成分名 |
ロペラミド塩酸塩 |
適応症状 |
【一般製剤】
下痢症
【小児用】
急性下痢症 |
簡易説明 |
腸管の神経に作用することにより、腸管の運動を抑制したり、水分の腸管吸収を促進します。
通常、下痢症の治療に用いられるお薬です。
子供を含め、下痢症の治療に広く使用されています。ただし、対症療法薬ですので、下痢の原因そのものを治すことはできません。
ロペラミドはオピオイド受容体刺激薬と呼ばれる種類の薬になります。 |
処方可能な診療科目 |
胃腸内科/消化器内科/内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
新薬1錠あたりの目安:1mgあたり16円(薬価)
新薬細粒0.1%1gあたりの目安:19.4円(薬価)
新薬小児用細粒0.05% 1gあたりの目安:21.8円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:1mg6.2円(薬価)
後発薬細粒0.1%1gあたりの目安:10.9円(薬価)
後発薬小児用細粒0.05% 1gあたり10.9円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1992年7月【ロペミンカプセル1mg】 |
国内のジェネリック認可 |
国内のジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
ロペミンカプセル1mg【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】
ロペミン細粒0.1%【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】
ロペミン小児用細粒0.05%【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
ロペラミド塩酸塩0.05%細粒
ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%「NIG」
ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05%「タイヨー」
ロペラミド塩酸塩1mg錠
ロペラミド錠1mg「EMEC」
ロペラミド塩酸塩錠1mg「あすか」
ロペラミド塩酸塩カプセル1mg「NIG」
ロペラミド塩酸塩カプセル1mg「サワイ」
ロペラミド塩酸塩カプセル1mg「タイヨー」
ロペラミド塩酸塩カプセル1mg「JG」
ロペラミド塩酸塩カプセル1mg「ホリイ」 |
効果・作用 |
ロペラミド塩酸塩は、各種の下痢症の治療に用いられるお薬です。非特異性の急性下痢症、軽度の旅行者下痢症、過敏性腸症候群、腸切除後の慢性下痢症、(非感染性の)炎症性腸疾患に伴う下痢症、イリノテカン等を用いた癌化学療法時の下痢の治療に用いられます。回腸人工肛門造設術後の排泄にも適応外使用されます。
また、胃腸炎、炎症性腸疾患、短腸症候群(英語版)に伴う下痢の治療に頻用されます。赤痢、潰瘍性大腸炎急性増悪、細菌性腸炎の治療には用いるべきではありません。
腸管に作用し、蠕動運動を抑えることで、腸管から水分の吸収を促進し、下痢や軟便を改善します。
腸壁内にあるオピオイドμ(ミュー)受容体に作用することでアセチルコリンの遊離を抑え、腸管の蠕動を抑えます。
蠕動運動を抑えることで、消化菅内容物と腸管粘膜との接触時間が延長され水分吸収を増やします。
また腸管粘膜での水分分泌も抑えます。
このように「腸管の運動異常」を是正して、下痢の原因となる「腸管粘膜での水分の吸収・分泌異常」を改善するのがロペラミド塩酸塩(ロペミン)です。
下痢が止まったら、早めに中止したほうがよいでしょう(医師の指示どおりに)。基本的に長期の服用には適しません。
便秘になったら直ちに中止し、医師の指示を受けてください。
ロペラミドは、対症療法薬ですので、下痢の原因そのものを治すことはできません。
服用により、眠気やめまいを起こすことがありますので車の運転など危険な作業は控えてください。 |
使用方法 |
【一般製剤】
ロペラミド塩酸塩として、通常、成人に1日1~2mgを1~2回に分割経口服用する。なお、症状により適宜増減する。
【小児用】
ロペラミド塩酸塩として、通常、小児に1日0.02~0.04mg/kg(ロペミン小児用として0.04~0.08g/kg)を2~3回に分割経口服用する。なお、症状により適宜増減する。
※使用の注意
症状や年齢によって、飲む量や飲み方が違います。指示どおりに正しくお飲みください。 |
副作用 |
主な副作用
発疹/腹部膨満/過敏症/血管浮腫/頭痛/傾眠傾向/鎮静/筋緊張低下/意識レベル低下/筋緊張亢進/意識消失
注意すべき副作用
発疹/腹部膨満/巨大結腸/消化器症状/ショック/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群
重大な副作用
巨大結腸/消化器症状/ショック/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群/イレウス/アナフィラキシー
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・過敏症
・抗生物質の投与に伴う偽膜性大腸炎患者
・出血性大腸炎患者
・重篤な感染性下痢患者
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
■ロペラミド(成分名)を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、ロペラミド(ロペミンカプセル1mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ロペミンカプセル1mgの有効成分
1カプセル中
ロペラミド塩酸塩1mg
▼代表薬の添加物
(内容物中)トウモロコシデンプン/乳糖水和物/タルク/ステアリン酸マグネシウム
(カプセル中)ラウリル硫酸ナトリウム/酸化チタン
相対禁止
・妊婦・産婦
原則禁止
・潰瘍性大腸炎患者
・感染性下痢患者
・乳児
・幼児・小児
使用に注意が必要な方 ・便秘を避けなければならない肛門疾患等のある人
・脱水症状
・高齢者
慎重投与
・重篤な肝障害患者
上記にあてはまる方は、ロペラミド塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 ロペラミド塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ケイ酸アルミニウム
タンニン酸アルブミン
リトナビル
キニジン
イトラコナゾール
デスモプレシン(経口)
上記を使用している方は、ロペラミド塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 ロペラミド塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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