メリロートエキス

成分名

メリロートエキス

適応症状

・痔核の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解。
・外傷・手術に伴う軟部腫脹の緩解。

簡易説明

メリロートエキスとは、植物を原料として作られたエキス製剤で、主に皮膚の腫れや炎症を抑える効果を発揮します。このエキスは、内痔核や外痔核による出血や腫れ、痛み、かゆみの緩和、またはけがや手術後の皮膚の腫れを和らげるために使用されます。

植物由来のメリロートエキスは、天然成分であるフラボノイド類を豊富に含み、抗炎症作用や血管収縮作用があるとされています。このため、痔核による腫れや炎症を抑える効果が期待できるのです。

処方可能な診療科目

消化器内科/肛門内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~2,000円
薬代1錠当たりの目安:1錠約5.7円/(薬価)
薬代後発薬1錠当たりの目安:後発品は存在しません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1970年8月1日

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

現在先発医薬品の製造はありません。

関連製品(ジェネリック)

タカベンス錠25㎎【製薬メーカー:高田製薬】

海外での使用実績

海外では以下の名前で販売されています。

Venotus/Somerz/Roratus/Merilo/Meriben/
Melibycin/Melbine/Marolise/Marobiven/
Maras/Maloom/Lotren/Cumax/Esberon/
Esberiven/Dariben/Coumariben/Bnarut:韓国
Melilot Elusanes:フランス、ルクセンブルク
Veno-Dolan:ドイツ
Venentab Melilotus:ドイツ
Melilotus:チェコ

効果・作用

メリロートエキスは、植物を原料として作られたエキス製剤で、主に皮膚の腫れや炎症を和らげるために使用されます。このエキスには、内痔核や外痔核による出血や腫れ、痛み、かゆみの緩和、またはけがや手術後の皮膚の腫れを和らげる効果があります。

メリロートエキスは、植物由来の天然成分であるフラボノイド類を多く含んでおり、抗炎症作用や血管収縮作用があるとされています。そのため、痔核による腫れや炎症を抑える効果が期待できます。


痔核とは、肛門を締める筋肉の周辺にある血管が腫れ上がってしまい、小さな隆起が形成された状態を指します。この隆起は、腸内の圧力が高まることで増大することがあり、激しい痛みや出血、そして脱肛の症状を引き起こすことがあります。

このような痔核に対して、効果的な治療法として一般的に用いられるのが、痔核のうっ血状態を改善し、腫れを緩和するお薬です。この薬は、痛みや出血などの症状を和らげるために、積極的に使用されています。

なお、当薬剤は強い効果があるわけではありませんが、副作用がほとんどないため、安心して使用することができます。特に、お薬を初めて使用する方にとっては、安全性が高く、心配することなく使用することができるでしょう。

使用方法

通常、成人メリロートエキスとして1日量75~300mg(3~12錠)を1日3回に分けて経口服用します。なお、年齢、症状により適宜増減します。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。

副作用

主な副作用
メリロートエキスは植物由来の天然成分であるため、副作用や有害な影響があることはほとんどありません。しかしながら、使用前には医師の指導を仰ぎ、使用上の注意点を十分に確認することが大切です。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■メリロートエキスを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、タカベンスはアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼タカベンスの有効成分
メリロートエキス
▼代表薬の添加物
バレイショデンプン、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、ショ糖脂肪酸エステル、精製白糖、タルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、精製セラック、アラビアゴム末、酸化チタン、ステアリン酸ポリオキシル40、銅クロロフィル、マクロゴール6000、ステアリン酸、ヒプロメロース、カルナウバロウ、サラシミツロウ

・有効成分メリロートエキスに対して、過敏症の既往歴がある方は使用できません。
・妊婦の方、または妊娠している可能性のある女性には、治療上の優位性が上回る場合にのみ投与をするようにしてください。
・授乳中の方は、服用中には治療上の優位性が上回る場合にのみ投与をするようにしてください。
・18歳未満の方は使用できません。

上記にあてはまる方は、メリロートエキスを使用する事が出来ない可能性があります。
メリロートエキスを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

メリロートエキスに関する
よくある質問
副作用がほとんどないとされていますが、毒性に関連するデータはありますか?

2. 毒性試験
(1) 単回投与毒性試験
マウス及びラット(経口0.5mL/10g、静注0.3mL/10g:72時間観察)について検討を行ったが、動物は 全例死亡にいたらなかった。12)
(2) 反復投与毒性試験
該当資料なし
(3) 生殖発生毒性試験
(1) ウサギ及びラットについて検討を行ったが、出産数は正常であった。また、新生仔の組織学的検 討で心、骨格筋、腎等に異常所見を認めなかった。13)
(2) ラット及びモルモットについて催奇形試験を行ったが、1 日用量の 400 倍用量において、食餌摂 取、水分摂取の低下が認められ、同時に体重増加の減少が認められた。14)
(3) ウサギについて催奇形試験を行ったが、1 日用量の 10 及び 100 倍用量において、コントロール 群に比較して有意な差は認めなかった。15)
(4) その他の特殊毒性

タカベンス錠インタビューフォーム

【上記引用元:高田製薬株式会社】

自然の成分ですが、薬効を裏付ける試験成績は存在しますか?

(2) 薬効を裏付ける試験成績
(1) 血流量に対する作用 4)
大腿動脈を摘出し、血流を測定した結果、メリロートエキスの投与により、血流量の増大が認 められている。(イヌ)
(2) 毛細血管透過性に対する作用 5)
起炎剤によって生じた血管透過性の亢進が、メリロートエキスにより抑制される。(ウサギ及び ラット)
(3) 血管収縮に対する作用 5)
アドレナリンによって生じる血管収縮が、メリロートエキスにより減弱される。(ウサギ) (4) 抗炎症作用
ホルマリン浮腫法(ラット)5)、カラゲニン浮腫法(ラット)6,7)、熱性浮腫法(ラット)7)及びクロトン 油浮腫法(ラット)8)などの動物試験により、抗炎症作用が認められている。 (2) 薬効を裏付ける試験成績
(1) 血流量に対する作用 4)
大腿動脈を摘出し、血流を測定した結果、メリロートエキスの投与により、血流量の増大が認 められている。(イヌ)
(2) 毛細血管透過性に対する作用 5)
起炎剤によって生じた血管透過性の亢進が、メリロートエキスにより抑制される。(ウサギ及び ラット)
(3) 血管収縮に対する作用 5)
アドレナリンによって生じる血管収縮が、メリロートエキスにより減弱される。(ウサギ) (4) 抗炎症作用
ホルマリン浮腫法(ラット)5)、カラゲニン浮腫法(ラット)6,7)、熱性浮腫法(ラット)7)及びクロトン 油浮腫法(ラット)8)などの動物試験により、抗炎症作用が認められている。

タカベンス錠インタビューフォーム

【上記引用元:高田製薬株式会社】

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