エカベトナトリウム水和物

成分名

エカベトナトリウム水和物

適応症状

・胃潰瘍
・急性胃炎の胃粘膜病変の改善
・急性胃炎の胃粘膜出血の改善
・急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
・急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
・急性胃炎の胃粘膜びらんの改善
・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜びらんの改善

簡易説明

・胃粘膜の血流増加作用も有するタイプの「防御機構増強薬」です。
・胃粘膜上皮の細胞間接合を強化することで、粘膜細胞そのものを安定強化する細胞防御作用があります。
・傷ついた胃粘膜組織を修復いたします。
・潰瘍の病巣を保護する作用や、攻撃因子を抑える作用など多くの作用を持っており、胃粘膜障害の治癒も促進いたします。
・NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤、いわゆる「痛み止め」)を長期服薬して荒れやすくなった胃の場合でも、併用して胃潰瘍の予防をすることもございます。
・特徴として、副作用が非常に少なく、安心安全に使用することが出来ます。

処方可能な診療科目

内科、消化器内科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

ガストローム顆粒66.7%「田辺三菱製薬」14.5円 (66.7%1g)

■ジェネリック■
エカベトNa顆粒66.7%「トーワ」10.7円 (66.7%1g)
エカベトNa顆粒66.7%「ファイザー」10.7円 (66.7%1g)
エカベトNa顆粒66.7%「TCK」11.3円 (66.7%1g)
エカベトNa顆粒66.7%「JG」12.5円 (66.7%1g)
エカベトNa顆粒66.7%「タイヨー」12.5円 (66.7%1g)

※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1993年12月販売開始

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

ガストローム顆粒66.7%「田辺三菱製薬」

関連製品(ジェネリック)

エカベトNa顆粒66.7%「トーワ」
エカベトNa顆粒66.7%「ファイザー」
エカベトNa顆粒66.7%「TCK」
エカベトNa顆粒66.7%「JG」
エカベトNa顆粒66.7%「タイヨー」

効果・作用

▼エカベトナトリウム水和物の作用▼
・主に胃炎や胃潰瘍の治療のために使用される薬です。
・「H2ブロッカー」などの胃酸の分泌を抑制するお薬と酷似してますが「胃酸分泌抑制薬」とは異なる機序で胃腸症状を改善させるため、「胃酸分泌抑制薬」の効果ような方にも改善が期待できます。
・抗ペプシン作用と内因性プロスタグランジンの増加を介した防御因子増強作用により胃潰瘍の治癒を促進します。

◆作用部位・作用機序◆
・タンパク質に結合する性質に基づく作用(胃粘膜被覆保護作用、抗ペプシン作用、抗Helicobacter pylori作用)に加え、内因性プロスタグランジン増加作用、防御因子増強作用(胃粘液分泌促進、胃粘膜血流改善、胃アルカリ分泌増加)があり、総合的に作用し胃粘膜損傷を抑えることにより、胃粘膜障害の治癒を促進いたします。
・傷ついた胃粘膜を保護する作用や、タンパク質を分解する酵素であるペプシンの分泌を抑える作用、胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌の除菌作用など多くの作用を持っております。

◆ペプシンの分泌抑制作用◆
・ぺプシンという酵素のはたらきをブロックする作用もあり、胃に入ってきたタンパク質を小さく分解いたします。
・胃炎・胃潰瘍などがある時には、その部位からむき出しになってしまっている生体のタンパク質を攻撃(分解)してしまう事もありますので、胃炎・胃潰瘍がある時は、ペプシンの分泌を抑えた方が傷は早く治ります。
※ペプシンの分泌を抑制すると、食物のタンパク質が分解しにくくなり、便秘や腹部膨満感、吐き気などの副作用が生じることもございます。

◆ピロリ菌の除菌作用◆
・胃炎や胃潰瘍・胃がんの原因となる「ピロリ菌」を殺菌する作用があります。
・ピロリ菌のウレア―ゼ活性を阻害いたします。

◆胃粘膜の保護能強化◆
・プロスタグランジン(PG)という物質の合成を促進させる作用があり、胃を保護するはたらきを持つ胃粘液の分泌を増やし、胃の保護能が高まります。
また、胃粘膜の血流を増やす作用もあり、これも胃の保護能を活性化させる助けとなっております。

▼エカベトナトリウム水和物の効果・作用まとめ▼
①傷付いた胃粘膜を保護する作用があります。
②ペプシンの分泌を抑える作用があります。
③胃炎や胃がんの原因となる「ピロリ菌」の除菌作用があります。
④副作用が非常に少なく安心安全に利用することができます。

使用方法

・成人は本剤を1回1.5g(エカベトナトリウム水和物として1g)、1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。
※年齢、症状により適宜増減する。

副作用

エカベトナトリウム水和物には、副作用が起こる可能性があります。
エカベトナトリウム水和物を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

「エカベトナトリウム水和物の主な副作用」

・発疹
・蕁麻疹
・下痢
・便秘
・胸部圧迫感
・全身倦怠感
・過敏症
・そう痒感
・肝機能障害
・黄疸
・悪心

「上記以外の副作用」

・腹部膨満感
・嘔吐
・腹痛

「エカベトナトリウム水和物の副作用(重度)」

・重大な副作用はありません。
※体調がいつもと違うと感じたときは処方医・薬剤師に相談してください。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・特に記載なし

使用に注意が必要な方
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
・幼児
・小児
・妊婦
・産婦
・授乳婦
・高齢者

※一般的に高齢者では消化器機能が低下しているので、便秘等の発現には注意することが望ましいとされております。

上記にあてはまる方は、エカベトナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。
エカベトナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

・併用してはいけない薬は特にはございません。

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
風邪をひいてるときに一緒に飲んでも大丈夫ですか?

特に併用禁忌薬はございませんが、ご不安な場合は医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。また、併用した後になにか異常があった場合はすみやかに病院に行き、医師の診察をお受けください。

つわりが酷くて胃が荒れてる気がするのですが、使用しても大丈夫ですか?

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。とありますので、自己判断せず、医師にご相談ください。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。