成分名 |
カモスタットメシル酸塩 |
適応症状 |
・慢性膵炎における急性症状の緩解
・術後逆流性食道炎 |
簡易説明 |
カモスタットメシル酸塩は、慢性膵炎における急性症状の改善や急性膵炎などの症状緩和の際に用いられる薬剤です。
膵炎の原因である膵液に含まれるたんぱく分解酵素を阻害します。
膵炎による腹痛や吐き気などを改善する効果が見込めます。また、カモスタットメシル酸塩は、播種性血管内凝固(DIC)などに対して保険承認されているものもあります。
カモスタットメシル酸塩は、慢性膵炎や急性膵炎以外に手術後の逆流性食道炎の症状や胸やけなどの症状を緩和させるために用いられることもあります。
また、カモスタットメシル酸塩は、創業300年の最も古い歴史を有する製薬会社である小野薬品により発売が開始されました。
1985年にカモスタットメシル酸塩を主成分とした急性膵炎・慢性膵炎の治療薬を発売し、膵炎患者の治療の選択肢に新しい道を開いた薬剤とも言われています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
播種性血管内凝固などに対して保険承認されているものもある。 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬1錠あたりの目安:100㎎15円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:100㎎7.5円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月:1996年7月
薬価基準収載年月:2013年12月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
フオイパン錠100mg(小野薬品工業) |
関連製品(ジェネリック) |
カモスタットメシル酸塩錠100mg「JG」(日本ジェネリック)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「サワイ」(メディサ新薬)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「日医工」(日医工)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「フソー」(ダイト)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「トーワ」(東和薬品)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「NP」(ニプロ)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「テバ」(武田テバファーマ)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「ツルハラ」(鶴原製薬)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「アメル」(共和薬品工業) |
効果・作用 |
カモスタットメシル酸塩は、膵液に含まれるたんぱく分解酵素(トリプシン・血漿カリクレイン・プラスミン・カリジノゲナーゼ・トロンビン・C1r・C1-エステラーゼ)を阻害し、慢性膵炎における急性症状の改善や急性膵炎などの症状を緩和させる薬剤です。膵炎の改善以外には、胃の手術後の逆流性食道炎の症状や胸やけなどを和らげる際にも用いられます。
膵臓は、膵液(消化酵素)を十二指腸に送り出す働きや血糖値を下げるインスリンを分泌させる働きなどがあります。膵臓から分泌される膵液は、膵臓自体を消化してしまう場合があり、膵液によって膵臓に炎症が起こる可能性があります。
膵臓に炎症が起こり続けると、膵臓の細胞が固くなることで膵臓の働きが低下していきます。膵臓の働きが低下すると腹部や背部に痛みが生じる場合や血糖値が上昇する場合、下痢を引き起こす場合があります。膵液には、トリプシン・血漿カリクレイン・プラスミン・カリジノゲナーゼ・トロンビン・C1r・C1-エステラーゼが含まれており、膵炎を引き起こす原因となります。カモスタットメシル酸塩を使用することで、たんぱく分解酵素を阻害され、慢性膵炎や急性膵炎を改善する効果が見込めます。また、カモスタットメシル酸塩は播種性血管内凝固(DIC)などの疾患に対して保険承認されているものがある薬剤です。
カモスタットメシル酸塩は、日本最古の歴史を持つ創業300年の製薬会社、小野薬品によって販売が開始されています。慢性膵炎・急性膵炎に対して有効な治療薬としては世界初の経口蛋白分解酵素阻害剤です。 |
使用方法 |
▼慢性膵炎における急性症状に使用する場合
通常1日量カモスタットメシル酸塩として600mgを3回に分けて経口投与する。
症状により適宜増減する。
▼術後逆流性食道炎に使用する場合
通常1日量カモスタットメシル酸塩として300mgを3回に分けて食後に経口投与する。 |
副作用 |
主な副作用
カモスタットメシル酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
カモスタットメシル酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・そう痒
・AST上昇
・GOT上昇
・ALT上昇
・GPT上昇
・白血球減少
・赤血球減少
・好酸球増多
・過敏症
・発疹
・嘔気腹部不快感
・腹部膨満感
・下痢
・食欲不振
・嘔吐
・口渇
・胸やけ
・腹痛
・便秘
・BUN上昇
・クレアチニン上昇
・浮腫
・低血糖
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
・ショック
・アナフィラキシー
・血圧低下
・呼吸困難
・そう痒感
・血小板減少
・肝機能障害
・黄疸
・著しいAST上昇
・著しいALT上昇
・著しいγ-GTP上昇
・著しいAl-P上昇
・重篤な高カリウム血症
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・カモスタットメシル酸塩に対して過敏症の既往歴がある方
上記にあてはまる方は、カモスタットメシル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
カモスタットメシル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
【使用上の重要な注意】
・胃液吸引、絶食、絶飲等の食事制限を必要とする慢性膵炎の重症患者には、カモスタットメシル酸塩を投与してはならない。
・胃液の逆流による術後逆流性食道炎には、カモスタットメシル酸塩の効果が見込めないため使用しないこと。
・術後逆流性食道炎に対して症状の改善がみられない場合、長期にわたって漫然と投与してはならない
使用に注意が必要な方 ・カモスタットメシル酸塩を配合した医薬品の添加物にアレルギーをお持ちの方
・過敏症の方
・胃液の逆流による術後逆流性食道炎の方
・食事制限を必要とする重症慢性膵炎の方
・妊婦
・産婦
上記にあてはまる方は、カモスタットメシル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
カモスタットメシル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記にあてはまる方は、カモスタットメシル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 カモスタットメシル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 該当なし
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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