成分名 |
ドンペリドン |
適応症状 |
成人における慢性胃炎の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)/成人における胃下垂症の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)/成人における胃切除後症候群の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)/成人における抗悪性腫瘍剤またはレボドパ製剤投与時の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)/小児における周期性嘔吐症の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)/小児における上気道感染症の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)/小児における抗悪性腫瘍剤投与時の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)など |
簡易説明 |
「ドンペリドン」は、消化管運動を亢進させ、消化管運動の低下などによる吐き気、胸やけ、食欲不振などを改善する薬で、成人における慢性胃炎の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)、成人における胃下垂症の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)、成人における胃切除後症候群の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)、成人における抗悪性腫瘍剤またはレボドパ製剤投与時の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)、小児における周期性嘔吐症の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)、小児における上気道感染症の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)、小児における抗悪性腫瘍剤投与時の疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気)の治療に用いられます。
日本では、協和キリンがナウゼリンの名前で販売しており、また、東和薬品がドンペリドンの名前で販売しています。
「ドンペリドン」は、弱った胃腸の運動を活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出すのを助けることで、吐き気や嘔吐、食欲不振や膨満感、胸やけなどの症状を改善します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器科/胃腸科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ナウゼリン錠5 7.6円/錠(薬価)
ナウゼリン錠10 11.5円/錠(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1982年9月認可 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ナウゼリン錠5【製薬メーカー:協和キリン】
ナウゼリン錠10【製薬メーカー:協和キリン】 |
関連製品(ジェネリック) |
ドンペリドン錠5mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
ドンペリドン錠10mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】 |
効果・作用 |
「ドンペリドン」は、消化管運動を亢進させ、消化管運動の低下などによる吐き気、胸やけ、食欲不振などを改善する薬です。
胃や腸などの消化管運動が低下すると、吐き気・嘔吐、胸やけ、食欲不振などの症状があらわれる場合があり、また、何らかの原因によって延髄にある嘔吐中枢に刺激が伝わることで吐き気・嘔吐があらわれる場合があります。
消化管の運動は副交感神経の働きが関与していて、この神経を活発にさせるのが伝達物質のアセチルコリンとなり、アセチルコリンに拮抗する伝達物質であるドパミンの受容体であるドパミンD2受容体を阻害すると、アセチルコリンの分泌が促進し消化管運動の亢進が期待できます。
また、ドパミン受容体は脳のCTZ(化学受容器引金帯)というところにも存在して、ここから延髄の嘔吐中枢に刺激が伝達され吐き気がおこることがあるため、CTZにおけるドパミン受容体を阻害することで吐き気・嘔吐の抑制が期待できます。
「ドンペリドン」は、消化管におけるドパミン受容体などを阻害する抗ドパミン作用により、アセチルコリンの作用を増強することなどにより消化管運動を亢進させて、消化管運動低下による諸症状の改善作用をあらわします。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人には、ドンペリドンとして1回10mgを1日3回食前に経口投与します。ただし、レボドパ製剤投与時にはドンペリドンとして1回5~10mgを1日3回食前に経口投与します。なお、年令や症状により適宜増減します。
・小児には、ドンペリドンとして1日1.0~2.0mg/kgを1日3回食前に分けて経口投与します。なお、年令や体重、症状により適宜増減します。ただし、1日投与量はドンペリドンとして30mgを超えないでください。また、6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量は1.0mg/kgを限度とします。
▼重要な基本的注意
・間脳の内分泌機能調節異常、錐体外路症状等があらわれることがあります。本剤の投与に際しては、有効性と安全性を十分考慮のうえ使用してください。
・眠気、めまい、ふらつきがあらわれることがあります。本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に注意してください。 |
副作用 |
重大な副作用
▼ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシー(発疹、発赤、呼吸困難、顔面浮腫、口唇浮腫等)を起こすことがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼錐体外路症状(0.1%未満)
後屈頸、眼球側方発作、上肢の伸展、振戦、筋硬直等の錐体外路症状があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止してください。なお、これらの症状が強い場合には、抗パーキンソン剤を投与するなど適切な処置を行ってください。
▼意識障害、痙攣(いずれも頻度不明)
意識障害、痙攣の副作用があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・肝機能異常(AST,ALT,γ-GTP,ビリルビン,Al-P,LDH上昇等)
・女性化乳房、プロラクチン上昇、乳汁分泌、乳房膨満感、月経異常
・下痢
・便秘、腹痛、腹部圧迫感、口渇、胸やけ、悪心、嘔吐、腹部膨満感
・腹部不快感、腹鳴、腸痙攣
・心悸亢進
・QT延長
・じん麻疹、発疹、そう痒
・口内のあれ、発汗、眠気、動揺感、めまい、ふらつき
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
■妊婦又は妊娠している可能性のある女性
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないでください。
■消化管出血、機械的イレウス、消化管穿孔の患者
消化管出血、機械的イレウス、消化管穿孔の患者は症状が悪化するおそれがあります。投与しないでください。
■プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者
プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者は抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌を促します。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■心疾患のある患者
心疾患のある患者は、QT延長があらわれるおそれがあります。慎重に投与してください。
■腎機能障害患者
腎機能障害患者は、副作用が強くあらわれるおそれがある。慎重に投与してください。
■肝機能障害患者
肝機能障害患者は、副作用が強くあらわれるおそれがあります。慎重に投与してください。
■授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。投与する場合は大量投与を避けてください。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されています。
■小児等
特に1才以下の乳児には用量に注意し、3才以下の乳幼児には7日以上の連用を避けてください。また、脱水状態、発熱時等では特に投与後の患者の状態に注意してください。小児において錐体外路症状、意識障害、痙攣が発現することがあります。
■高齢者
一般に高齢者は、生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいです。用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、ドンペリドンを使用する事が出来ない可能性があります。 ドンペリドンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・フェノチアジン系精神神経用剤
プロクロルペラジン
クロルプロマジン
チエチルペラジン等
・ブチロフェノン系製剤
ハロペリドール等
・ラウオルフィアアルカロイド製剤
レセルピン等
・ジギタリス製剤
ジゴキシン等
・抗コリン剤
ブチルスコポラミン臭化物
チキジウム臭化物
チメピジウム臭化物水和物等
・制酸剤
・H2受容体拮抗剤
シメチジン
ラニチジン等
・プロトンポンプ阻害剤
オメプラゾール等
・CYP3A4阻害剤
イトラコナゾール
エリスロマイシン等
上記を使用している方は、ドンペリドンを使用する事が出来ない可能性があります。 ドンペリドンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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