成分名 |
ビフィズス菌 |
適応症状 |
腸内菌叢の異常による諸症状の改善 |
簡易説明 |
乳酸菌の仲間のビフィズス菌製剤です。
腸内優勢菌のビフィズス菌が増殖し、酢酸および乳酸の産生により有害細菌の増殖を抑制し、腸内菌そう(腸内フローラ)を正常化させます。
通常、腸内菌そう(腸内フローラ)の異常による下痢、便秘などの症状の改善に用いられます。抗生物質による下痢を防ぐ目的で、いっしょに飲むこともあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/胃腸科など
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健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~5000円程度
散剤1gあたり 6.3円(薬価)
錠剤1錠あたり 5.7円~5.9円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1961年7月【発売開始年月日】 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
こちらの商品には先発品はありません。
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関連製品(ジェネリック) |
ラックビー微粒N「興和」
ラックビー錠「興和」
ビオフェルミン錠剤 (後発品)「ビオフェルミン製薬」
ビフィスゲン散(後発品)「日東薬品工業」 |
効果・作用 |
ビフィズス菌製剤は、
腸内にビフィズス菌優勢のフローラを形成することにより腸内発酵が促進し、その結果産生された酢酸及び乳酸により腸内pHを低下させて有害細菌の発育を抑制します。
大人だけでなく、赤ちゃんや小児にも広く使用されています。
▼ビフィズス菌とは、乳酸菌の一種であり、主にヒトを含む動物の腸の中に存在する代表的な善玉菌です。このビフィズス菌の主な働きは整腸作用です。腸内環境改善作用ともよばれてます。
腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌があります。
腸内細菌とは、人間の小腸と大腸にすんでいる細菌のことで、約100種類、数にすると100兆個という非常に多い数の細菌が人間や動物の腸の中で共生しています。
▼整腸剤は、おなかの調子を整えるお薬です。
善玉菌がしっかりと働き、乱れた腸内菌そう(腸内フローラ)を整えることで、軟便にも、便秘にも効果を発揮します。
抗生物質による下痢を防ぐ目的で、いっしょに飲むこともあります。
▼大腸内のビフィズス菌の量は
乳児期の95%以上がピークで、年齢を重ねるにつれどんどん減っていき、成人では10~20%、老年期では1%未満にまで減ってしまいます。
ビフィズス菌は大腸の善玉菌の中で99.9%を占めますので、良好な腸内環境を守るためにもぜひビフィズス菌を積極的にとりたいものです。
整腸剤にはいくつかの種類が存在します。
ビフィズス菌、乳酸菌(ラクトミン)、酪酸菌、糖化菌があります。また、腸内菌そう(腸内フローラ)は人それぞれに特有パターンがあると考えられておりますので、その効果にも個人差があります。
製剤によって含まれる生菌の量も微妙に違いますし、作用部位も異なってくるので、ひとえにどれが良いとは言いきれません。自分の腸に合った菌を見つけていく必要があります。
■ビフィズス菌製剤:(商品名)ビオフェルミン錠、ラックビー錠・微粒
小腸下部から大腸で増殖し乳酸・酢酸を産生
→有害菌の発育抑制。腸管運動促進作用
■酪酸製剤(宮入菌):(商品名)ミヤBM錠・細粒
大腸で増殖し、酪酸・酢酸を産生
胃酸に安定。抗菌薬に安定のため抗生物質と併用で処方されることあり
→有害菌の発育を抑え、有用菌を保持します
酪酸は腸管内の炎症を抑えます
■乳酸菌、糖化菌配合製剤:(商品名)ビオフェルミン配合散
小腸下部から大腸で増殖。乳酸を産生
→有害菌の発育抑制。腸の粘膜を保護します
糖化菌は乳酸菌の増殖促進作用
■酪酸菌、乳酸菌、糖化菌配合製剤:(商品名)ビオスリー配合錠・散
糖化菌は乳酸菌を。
乳酸菌は、酪酸菌を単独時投与に比べて10倍増殖
3成分が相乗効果を発揮します
■「ラックビー微粒」と「ラックビー微粒N」の関係。
整腸剤「ラックビー微粒」(興和創薬)は、平成20年7月に販売中止になりました。
同年、「ラックビー微粒N」が代替薬として、製剤技術の改良により添加物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、を添加しない製剤として発売されました。適応症、用法・用量は変更ありません。 |
使用方法 |
〈ラックビー微粒N〉
通常成人1日3~6gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈ラックビー錠〉
通常成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
【使用上の注意】
空腹時に飲むと、胃液の影響で乳酸菌が弱り生菌数が減少する可能性があるため、少し効果が落ちるかもしれません。食後の服用をおすすめします。
ただし、完全に死滅するわけではないので、食事がとれないときでも、飲まないよりは飲んだほうがいいです。 |
副作用 |
ビフィズス菌製剤には、副作用が起こる可能性があります。
ビフィズス菌製剤を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
■ビフィズス菌製剤の主な副作用
腹部膨満感/過敏症/発疹
■ビフィズス菌製剤の副作用(重度)
報告なし
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
◇◇
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ビフィズス菌を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ラックビー錠の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ラックビー錠の有効成分
ビフィズス菌 10mg
▼ラックビー錠の添加物
トウモロコシデンプン/乳糖/セルロース/無水ケイ酸/ステアリン酸Mg/アセスルファムK
▼ラックビー微粒Nの添加物
トウモロコシデンプン/乳糖水和物
使用に注意が必要な方 ・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
・妊娠または授乳中
・他に薬などを使っているは医師や薬剤師にご確認ください。
上記にあてはまる方は、ビフィズス菌製剤を使用する事が出来ない可能性があります。
ビフィズス菌製剤を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
【使用出来ない方】
上記にあてはまる方は、ビフィズス菌製剤を使用する事が出来ない可能性があります。
ビフィズス菌製剤を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記にあてはまる方は、ビフィズス菌を使用する事が出来ない可能性があります。 ビフィズス菌を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
報告はありません
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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