成分名 |
乳酸カルシウム水和物 |
適応症状 |
・発育期のカルシウム補給
・低カルシウム血症のテタニーの改善
・産婦の骨軟化症のカルシウム補給
・妊婦の骨軟化症のカルシウム補給 |
簡易説明 |
乳酸カルシウムは、体内にカルシウムを補充します。主に、骨粗しょう症、高リン血症、消化器症状などを改善します。
カルシウム(カルシウムイオン:Ca2+)は体内で様々な作用をあらわすミネラル成分となり、骨の形成に関わり、骨を強くする作用があります。また、消化管内でリンと結合することで、体外へ排泄する作用もあり、リン血症の改善に役立ちます。
制酸成分として胃酸を中和、制酸作用などがあり、下痢などを改善する作用がございます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
薬代1gあたりの目安:2.41円~(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1986年3月【乳酸カルシウム「ケンエー」】 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可について現在調査中 |
関連製品(先発薬) |
乳酸カルシウム「ケンエー」【製薬メーカー:健栄製薬】
乳酸カルシウム「エビス」【製薬メーカー:日興製薬】
乳酸カルシウム「コザカイ・M」【製薬メーカー:小堺製薬】
乳酸カルシウム「ファイザー」原末【製薬メーカー:マイラン製薬】
乳酸カルシウム「VTRS」原末【製薬メーカー:マイランEPD】
乳酸カルシウム水和物「ヨシダ」【製薬メーカー:吉田製薬】
乳酸カルシウム水和物「シオエ」原末【製薬メーカー:シオエ製薬】
乳酸カルシウム水和物<ハチ>原末【製薬メーカー:東洋製薬化成】 |
関連製品(ジェネリック) |
関連製品(ジェネリック)について現在調査中 |
効果・作用 |
乳酸カルシウムは、キレート化された形態の1つとなっています。
カルシウムが有機酸と結合することを意味し、キレート化カルシウムのサプリメントは、より吸収されやすいという利点があります。
しかし、乳酸カルシウムがより高価な選択肢になることもございます。カルシウムが豊富な食品を通じて推奨摂取量を得るのが最善ではありますが、乳酸カルシウムを使用して食事を補うことが可能です。
カルシウムは、丈夫な骨や歯をつくるのに必要不可欠です。
また、筋肉や神経の調整役もしており、カルシウムが不足すると、骨がもろくなったり、筋肉がつるなどのテタニーを起こします。
カルシウムの需要が増える妊娠中や発育期などに使用されており、低カルシウム血症における補充療法としても有効となっています。
例としては、甲状腺手術後 副甲状腺機能低下時の血中カルシウムコントロールにとても効果があります。
乳酸基よりもカルシウムの作用を利用して使用されます。
カルシウムは細胞膜の透過性を低下させることで、組織の水分親和性を減じます。
そして、塩化ナトリウムとの置換の傾向があり、カルシウムは交感神経興奮作用を持っており、アレルギー、ショック、喘息などに効果があります。
また骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療に使用されることもあります。
カルシウムを補給すると、血液中のカルシウム量が増加し、骨のカルシウム分が血液に溶け出すのが防げぐことができ、骨が丈夫になります。
乳酸カルシウムは、骨をつくるカルシウムそのものを補給します。
カルシウム摂取が不足がちな人に効果的ですが、治療的効果はあまり期待できず、骨粗鬆症や副甲状腺機能低下症などの病気に単独で用いることはありません。活性型ビタミンD製剤など他の治療薬と併用されています。
乳酸カルシウムは〈化学式C6H10CaO6〉で表される乳酸塩の一つとなっています。
白い粉末状で水にもエタノールにも容易に溶ける特性を利用して、乳酸カルシウムは〈制酸薬〉やカルシウムを補給する薬として多用されています。
自然界には乳酸カルシウムとしては存在していません。
原料は〈さとうきび〉〈甜菜〉〈とうもろこし〉等の植物で、これらを発酵して乳酸を作り、その上でカルシウムと反応させてつくられています。
▼強い骨を維持するために乳酸カルシウム
カルシウムは〈神経インパルスの伝達、筋肉の刺激、ホルモンの調節〉に必要不可欠なものです。
血管内の筋肉の収縮と弛緩の制御にも大変役立っており、十分なカルシウムを消費しない場合は、体はそれを骨から取り出し、血流に必要な一定レベルを維持して、他の重要な役割を維持します。
食事療法を変える、もしくは、乳酸カルシウムなどのサプリメントを服用しても、骨のカルシウムを回復させないでいると【骨粗しょう症】を発症する可能性があります。
▼低カルシウム血症とは
血液中のカルシウム濃度が低下した状態で、カルシウムが尿に多く出たり、骨から血液中に移動されないことによって起こり、ホルモンの異常やビタミンDの欠乏、膵炎などさまざまです。手足や顔がしびれを感じたり、筋肉が硬直(テタニー)した症状がでます。主に、カルシウム製剤とビタミンD剤の内服で治療をします。
▼他のカルシウム製剤
アスパラ-CA/カルチコール/沈降炭酸カルシウムカルタン炭カル錠/デノタス |
使用方法 |
1回1gを1日2~5回経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
便秘、高カルシウム血症、結石症
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・高カルシウム血症
・重篤な腎不全
・腎結石
使用に注意が必要な方 ・高齢者
・高カルシウム血症
・活性型ビタミンD製剤服用中
・強心配糖体投与中
上記にあてはまる方は、乳酸カルシウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 乳酸カルシウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 テトラサイクリン系抗生物質(ミノサイクリン、ドキシサイクリン、テトラサイクリン等)
上記を使用している方は、乳酸カルシウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 乳酸カルシウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。 |
よくある質問 |
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