼用法用量
[低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制]
・血栓.塞栓の形成抑制のために低用量のアスピリンを継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認してください。
[非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制]
・関節リウマチ、変形性関節症等における疼痛管理等のために非ステロイド性抗炎症薬を長期継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認してください。
[ヘリコバクター.ピロリの除菌の補助]
・進行期胃MALTリンパ腫に対するヘリコバクター.ピロリ除菌治療の有効性は確立していません。
・特発性血小板減少性紫斑病に対しては、ガイドライン等を参照して、ヘリコバクター.ピロリ除菌治療が適切と判断される症例にのみ除菌治療を行ってください。
・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃以外には、ヘリコバクター.ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は確立していません。
・ヘリコバクター.ピロリ感染胃炎に用いる際には、ヘリコバクター.ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクター.ピロリ感染胃炎であることを確認してください。 |
副作用 |
重大な副作用
▼アナフィラキシー(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)(0.1%未満)、ショック(0.1%未満)
アナフィラキシー(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)、ショックがあらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼ 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血(0.1%未満)、顆粒球減少(0.14%)、血小板減少(0.15%)、貧血(0.14%)
汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、顆粒球減少、血小板減少、貧血があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼肝機能障害(0.1%未満))
黄疸、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼間質性肺炎(0.1%未満)
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合は、速やかに胸部X線等の検査を実施して、本剤の投与を中止してください。また、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行ってください。
▼間質性腎炎(頻度不明)
急性腎障害に至ることがあります。腎機能検査値(BUN、クレアチニン上昇等)に注意してください。
▼視力障害(頻度不明)
視力障害があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満)
ヘリコバクター・ピロリの除菌に用いるアモキシシリン水和物、クラリスロマイシンでは、偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあります。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・発疹、そう痒
・多形紅斑
・亜急性皮膚エリテマトーデス
・AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇
・好酸球増多
・便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、大腸炎(collagenous colitis等)を含む)
・悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、カンジダ症、味覚異常、口内炎
・舌炎
・頭痛、眠気
・うつ状態、不眠、めまい、振戦
・発熱、総コレステロール、尿酸の上昇
・女性化乳房、浮腫、倦怠感、舌・口唇のしびれ感、四肢のしびれ感、筋肉痛、脱毛
・かすみ目、脱力感、関節痛、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
■アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の患者
アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■薬物過敏症の既往歴のある患者
薬物過敏症の既往歴のある患者には観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■肝機能障害患者
肝機能障害患者は、本剤の代謝、排泄が遅延することがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。動物試験(ラット)において胎児血漿中濃度は母動物の血漿中濃度より高いことが認められています。また、ウサギ(経口30mg/kg/日)で胎児死亡率の増加が認められています。なお、ラットにランソプラゾール(50mg/kg/日)、アモキシシリン水和物(500mg/kg/日)及びクラリスロマイシン(160mg/kg/日)を併用投与した試験で、母動物での毒性の増強とともに胎児の発育抑制の増強が認められています。
■授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されています。
■小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
■高齢者
高齢者は一般に酸分泌能は低下しており、その他生理機能の低下もあります。低用量から投与を開始するなど慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、ランソプラゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 ランソプラゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・テオフィリン
・タクロリムス水和物
・ジゴキシン
・メチルジゴキシン
・イトラコナゾール
・ゲフィチニブ
・ボスチニブ水和物
・メトトレキサート
・フェニトイン
・ジアゼパム
上記を使用している方は、ランソプラゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 ランソプラゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・アタザナビル硫酸塩(レイアタッツ)
・リルピビリン塩酸塩(エジュラント)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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