ファモチジン

成分名

ファモチジン

適応症状

胃潰瘍/十二指腸潰瘍/吻合部潰瘍/上部消化管出血(消化性潰瘍・急性ストレス潰瘍・出血性胃炎による)/逆流性食道炎/Zollinger-Ellison症候群/下記疾患の胃粘膜病変(びらん・出血・発赤・浮腫)の改善/急性胃炎/慢性胃炎の急性増悪期

簡易説明

・胃粘膜壁細胞「ヒスタミンH2受容体」を遮断し、胃酸分泌を抑え、胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃炎、食道炎などの治療に使用されております。
・胃炎や潰瘍を治癒し、痛みもやわらぐので、鎮痛薬などの薬による胃荒れを防ぐのにも使用されております。
・作用時間が長いのも特徴で、1日1回もしくは2回の服用ですみます。
・ファモチジンは、ラニチジンより9倍強力であり、シメチジンより32倍強力となっております。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:10mg17.2円/20mg約20.2円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1988年9月【ガスター錠】

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

ガスター錠10mg/20mg【製薬メーカー:LTLファーマ】

関連製品(ジェネリック)

ストマルコンD錠10mg,20mg/ファモチジン錠10mg,20mg「イセイ」/ファモチジン錠10mg,20mg「アメル」/ファモチジン注射液10mg,20mg「トーワ」/ファモチジンOD錠10mg,20mg「Me」/ファモチジン静注液10mg,20mg「サワイ」/ファモチジン静注液10mg,20mg「日医工/ファモチジン錠10mg,20mg「ZE」/ファモチジンOD錠10mg,20mg「ケミファ/ファモチジンOD錠20mg「YD」/ファモチジン錠10mg,20mg「MED」/ファモチジンOD錠10mg,20mg「日新」/ファモチジン錠10mg,20mg「JG」/ファモチジン錠10mg,20mg「TBP」/ファモチジン錠10mg,20mg「クニヒロ」/ファモチジン静注10mg,20mg「杏林」/ファモチジン錠10mg,20mg「「ツルハラ」/ファモチジン注射用10mg,20mg「オーハラ」/ファモチジンOD錠10mg,20mg「オーハラ」ファモチジン錠10mg,20mg「オーハラ」ファモチジン散2%,10%「オーハラ」

効果・作用

▼ファモチジンの作用
・主に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群の治療および急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善に使われております。
・胃壁が弱っていると、胃腸に侵入してくる「ばい菌」が胃粘膜を荒らし、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)の原因にもなります。ファモチジンは胃粘膜の壁細胞にあるH2受容体を遮断することによって、胃酸やペプシンの分泌を抑え込みます。
・胃酸の分泌を促進させる神経伝達物質は「ヒスタミン」「アセチルコリン」「ガストリン」の3種類があります。この伝達物質が胃壁細胞にある受容体に作用することで胃酸分泌への指令が伝達され、ヒスタミンは自身のH2(ヒスタミンH2)受容体に作用し、H2受容体を活性化させることで、胃酸分泌が促進されます。
▼胃腸症状の原因
・胃には、壁細胞から分泌される胃酸など「攻撃因子」、胃粘膜など「防御因子」が存在しております。この、攻撃因子と防御因子のバランスが均衡になるような仕組みになっていますが、ストレスや飲酒、食べ過ぎなどの原因でバランスが崩れてしまい、潰瘍や逆流性食道炎、胃痛、胸焼けと言った症状が現れるれます。
▼H2受容体拮抗薬の種類
・アルタット/ガスター/タガメット/プロテカジン/アシノン
▼口腔内崩壊錠(D錠)との違いについて
・口腔内崩壊錠は、唾液程度の水分で服用しても問題がないように設計された剤型の医薬品のこといいます。
・飲み物がなくても服用できるのがメリットです。水で服用した時と比べて効き目が出る時間に大差ないので、なるべく水で飲むようにしたほうがよいでしょう。

使用方法

▼胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、逆流性食道炎、ZollingerEllison症候群
・成人にはファモチジンとして1回20mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与してください。
また、1回40mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできます。
※年齢・症状により適宜増減する。
ただし、上部消化管出血の場合には通常注射剤で治療を開始し、内服可能になった後は経口投与に切りかえてください。

▼次記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
・成人にはファモチジンとして1回10mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与してください。
また、1回20mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできます。
※年齢・症状により適宜増減する。

(用法及び用量に関連する注意)
・腎機能低下患者への投与法ファモチジンは主として腎臓から未変化体で排泄されるが、腎機能低下患者にファモチジンを投与すると、腎機能の低下とともに血中未変化体濃度が上昇し、尿中排泄が減少します。
投与法は以下を目安としてください。
・1回20mg1日2回投与を基準とする場合
Ccr≧60mL/min:1回20mg1日2回
・1回20mg1日2回投与を基準とする場合
60mL/min>Ccr>30mL/min:1回20mg1日1回又は1回10mg1日2回
・1回20mg1日2回投与を基準とする場合
30mL/min≧Ccr:1回20mg2~3日に1回又は1回10mg1日1回
・1回20mg1日2回投与を基準とする場合
透析患者:1回20mg透析後1回又は1回10mg1日1回
Ccr:クレアチニンクリアランス

副作用

主な副作用
ファモチジンには、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
白血球減少、便秘、AlP上昇、呼吸困難、再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、全身倦怠感、脱力

重大な副作用
呼吸困難、再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、全身倦怠感、脱力、皮下出血、粘膜下出血、発熱、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、StevensJohnson症候群、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、横紋筋融解症、高カリウム血症、ミオグロビン尿、著明な血清逸脱酵素上昇、筋肉痛、QT延長、意識障害、全身痙攣、痙直性痙攣、間代性痙攣、ミオクローヌス性痙攣、間質性腎炎、急性腎障害、皮疹、腎機能検査値異常、BUN上昇、クレアチニン上昇、間質性肺炎、咳嗽、胸部X線異常、不全収縮 、ショック、アナフィラキシー、全身潮紅、血管浮腫、顔面浮腫、咽頭浮腫、蕁麻疹、血小板減少

その他の副作用
乳汁漏出症、CK上昇、味覚異常、背部痛、過敏症、発疹、紅斑、好酸球増多、下痢、軟便、口渇、悪心、嘔吐、腹部膨満感、食欲不振、口内炎、血圧上昇、顔面潮紅、耳鳴、総ビリルビン上昇、LDH上昇、無気力感、頭痛、眠気、不眠、月経不順、女性化乳房

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・過敏症のある方
・妊婦・産婦

使用に注意が必要な方
・肝機能障害ある方
・腎機能障害ある方
・腎機能低下ある方
・心筋梗塞ある方
・心筋症ある方
・心疾患ある方
・弁膜症ある方
・薬物過敏症ある方
・授乳婦
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
・幼児・小児
・高齢者

上記にあてはまる方は、ファモチジンを使用する事が出来ない可能性があります。
ファモチジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
・アゾール系抗真菌薬<経口>
・イトラコナゾール<経口>

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
1日何回飲めばいいですか?

成人は1回1錠(主成分として20mg)を1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)に服用となっております。

効果持続は何時間くらいですか?

約8時間持続程度となっております。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。