成分名 |
オキセサゼイン |
適応症状 |
胃炎の曖気/胃炎の悪心/胃炎の胃部不快感/胃炎の嘔吐/胃炎の酸症状/胃炎の疼痛/胃炎の便意逼迫/胃潰瘍の曖気/胃潰瘍の悪心/胃潰瘍の胃部不快感/胃潰瘍の嘔吐/胃潰瘍の酸症状/胃潰瘍の疼痛/胃潰瘍の便意逼迫/イリタブルコロンの曖気/イリタブルコロンの悪心/イリタブルコロンの胃部不快感/イリタブルコロンの嘔吐/イリタブルコロンの酸症状/イリタブルコロンの疼痛/イリタブルコロンの便意逼迫/過敏性大腸症の曖気/過敏性大腸症の悪心/過敏性大腸症の胃部不快感/過敏性大腸症の嘔吐/過敏性大腸症の酸症状/過敏性大腸症の疼痛/過敏性大腸症の便意逼迫/十二指腸潰瘍の曖気/十二指腸潰瘍の悪心/十二指腸潰瘍の胃部不快感/十二指腸潰瘍の嘔吐/十二指腸潰瘍の酸症状/十二指腸潰瘍の疼痛/十二指腸潰瘍の便意逼迫/食道炎の曖気/食道炎の悪心/食道炎の胃部不快感/食道炎の嘔吐/食道炎の酸症状/食道炎の疼痛/食道炎の便意逼迫 |
簡易説明 |
胃粘膜局所麻酔薬です。
胃粘膜を麻酔し、胃酸の分泌を抑え、胃腸の運動をしずめて胸痛や腹痛、下痢を和らげます。
通常、食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、過敏性大腸症の治療に用います。
また、過敏性大腸症の下痢症状や、しゃっくりを止めるのにも用います。
比較的、副作用が少なく安全性の高いお薬ですが、人によっては、食欲がなくなったり、便秘がちになることがあります。 |
処方可能な診療科目 |
胃腸内科/消化器内科/内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:
新薬ストロカイン錠5mg 1錠あたり5.8円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【発売開始年月日】1962年3月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ストロカイン錠5mg【製薬メーカー:サンノーバ=エーザイ】
ストロカイン顆粒5%
(顆粒については、2020年4月需要低下を理由に販売中止となりました。現在は、錠剤のみ販売されています。) |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
オキセサゼインは、局所麻酔作用があり、胃腸鎮痛鎮痙薬として使用されています。また胃酸分泌を抑える作用もあり、制酸薬としての働きもあります。
そのため、胃痛、胸焼け、げっぷ、嘔吐、胃部不快感の症状緩和に用いられます。
オキセサゼインの働きは、「局所麻酔成分」として、胃の粘膜に作用することにより、胃炎による痛み・胸焼け・胃部不快感等の自覚症状を和らげます。
また、二次的な作用として、その胃粘膜の麻酔作用によりガストリンの分泌抑制に繋がり、胃炎の原因となる胃酸の分泌を抑える作用があります。
ガストリンとは、胃幽門部付近のG細胞から分泌される消化管ホルモンであり、食物摂取等の粘膜の刺激によって直接胃内に分泌され、胃酸分泌を促します。
オキセサゼインは、この胃粘膜を局所麻酔作用で麻痺させることにより、ガストリン分泌を抑え、胃酸の分泌も抑えると考えられています。
医療用では「ストロカイン」という商品名で古くから知られております。
日本国では1962年から発売されています。当時は強酸性下でも効果を発揮する局所麻酔作用成分・制酸薬として活躍しましたが、現在は、制酸薬としてH2ブロッカー、プロトンポンプインヒビター主流の為、使用される機会は限られてきているようです。
一般用医薬品では「サクロンQ」が存在します。
配合剤が多い胃腸薬の中で、有効成分は「オキセサゼイン」のみの単剤の製品です。
「局所麻酔作用」の成分なので、噛み砕くと口の中がしびれるので注意が必要です。
局所麻酔薬ですので、症状を一時的に改善するだけの対症療法薬にすぎません。
■開発の経緯
1911年、Zeliony&Savichらは胃幽門洞粘膜にコカイン溶液をあらかじめ塗布しておくと、肉エキス投与による胃酸分泌が著明に抑制される現象を報告しました。
1934年、Bayerは胃疾患に伴う疼痛あるいは不定愁訴へプロカインを投与しました。
しかし、先のコカインは効力は強いが毒性も強く、耐性も生じやすいため、またコカイン、プロカインとも強い酸性下(pH3.0 以下)では効力を発揮しないなどの理由により、なかなか実用的には至りませんでした。
1957年、Wyeth Laboratoriesで合成されたオキセサゼインは、局所麻酔作用がプロカインの 4,000 倍もありながら毒性は極めて低く、しかもpHによる影響は受けないという画期的なもので、1962年3月、国内においては当社が消化管粘膜局麻剤としてストロカイン錠、顆粒の販売名で発売しました。
なお、医療事故防止対策に伴い販売名が変更され、「ストロカイン錠」は「ストロカイン錠 5mg」、「ストロカイン顆粒」は「ストロカイン顆粒5%」としてそれぞれ2007年8月に製造販売承認され現在に至っています。 |
使用方法 |
通常成人1日3~8錠(オキセサゼインとして1日15~40mg)を3~4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
副作用 |
主な副作用
便秘/食欲不振/口渇/悪心/下痢/頭痛/眩暈/過敏症/発疹/眠気/脱力感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■オキセサゼインを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方オキセサゼイン(ストロカイン錠5mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ストロカイン錠5mgの有効成分
1錠中にオキセサゼイン5mg
▼ストロカイン錠5mgの添加物
含水二酸化ケイ素/結晶セルロース/水酸化アルミニウム/ステアリン酸カルシウム/タルク/炭酸カルシウム/炭酸マグネシウム/トウモロコシデンプン
使用に注意が必要な方 ・高齢者への投与
・妊婦・産婦・授乳婦等への投与
・小児等への投与
【慎重投与】
・長期連続投与は避ける。
・口内にしびれ等を残さないため噛み砕いたりせずに、速やかに飲みくだすよう注意させる。
上記にあてはまる方は、オキセサゼインを使用する事が出来ない可能性があります。 オキセサゼインを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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