成分名 |
合成ケイ酸アルミニウム |
適応症状 |
・胃炎の症状の改善
・胃炎の粘膜保護作用
・胃潰瘍の症状の改善
・胃潰瘍の粘膜保護作用
・急性胃炎の症状の改善
・急性胃炎の粘膜保護作用
・十二指腸潰瘍の症状の改善
・十二指腸潰瘍の粘膜保護作用
・慢性胃炎の症状の改善
・慢性胃炎の粘膜保護作用
・薬剤性胃炎の症状の改善
・薬剤性胃炎の粘膜保護作用 |
簡易説明 |
合成ケイ酸アルミニウムは、胃酸を中和し胃の粘膜を保護する効果がある薬です。
主に胃炎や胃潰瘍などの症状に用いられます。
合成ケイ酸アルミニウムは制酸薬として分類され、胃酸を徐々に中和させる効果を発揮します。胃酸を中和させる作用と胃の粘膜を保護する2つ作用から胃炎や胃潰瘍などの症状を和らげる効果も見込めます。
他の薬剤による胃の荒れを予防するために用いられる場合や市販薬に含まれている場合もあり、多種多様に用いられている薬です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬1錠あたりの目安:1g1.94円/2.35円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1988年5月【合成ケイ酸アルミニウム「ニッコー」】 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
合成ケイ酸アルミニウム「ニッコー」【製薬メーカー:日興製薬】
合成ケイ酸アルミニウム「三恵」【製薬メーカー:三恵薬品】
合成ケイ酸アルミニウム「東海」【製薬メーカー:東海製薬】
合成ケイ酸アルミニウム【製薬メーカー:小堺製薬】
合成ケイ酸アルミ「ヨシダ」【製薬メーカー:吉田製薬】
合成ケイ酸アルミニウム(山善)【製薬メーカー:山善製薬】
合成ケイ酸アルミニウム「ファイザー」原末【製薬メーカー:マイラン製薬】
合成ケイ酸アルミニウム原末「マルイシ」【製薬メーカー:丸石製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
合成ケイ酸アルミニウムは、胃炎や胃潰瘍に対し用いられる薬です。
胃の粘膜が衰退すると、胃酸の刺激で胃炎や胃潰瘍などの疾患を引き起こす可能性があります。
合成ケイ酸アルミニウムを用いることで、胃酸を中和し、胃の粘膜を保護することで、胃炎や胃潰瘍の症状を改善・緩和させる効果があります。
合成ケイ酸アルミニウムは、制酸薬として分類され、胃の粘膜を保護する必要がある場合など、多様に用いられている薬です。
制酸薬は、胃液を中和し、胃の粘膜を保護する薬剤のことを言い、病院で医師による処方以外に市販で販売されていることもあります。
制酸薬は胃酸を一時的に中和し、胃の粘膜に傷がつくのを防ぎますが、胃酸中和の効果は一時的になるため、腹痛の痛みの原因が胃酸でない場合は、合成ケイ酸アルミニウムの使用を中止する必要があるため、医師への相談が必要です。
また、酸度の高い食事をした場合、胃酸に対する中和作用が低下する可能性があるため、正しい服用方法を医師から教授いただく必要があります。
※合成ケイ酸アルミニウムは2021年3月より販売中止となっています。
合成ケイ酸アルミニウムは、販売されてから約60年経つ薬剤です。
現在では、医療用胃腸薬の研究が進み、H2ブロッカーは当然(OTCでも販売)、PPI(プロトンポンプ阻害薬)が主流となっています。
合成ケイ酸アルミニウムの処方はされなくなり、需要がなくなったため販売中止となっていますが、市販薬の「太田胃散」などに含まれる合成ケイ酸アルミニウムは、含まれているまま販売がされています。 |
使用方法 |
合成ケイ酸アルミニウムとして、通常、成人1日3~10gを3~4回に分割経口投与してください。
なお、年齢、症状により適宜増減してください。 |
副作用 |
主な副作用
合成ケイ酸アルミニウムには、副作用が起こる可能性があります。
合成ケイ酸アルミニウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
便秘/アルミニウム脳症/アルミニウム骨症/貧血
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・透析療法を受けている患者(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれることがあるため。)
■合成ケイ酸アルミニウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方合成ケイ酸アルミニウムは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼合成ケイ酸アルミニウムの有効成分
合成ケイ酸アルミニウム
▼代表薬の添加物
・二酸化ケイ素
・酸化アルミニウム
・酸化ナトリウム
使用に注意が必要な方 ・便秘の方(便秘を悪化させるおそれがあるため。)
・腎障害のある患者(長期投与によりアルミニウム脳症・アルミニウム骨症・貧血等があらわれるおそれがあるので、定期的に血中アルミニウム・リン・カルシウム・アルカリフォスファターゼ等の測定を行う必要がある。)
・リン酸塩低下のある患者(アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害されるため。)
・高齢者
上記にあてはまる方は、合成ケイ酸アルミニウムを使用する事が出来ない可能性があります。 合成ケイ酸アルミニウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ▼テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン
ミノサイクリン等
▼ニューキノロン系抗菌剤
シプロフロキサシン
トスフロキサシン等
▼ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤
エチドロン酸二ナトリウム
リセドロン酸ナトリウム
▼鉄キレート剤
デフェラシロクス
▼甲状腺ホルモン剤
レボチロキシンナトリウム等
▼胆汁酸製剤
ウルソデオキシコール酸
ケノデオキシコール酸
ロペラミド等
▼高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤
ポリスチレンスルホン酸カルシウム
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等
▼ジギタリス製剤
ジゴキシン
ジギトキシン等
▼鉄剤
フェキソフェナジン
▼クエン酸製剤
クエン酸カリウム
クエン酸ナトリウム等
▼その他
アジスロマイシン
セレコキシブ
ロスバスタチン
ラベプラゾール
ガバペンチン
キニジン
ポリカルボフィルカルシウム
セフジニル
ミコフェノール酸モフェチル
デラビルジン
ザルシタビン
ペニシラミン
イソニアジド
上記を使用している方は、合成ケイ酸アルミニウムを使用する事が出来ない可能性があります。 合成ケイ酸アルミニウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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