ブメタニド

成分名

ブメタニド

適応症状

癌性腹水
肝性浮腫
心性浮腫
腎性浮腫

簡易説明

ブメタニドは、体の浮腫みをとる薬です。腎臓に働いて尿の量を増やし、余分な水分や塩分を排泄する作用があります。
主に、心不全や、癌性腹水、腎性浮腫などの治療に使用されます。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:1mg約22.5円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始:2008年6月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

ルネトロン錠1mg【製薬メーカー:第一三共】
ルネトロン注射液0.5mg【製薬メーカー:第一三共】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

ブメタニドは、体の浮腫みをとる薬です。心臓や腎臓、肝臓などの働きが悪くなると、体に水分がたまり浮腫があらわれます。また、心不全では、肺に水がたまり呼吸が苦しくなることもあります。ブメタニドは、腎臓に作用することで尿量を増やします。これにより、体にたまった余分な水分を排出し、浮腫みがとれることで心臓の負担が軽くなります。

▼作用機序
ループ利尿剤に属しています。作用部位は、ヘンレループ(尿細管係蹄)上行脚で、この部位での、ナトリウムの再吸収を強力に抑制することにで、利尿作用があります。
▼薬理作用
腎臓の尿細管での塩分と水分の再吸収を抑え、尿の量を増やします。血液の無駄な水分が減ることと、血管壁のナトリウムが減ることにより血圧が下がります。

使用方法

1日1~2mgを連日又は隔日に経口投与してください
※年齢・症状により適宜増減します

副作用

主な副作用
倦怠感、筋肉痛、悪心、代謝異常、低ナトリウム血症、低カリウム血症、低クロル性アルカローシス、電解質失調、高尿酸血症、高尿素窒素血症、嘔吐

重大な副作用
脱水症状

その他の副作用
食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢、耳鳴、難聴、耳鳴悪化、難聴悪化、眩暈、ふらつき、脱力感、口渇、動悸、知覚異常、過敏症、発疹、皮膚そう痒感、高血糖症、手指振戦、頭痛、筋痙攣、心窩部痛、糖尿、好酸球増多、関節痛

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■ブメタニドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、ルネトロンはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼ルネトロンの有効成分
ブメタニド
▼代表薬の添加物
結晶セルロース、カルメロースカルシウム、軽質無水ケイ酸、ポリソルベート60、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物

・妊婦/授乳者
・肝性昏睡
・無尿
・体液中のカリウム減少
・体液中のナトリウム減少
・デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
・慎重投与
・嘔吐
・下痢
・重篤な肝障害
・重篤な腎障害
・進行した肝硬変症
・痛風
・糖尿病
・利尿剤の連続投与
・痛風素因

使用に注意が必要な方
・高齢者

上記にあてはまる方は、ブメタニドを使用する事が出来ない可能性があります。
ブメタニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
低ナトリウム血症
カテコールアミン製剤
エピネフリン
ノルエピネフリン
血圧降下剤
第8脳神経障害を起こす恐れのあるアミノグリコシド系抗生物質害が発現・悪化
ストレプトマイシン
カナマイシン
セフェム系抗生物質製剤
セファロスポリン系抗生物質
セファマイシン系抗生物質
ジギタリス剤
ジギトキシン
ジゴキシン
糖質副腎皮質ホルモン剤
ACTH
ヒドロコルチゾン
非ステロイド系抗炎症剤
インドメタシン製剤
リチウム製剤
炭酸リチウム

上記を使用している方は、ブメタニドを使用する事が出来ない可能性があります。
ブメタニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

ブメタニドに関する
よくある質問
服用したらすぐ利尿効果でますか?

本剤の利尿効果は急激にあらわれることがあるので、電解質平衡失調、脱水に十分注意し、少量から投与を開始して、徐々に増量すること。

ルネトロン錠 添付文書

【上記引用元:第一三共株式会社】

効果があまりなかったら連続で使っていいですか?

連用する場合、電解質失調があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。

ルネトロン錠 添付文書

【上記引用元:第一三共株式会社】

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。